富士の絶対王者、山本謙悟がデビュー戦でぶっちぎりの優勝劇
- 開催場所:モビリティリゾートもてぎ
- 開催日:2024年06月16日(日) 〜 2024年06月16日(日)
6月16日、ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第3戦が栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催された。5台という少数精鋭の戦いとなったNDクラブマンクラスだが、富士のロードスターカップで無敵の強さを誇る山本謙悟の実績は伊達ではなく、予選からライバルを圧倒。決勝もシリーズクラスの強豪たちと互角以上に渡り合って、デビューウインを達成した。
8時20分から行われたブリーフィングでは、マツダのブランド体験推進本部ブランド体験ビジネス企画部モータースポーツ体験グループの久松忠輝マネージャーが登壇。
「今回は大勢の皆様のご参加ありがとうございます。我々は皆様を全力でサポートいたします。本日は存分に楽しんでください」と挨拶。
今回のエントリーはNDシリーズに26台、NDクラブマンに5台の合計31台。クラブマンには90号車の山本謙悟が初出場となったほか、55号車の山本善隆は2008年にNCで2回出場して以来という、久しぶりの復活だ。
ただ、山本(謙)はスーパー耐久でも活躍したキャリアがあり、直近では富士ロードスターカップの1.5オープンクラスでポテンザRE-71RSを履いて、現在7連勝中という実績の持ち主。パーティレースでもどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみな存在だ。一方の山本(善)の本職は「CAR & DRIVER」誌の統括編集長だが、モータースポーツも大好き。ここ数年はメディア4耐に出場しているほか、この日は愛車のRX-8でマツ耐にもダブルエントリーの“重症患者”と呼ばせていただく。
●予選
公式予選は9時20分から40分までの20分間。シリーズの1台が欠場となり、合計30台がアタックに入った。天候は曇り、路面はハーフウエットと発表されたが、見た目はほぼ完全にドライの状態。手元の計測では気温24℃/湿度64%/路面温度31.6℃で、湿度が高いために蒸し暑さを感じた。舞台をもてぎに移しても、タイヤが同じポテンザでもアドレナリンに変わろうとも、山本(謙)の走りは群を抜いていた。アタック2周目に記録した2分31秒777は総合でも14位という好タイムで、シリーズクラスの半数をグリッド後方に追いやったことになる。もうひとり、298号車の相澤康介も一昨年はジャパンツアーを転戦し、チームを組んでマツ耐にも参戦している実績を持つ。2分31秒980で総合16位という結果にも、彼には不本意だったかもしれない。予選クラス3位は142号車の石井和仁で、2分34秒台がベストで総合では24位。以下、135号車のZAWADZKI LUKASZ PAWE(ザバツキ ルーカス バベル、以下ザバツキ)と山本(善)は2分35秒台のタイムで、28番と 29番という隣り合わせのグリッド14列目から決勝をスタートする。
●決勝
予選を戦った時の上空には雲が目立っていたが、昼が近づくに連れて青空が広がってきた。路面はドライに回復し、手元の計測では気温28℃/湿度52%/路面温度50.6℃という、きわめてタフなコンディションになった。
本日はジャパンツアーということでローリングスタートが採用され、周回数は9ラップ。オンタイムに近い13時4分に戦いの火蓋が切られた。
シリーズクラスの上位陣ではオープニングラップから追突などのアクシデントが頻発したが、クラブマンの先頭で出て行った山本(謙)は無難にクリア。というか、2台を抜いて総合12位で戻ってきた。クラス2番手だった相澤もポジションを守ったが、山本(謙)との間には3台のシリーズクラスを挟むことになり、最後まで直接対決に持ち込むことはできなかった。
山本(謙)は総合10位まで上り詰め、相澤もポジションを2つ上げて総合14位でチェッカー。
そしてレース中盤から終盤にかけて、激しかったのがクラス3位の座を賭けたバトルだった。4番手だったザバツキが石井の背後に迫り、7周目にはついに逆転。
出走5台のために3位では入賞とはならないが、暫定表彰式に登壇してシャンパンファイトを楽しんだ。
そんなザバツキだったが衝突行為があったと認定され、5秒を加算されて正式結果では石井がクラス3位となった。ぜひ次回は、クリーンなファイトでのポディウム登壇に期待したい。
優勝した山本(謙)選手コメント
「今日の車内は暑くて、レースも思っていた以上に熱くてビックリでした。でも、クルマをぶつけずにゴールができて良かったです」
タイヤについては
「71とは違って、限界近くではタイヤと相談しながら攻めないといけない部分があって、そこが面白いかなと」
いよいよ夏もバトルも本番。パーティレースの次戦は、7月21日の日曜に北日本シリーズ第3戦が宮城県のスポーツランドSUGOにて、また東日本シリーズの第2戦が7月27日の土曜日に茨城県の筑波サーキットにて、そしてジャパンツアーシリーズの第4戦が8月11日の日曜日に北海道の十勝スピードウェイで開催される。
MAZDA MOTOR SPORTS
https://www.mazda.com/ja/innovation/motorsports/
MAZDA ROADSTER NR-A
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/grade/nr-a/
MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
https://www.party-race.com/
BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re004/
決勝
- 開催日:2024/06/16
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:5
- 完走:5
- (4.801km x 9laps = 43.209km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 90 | 山本 謙悟 | BS | K2JFS愛染NDロードスター | 9 | 23'16.875 | ||||||
2 | 298 | 相澤 康介 | BS | KAMSP CL ロードスター | 9 | 23'25.808 | ||||||
3 | 142 | 石井 和仁 | BS | ジルコンサンドドアロードスター | 9 | 23'46.502 | ||||||
4 | 135 | ZAWADZKI LUKASZ PAWE | BS | MALUSAKAロードスター | 9 | 23'50.909 | ||||||
5 | 55 | 山本 善隆 | BS | カー&ドライバー ロードスター | 9 | 23'56.277 |