デビュー2戦目の佐藤雅士が繰り上がっての初優勝!
- 開催場所:筑波サーキット
- 開催日:2024年10月27日(日) 〜 2024年10月27日(日)
茨城県の筑波サーキットで10月27日、ロードスター・パーティレースⅢ 東日本シリーズの今季最終となる第4戦が開催された。3クラス中、予選・決勝とも最初に行われたNDクラブマンクラスでは決勝にてドラマが発生。トップチェッカーを受けた選手にタイムペナルティが課されたため、2番目にゴールした2号車の佐藤雅士が表彰台の一番高いところに立った。
●予選
この日はエントリー27台と盛況だったNDクラブマンクラス。
予選の前に実施されたブリーフィングではマツダのブランド体験推進本部・ファクトリーモータースポーツ推進部の小早川隆浩さんが「NCシリーズは今回で最後のレースを迎えました。NDの皆さんも東日本シリーズの最終戦になるので、ぜひクリーンなレースを見せてください」と、参加者にエールを送った。
また今回、新たにパーティレースの仲間に加わった46号車のRYUZABUROも紹介され、先輩ドライバーたちから拍手で歓迎を受けた。
さらにもうひとつニュースをお伝えしておくと、今回、74号車の黒木寿成が74歳6カ月という同クラス出場の最高齢記録を更新している。
本日の筑波は長袖のフリースが欲しくなるような秋らしいコンディションのもとで、3クラスの予選が実施された。
9時の段階での気象条件は気温19.3℃・湿度82%・路面温度24.8℃。NDクラブマンの予選は9時05分から20分までの15分間で競われた。
序盤からタイミングモニターの最上位に表示されたのは129号車の島崎 徹で、計測3周目にマークした1分11秒026が暫定のトップタイムに。
これに続いたのは、169号車の國井宏樹と2号車の佐藤雅士。
予選開始から10分が経過するまでは2番手は國井で3番手は佐藤だったが、計測8周目に佐藤が1分11秒540までタイムを削って國井を逆転した。
断然のトップかと思われた島崎だが、その周回で走路外走行を犯していたために、前述のタイムは公式結果からは抹消された。
しかし、それに次ぐセカンドベストも1分11秒501を記録していたことで、このタイムによって僅差ながらもポールポジションを獲得。
以下、佐藤と國井の順は最後まで変わらず、4番手には41号車の的場雅仁、5番手に28号車の能勢健一朗、6番手に42号車の小林浩暢という予選結果になった。
島崎選手コメント
「ウエットで練習した時に操作のヒントを得られて、その成果が出ました。今回セットは予選に照準を合わせていたので、決勝レースは少し苦しいかもしれませんが、勝ちたいですね」
と意気込みを語った。ちなみに島崎は第3戦でも予選で2位と健闘したが、決勝はオープニングラップの1コーナーでいきなりスピンアウト。
最後尾まで順位を落としてしまい、挽回するも10位フィニッシュというエピソードの持ち主だ。
●決勝
各クラスの予選が終了してから2時間ほどのインターバルを挟み、それぞれの決勝レースが実施された。
コースプログラムが始まった8時の時点では気温も20℃に満たず、肌寒い筑波だったが、昼に向けて日差しが照りつけると一転。
正午の12時には気温が24.8℃、路面温度が35.5℃まで上昇した。
最初の決勝レースとしてスタートが切られたのはNDクラブマンで、エントリーは27台だったが予選では5台が欠場。
その1台である205号車の宮井理充が嘆願書の提出で最後尾グリッドでの出場が認められ、23台のマシンがグリッドに並んだ。
ポールポジションの島崎は絶好のスタートで1コーナーをトップで通過。対してフロントローの一角だった佐藤は激しいホイールスピンで加速できず、出遅れてしまった。
1周目のコントロールラインは島崎を先頭に的場と國井が続き、4番手に佐藤、5番手に能勢というトップ5で通過した。
後続を引き離しに掛かろうとした島崎だったが、2周目に入ったところでスタート進行中の手順違反を取られて、5秒のタイムペナルティが課されることがボードでも表示された。
そのため見た目上ではトップを走る島崎だが、実際には5秒後方を走っていることになる。
一方で序盤からレースを盛り上げたのは、4番手に後退した佐藤だった。3周目に國井をパスすると、先行していた島崎と的場とのギャップを周回ごとに詰めていった。
4周目には前を走る的場と2秒の差があったが、9周目には0.5秒差まで急接近。そして、10周目にはついにパスしてスタートポジションとなる2番手に復帰した。
さらに先頭にも迫り、15周を終えてチェッカーを受けた島崎から0.2秒差の2位でゴールした。
前述の通り、島崎には5秒のペナルティが与えられることが確定しているため、暫定表彰の段階でそれを反映。
1位は佐藤で2位には的場、3位に島崎という順番で表彰台に登壇した。以下、4位には國井、5位には能勢、6位には小林が入賞。
ちなみに最後尾グリッドからスタートした今年の第2戦のウイナー、宮井は12台をパスして11位までジャンプアップしてみせた。
デビュー2戦目で優勝した佐藤選手コメント
「いきなりホイ-ルスピンして加速が鈍りました。ただ性格的なのか焦ることはなく、前のマシンを追えました。決勝中はペナルティのことに気づかなかったので、暫定表彰式では不思議な感覚でした。この短い期間で優勝できたことは今後に繋がります」
