島根より参戦の石原克奎が1年ぶりの2勝目を達成
- 開催場所:岡山国際サーキット
- 開催日:2025年06月21日(土) 〜 2025年06月21日(土)
6月21日、ロードスター・パーティレースⅢ西日本シリーズの第3戦が岡山国際サーキットで開催された。エントリー11台だったNDクラブマンクラスでは、唯ひとり優勝経験を持つ211号車の石原克奎が予選から堂々のパフォーマンスでクラストップに。決勝でも地力の差を見せつけて昨年の第3戦以来の2勝目を挙げて、表彰式ではクラス卒業を宣言した。
この週末の岡山では雨の気配はない代わりに、真夏のような暑さが気になるところ。朝一番のブリーフィングではマツダのブランド体験推進本部から派遣されたモータースポーツ体験グループの井上直樹さんが登壇。
「早くもシリーズは折り返しを迎えますが、今日は暑い1日になりそうです。その気候に負けないような熱い走りを期待させていただきます」と挨拶された。
今回もふたりのルーキーがクラブマンクラスに参戦。95号車の廣田賢興(写真右)は「ジムカーナは4〜5年経験していますが、レースは初めてなのでよろしくお願いします」と挨拶。296号車の成本弘治(写真左)は「50歳を過ぎて目覚めました。セントラルをスイフトで走っていましたが、ロードスターにも挑戦させていただきます」と意気込みを語った。
●予選
公式予選は8時30分から15分間の予定で始まった。ピットガレージで計測した気温は27.6℃で湿度は66%、モニターに表示されるコース上の路面温度は30.3〜35.4℃。折よく現れた上空の雲が日差しを隠してくれ、ここ数日のサーキットでは一番とも思えるコンディションに恵まれた。クラブマンクラスではまず、プライベートで参戦するマツダ社員のふたりが上位に顔を出した。先ほど紹介した初参戦の廣田が2分01秒050から2分00秒601とタイムを縮めると、
今年デビューで3戦目となる11号車の若井隆大も2分01秒132から2分01秒054とペースを上げてきた。
ところが昨年から参戦し、クラブマンクラスで優勝も経験している石原が3周目に2分00秒438を記録。
クラストップの座(総合では13位)を確定させた。以下、廣田が総合14位、若井が総合16位。さらにクラス4番手は92号車の山本 慧、同じく5番手が52号車の本田久人と続いた。
なお、予選が残り5分を切ったところでアクシデントが発生。廣田が2コーナーの先でコントロールを失って激しくクラッシュ。この時点で赤旗が掲示され、このまま予選は終了となり、廣田はこのアクシデントにより予選でリタイアとなった。
●決勝
予選後のサーキット上空は青空が広がり、暑さが厳しさを増した。8ラップで争う決勝直前のコンディションは、気温39.4℃/湿度35%/路面温度46.6℃まで跳ね上がった。スタート進行はオンタイムで経過し、11時39分にオールレッドの5連シグナルが消えて戦闘開始に。
クラブマンクラスは2番手だった廣田がいなくなったことで、予選クラストップだった石原の一人旅になると思いきや、3つ後方のグリッドからスタートした若井がロケットダッシュを披露。
オープニングラップでいきなり石原の背後まで浮上することに成功した。一方でクラス3番手の山本は若井との間に2台のシリーズクラスを挟むことになり、これを追いかけたい本田の前にもシリーズクラスの1台がいて、悩ましい展開となった。したがって序盤での注目は石原と若井のトップ争い。2周目こそ石原がシリーズの1台を抜いて有利な状況を作るも、3周目からは再び若井とのマッチアップになり、4周目と5周目には0.4秒を切る接近戦になった。ところが、ここから石原が少しペースを上げると、少し深溝のタイヤを履いていた若井は付いていけずに勝負あり。逆に中盤からは山本と本田が直接対決となり、クラス3位の表彰台を賭けたバトルになりかけたが、ここも7周目にはシリーズクラスが再び間に入って休戦状態になった。
整理すると、石原が昨年の第3戦以来の2勝目を挙げた。
今年から参戦の若井は2戦連続の2位で、同じ今年デビュー組の山本は開幕戦の5位を上回るベストリザルトを達成。
そして4位の本田と5位の174号車・佐野哲也は嬉しい初入賞となった。クラブマンクラスはエントリー11台のため、規定によりこの5位までが入賞となる。
クラブマンで2勝目を飾った石原選手のコメント
「決勝の前半はシリーズクラスの方たちのバトルに巻き込まれて、レコードラインを外した苦しい走りになりました。ただ前方が空いた後半はペースを上げることができました。次戦からはシリーズに挑戦したいと思います」
タイヤについて
「後半のタレをどうするかが課題ですが、今日は上手くカバーできました。ライフが長いのはありがたいですね」
西日本シリーズの最終となる第4戦はジャパンツアーシリーズの最終第8戦とのダブルタイトルで、11月22日(土)にここ岡山国際サーキットで開催予定。またパーティレースの次の戦いは3週間後で、7月19日(土)に宮城県のスポーツランドSUGOで北日本シリーズの最終となる第4戦が行われる。
MAZDA MOTOR SPORTS
https://www.mazda.com/ja/innovation/motorsports/
MAZDA ROADSTER NR-A
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/grade/nr-a/
MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
https://www.party-race.com/
BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re004/
決勝
- 開催日:2025/06/21
- 天候:Cloudy
- 路面:Dry
- 決勝出走:11
- 完走:10
- (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 211 | 石原 克奎 |
BS
![]() |
NDロードスター@優作 | 8 | 16'28.194 | ||||||
2 | 11 | 若井 隆大 |
BS
![]() |
マツダ ロードスター | 8 | 16'30.500 | ||||||
3 | 92 | 山本 慧 |
BS
![]() |
シケインサトルマンロードスター | 8 | 16'37.609 | ||||||
4 | 52 | 本田 久人 |
BS
![]() |
FLAPPEロードスター | 8 | 16'44.842 | ||||||
5 | 174 | 佐野 哲也 |
BS
![]() |
プリプリプリティーロードスター | 8 | 16'53.975 | ||||||
6 | 100 | 藤川 竜也 |
BS
![]() |
チームF自働車部ロードスター | 8 | 16'59.375 | ||||||
7 | 201 | 山中 恭輔 |
BS
![]() |
コックピット55GYロードスター | 8 | 17'22.813 | ||||||
8 | 136 | 久松 忠輝 |
BS
![]() |
まっさん 330 ロードスター#4 | 8 | 17'23.249 | ||||||
9 | 296 | 成本 弘治 |
BS
![]() |
みゃくドッグロードスター | 7 | 15'09.227 | ||||||
10 | 299 | 田村 和華子 |
BS
![]() |
Mmパンダロードスター | 5 | 10'45.210 | ||||||
- | 95 | 廣田 賢興 |
BS
![]() |
CYMロードスター | DNS |