山田 遼が3度目のポールtoウインで、早くも王座に接近中

  • 開催場所:モビリティリゾートもてぎ
  • 開催日:2025年06月15日(日) 〜 2025年06月15日(日)
2025年ロードスター・パーティレースⅢ ジャパンツアーRd.4 NDシリーズ

6月15日、ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第4戦が栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催された。ウエットの予選から、湿度の高いドライの決勝へと状況が変わっても、強すぎるルーキーの156号車・山田 遼にとっては想定内。今季3度目となるポールtoウインを達成した。

今回のエントリーはNDシリーズが14台、NDクラブマンが7台の計21台。8時30分から行われたブリーフィングでは、マツダのブランド体験推進本部の藤井雅裕さんが登壇。
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「皆様の素晴らしいレースのおかげで、マツダのモータースポーツカテゴリーがどんどんと盛り上がっているのを感じております。本日も素晴らしいレースをお願いします」と挨拶された。


●予選
公式予選は9時30分からの20分間で行われた。赤旗中断もあったが、最初に一番時計の2分49秒632を刻んだのは山田。
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しかし直後に157号車の橋本 隼が2分42秒613で、それを上回った。
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雨は完全に上がっているためにコースは徐々に乾いて、ドライとウエットが混在する状況となる。そこで水を得た魚のような勢いを取り戻した山田が2分40秒133でトップを奪い返す。この頃にはライバルたちもタイムを削り出し、まずは117号車の石谷豪志が2分40秒197で2番手に浮上した、
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直後に今度は山田が一気に2分37秒511秒までタイムアップ。この時点で2位以下に約2秒の差を築いてトップに躍り出た。
そして山田に続いたのは石谷で、最後のアタックで2分38秒800まで削ったが及ばない。3番手はこのまま橋本かと思いきや、それまでは9番手に沈んでいた147号車の石塚崇宣が2分40秒040をマークしてジャンプアップ。
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橋本は4番手に一度後退する。しかし橋本はその後2分39秒054までタイムを上げて3番グリッドを取り戻した。そして2分39秒326をマークして、4番手に躍り出たのが105号車の三宅陽大。
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石塚は5番グリッドから決勝をスタートすることになった。

●決勝
公式予選の後からは雨は降らずに晴れ間も見え、コースは完全にドライ状態になった。直前のコンディションは気温27.7℃/湿度80%/路面温度45.5℃となり、かなり蒸し暑い体感に。13時50分からスタート進行が始まり、14時ちょうどにフォーメーションラップが走行開始、そのままジャパンツアー独自のローリングスタートで9周の決勝が争われた。なお今回は幌の開閉が自由ということで、決勝でも空力面で有利になるため、全車両が幌を閉めた状態でグリッドに並んだ。
14時04分にポールポジションの山田がコントロールラインを通過し、戦いの火蓋が切られた。
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山田は順調にスタートを切り、1コーナー以降も順位を守って通過。後続も混乱なく続き、2番手に石谷、以下は橋本、三宅というグリッド通りの順番のまま、トップ4はオープニングラップを戻ってきた。
山田は前方がクリーンなことを活かして、そのまま逃げ切り体制に移る。一方で2位以下のバトルは序盤からヒートアップして、石谷の背後に橋本が完全にロックオン状態に。そのまま約0.2秒の差でテールtoノーズから、時としてサイドbyサイドの状態が続く。さらにその1.5秒ほど後方で、2周目以降は4位から7位までのバトルも慌ただしくなった。三宅に続いて7番グリッドからスタートした128号車の普勝 崚と石塚、そして13番グリッドからジャンプアップしてきた35号車の佐々木 光までがダンゴ状態となった。
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決勝は気温がかなり上がったため、タイヤの状態も気になるところ。レースの中盤は、タイヤのタレを気にしてか全体的に落ち着いた展開が続いた。それでも2位争いは一触即発状態だったが、動き出したのは5周目から。石谷のペースが上がらないのを見た橋本がマシンを左右に振って、何度も仕掛けに行く。その勝負がついたのが8周目。7周目の終わりのホームストレートでイン側に潜り込んだ橋本は、1コーナーから2コーナーにかけてノーズを半分ほどリードすることに成功。石谷もクロスラインで抜き返そうと試みるが、橋本のペースの方が速く、3コーナー進入時には順位が完全に入れ替った。
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これで山田を先頭に、橋本と石谷が続いてファイナルラップに突入。以下は三宅→石塚→佐々木の順だったが、佐々木は石塚をパスすることに成功して5位に浮上。ところがレース中に石谷(走路外走行複数回)と佐々木(スタート手順違反)に対して、決勝結果に5秒を加算するというペナルティの裁定があり、暫定表彰式の段階からそれを反映。
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その結果、3位表彰台には三宅が登壇、以下は4位に石塚、5位に石谷、6位に普勝の順で、シリーズクラスは入賞となった。
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今季のジャパンツアー4戦で3勝目となった山田選手のコメント
「パーフェクトウインに見えたかもしれませんが、全然そんなことはありません。決勝は気温と路温が上がったので、序盤にタイヤを消耗してしまうとキツくなると思って、後ろを見ながらペースをコントロールしていました。チームメイトの橋本が石谷選手とバトルしてくれたので逃げられたというのもありますね。ワンツーでフィニッシュできたのも良かったです」
タイヤについて
「フロントもリヤもバランスよく熱が入ってくれるので、ロードスターの重量配分をすごく活かしてくれるいいタイヤだなと思います。また縦と横のグリップをしっかり使い分けて、こじらないように走らないと速く走れないのも勉強になっています」

ロードスター・パーティレースⅢの次戦は早くも次の週末、6月21日に岡山国際サーキットで西日本シリーズの第3戦が開催予定。またジャパンツアーシリーズの次の舞台となる第5戦は、北海道の十勝スピードウェイで8月3日に開催される予定だ。


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レース結果

コース:モビリティリゾートもてぎ

[NDシリーズ]

決勝

  • 開催日:2025/06/15
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:14
  • 完走:14
  • (4.801km x 9laps = 43.209km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 156 山田 遼 BS Bridgestone HC・ZENKAIロードスター 9 22'57.594
2 157 橋本 隼 BS Bridgestone HC・ミッドランドロードスター 9 23'00.120
3 105 三宅 陽大 BS Bridgestone SPK・TCR ロードスター 9 23'01.422
4 147 石塚 崇宣 BS Bridgestone CP大泉pttロードスターRB 9 23'04.368
5 117 石谷 豪志 BS Bridgestone ダイバパワーラブカロードスター 9 23'05.805
6 128 普勝 崚 BS Bridgestone CP大泉pttロードスターRB 9 23'07.956
7 35 佐々木 光 BS Bridgestone CABANA RTロードスター 9 23'08.635
8 16 上田 純司 BS Bridgestone 上伸物流 ロードスター 9 23'17.537
9 177 稲垣 知博 BS Bridgestone KCMロビンスロードスター 9 23'18.962
10 121 巳ノ瀬 健太 BS Bridgestone 巳ノ瀬建設MKMKロードスター 9 23'26.266
11 138 西川 昇吾 BS Bridgestone ルブロスTCRロードスター 9 23'30.708
12 112 本山 賢一郎 BS Bridgestone 九州美包ロードスター メッカ 9 23'37.154
13 47 鷹尾 一成 BS Bridgestone 桐生板金EDロードスター 9 23'41.044
14 293 樋口 豊 BS Bridgestone 切羽詰るラブカFfロードスター 9 23'57.131