タイヤについて
「すごく使いやすいです。グリップが破綻したときも、ある程度粘ってくれますから、ドライビングの練習にも向いていますね。今日は後半フロントが厳しくなって、諦めようかとも思いましたが、なんとか抜き返すことができました。なのでマネジメントは次戦に向けて、もっと改善していきたいです」
今年のパーティレースも残すのは2ラウンドのみとなった。
まずは11月9日の土曜日に、ジャパンツアーシリーズの第7戦が西日本シリーズの第4戦とダブルタイトルで、岡山国際サーキットにて開催される。
さらに12月8日の日曜日に大分県のオートポリスで、ジャパンツアーシリーズの今季最終となる第8戦が予定されている。
MAZDA MOTOR SPORTS
https://www.mazda.com/ja/innovation/motorsports/
MAZDA ROADSTER NR-A
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/grade/nr-a/
MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
https://www.party-race.com/
BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re004/
決勝
- 開催日:2024/10/27
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:23
- 完走:23
- (2.045km x 15laps = 30.675km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 2 | 佐藤 雅士 | BS | CP大泉pttロードスターRB | 15 | 18'11.936 | ||||||
2 | 41 | 的場 雅仁 | BS | gssロードスター | 15 | 18'12.415 | ||||||
3 | 129 | 島崎 徹 | BS | ノービス走☆SAロードスター | 15 | 18'16.690 | ||||||
4 | 169 | 國井 宏樹 | BS | クニショウプロセスロードスター | 15 | 18'18.170 | ||||||
5 | 28 | 能勢 健一朗 | BS | CP大泉pttロードスターRB | 15 | 18'18.561 | ||||||
6 | 42 | 小林 浩暢 | BS | boobooロードスター | 15 | 18'19.836 | ||||||
7 | 66 | 関 裕 | BS | TAKECHAN・ロードスター | 15 | 18'20.273 | ||||||
8 | 27 | ISHIKAWA | BS | パニパニロードスター | 15 | 18'23.672 | ||||||
9 | 15 | 亀山 晃代 | BS | プロセスR&Tロードスター | 15 | 18'28.048 | ||||||
10 | 65 | 長谷川 敏一 | BS | NejiDas ロードスター | 15 | 18'28.833 | ||||||
11 | 205 | 宮井 理充 | BS | ユニツイロードスター | 15 | 18'30.634 | ||||||
12 | 230 | 澤井 良太朗 | BS | R.Sstudioロードスター | 15 | 18'30.728 | ||||||
13 | 175 | 中村 公一 | BS | モクモクロードスター | 15 | 18'41.877 | ||||||
14 | 252 | 前田 兼成 | BS | トキメキNDロードスター | 15 | 18'42.236 | ||||||
15 | 162 | 西塚 昌弘 | BS | ELEVレーシングロードスター | 15 | 18'42.412 | ||||||
16 | 298 | 齋藤 稜 | BS | KAMSP ロードスター | 15 | 18'43.643 | ||||||
17 | 115 | 川口 眞輝 | BS | ユニバーサルツインロードスター | 15 | 18'49.077 | ||||||
18 | 120 | 森 和郎 | BS | はじめてのロードスター | 15 | 18'49.641 | ||||||
19 | 206 | 木村 光孝 | BS | ユニバーサルツイン | 15 | 18'50.079 | ||||||
20 | 172 | 石田 淳 | BS | Starfieldロードスター | 15 | 18'50.646 | ||||||
21 | 70 | 塚本 明善 | BS | おじじロードスター | 15 | 19'19.231 | ||||||
22 | 46 | RYUZABURO | BS | ゼロポイントワンロードスター | 15 | 19'19.829 | ||||||
23 | 74 | 黒木 寿成 | BS | Toshi74ロードスター | 14 | 18'48.842 |