チームメイトの活躍に刺激された伊藤 駿が3戦目で覚醒

  • 開催場所:鈴鹿サーキット
  • 開催日:2026年06月13日(土) 〜 2026年06月13日(土)
2026年ロードスター・パーティレースⅢ ジャパンツアーRd.3 NDシリーズ

6月13日、三重県の鈴鹿サーキットでロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第3戦が行われた。エントリー21台のNDシリーズクラスで輝いたのは186号車の伊藤 駿。同じAVANTECHレーシングチームの185号車・菊川和真が先日の西日本BDシリーズで優勝したのに続いて、チームとしての2連勝をポールtoウインで達成した。

2022年から始まったジャパンツアーシリーズだが、F1も行われる世界でも有名なコースでの開催は2024年からで3回目。過去2回はスーパー耐久のサポートイベントだったが、今回は鈴鹿独自の「SUZUKA CHAMPION CUP RACE Round 2」の中での開催だ。エントリーはNDシリーズが21台、NDクラブマンが19台の計40台。昨年より10台も増えて、満員御礼のフルグリッドという大盛況となった。9時20分からのブリーフィングには40名が揃って出席。ここにはこの鈴鹿シリーズのアドバイザーとして田中哲也/安田裕信/佐藤公哉というトッププロの3選手も登壇。

さらにパーティレースの加藤彰彬アドバイザーも加わって、4名のプロがコース攻略のワンポイントを伝授した。また今回は東海マツダ販売株式会社とのコラボレーションも実現して、自動車に興味を持っている高校生や専門学校生、大学生を対象にした体験企画会が同社によって実施された。主な内容としてはサーキット施設のガイドツアーや車検を含めたオフィシャル活動の見学、パドック内でのロードスター同乗体験、そしてレース観戦と盛り沢山。コース上での記念撮影も行われ、パーティレーサーの皆さんにもパレードランへの同乗で協力が要請された。
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●予選
公式予選は10時30分からの20分間。まずは128号車の普勝 崚が2分42秒571を記録して暫定トップに立ち、開幕戦優勝の35号車・深川英寿が2分43秒287で続いた。しかしながら、本日の主役は186号車の伊藤 駿だった。アタック1周目に2分42秒205を計測し、さらに次の周に2分42秒049まで削り込んで、ポールポジションを初めて獲得。
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その一方で普勝の最初のタイムがコースを逸脱したものとして採用されないことが発表され、モニターの上段からも消えた。代わって2番手に浮上してきたのが152号車の瀬川彰斗。開幕戦で優勝争いを繰り広げ、第2戦で3位となった注目の若手が2分42秒727を記録した。
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ところが残り4分ほどで、先日の西日本シリーズで2位と健闘した288号車の山根 涼が2分42秒509を記録して瀬川を上回った。そして最終盤に入ってから、タイムを抹消された普勝が2分42秒373を叩き出して2番手の座を奪取。
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これで伊藤→普勝→山根 涼→瀬川というトップ4が確定したかに思われたが、予選終了後に山根 涼に最低重量違反があって失格に(その後、決勝はピットスタートが許された)。そこで繰り上がった瀬川の隣には、2分42秒755までベストを更新していた深川が浮上。
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さらにグリッド3列目には2分42秒855の147号車・石塚崇宣と、2分42秒961を記録した山根 涼の父上の58号車の山根正和が滑り込んだ。正和も先日の西日本シリーズ開幕戦で3位入賞というキャリアの持ち主だ。
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ちなみに開幕戦2位かつ第2戦優勝のポイントリーダー、157号車の橋本 隼は43秒の壁を破れずに、2分43秒243で8番手という不本意な結果に終わった。

●決勝
決勝前に計測した気温は33.9℃/湿度33%/路面温度51.5℃。8ラップの決勝レースはほぼオンタイム進行で、ポールシッターの伊藤が15時29分にコントロールラインを通過して、戦いの火蓋が切られた。
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伊藤に続いて2番グリッドの普勝、3番グリッドの瀬川は順当に続くが、その後方では石塚が1コーナーで深川をパスして4位に浮上。6番グリッドだった山根正和と7番グリッドだった39号車・武藤亘輝はそのままも、8番グリッドだった橋本が背後の121号車・巳ノ瀬健太に抜かれて戻ってきた。
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トップグループに次の動きがあったのは4周目で、石塚が瀬川を交わして3位に浮上。その結果として伊藤と普勝の首位争いと、石塚以下の3位を争う3台のグループに分かれた。5周目の1コーナーで瀬川が石塚を抜き返すと、さらにその傾向は強まるかに思えた。ところが伊藤がここから一段ギアが上がった印象で、リードを拡大して一人旅状態に。
そうなると普勝の後方に3番手以下が急接近。特に瀬川は普勝を完全にロックオンして7周目の130Rで横並びに持ち込むと、最終コーナーで普勝のミスを誘うことに成功し、2位と3位が入れ替わった。
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このバトルの影響で石塚と深川も一気に差を詰めて、ファイナルラップには2位から5位までの4台が超接近状態で突入。130Rの先でなんとスリーワイド状態となってシケインに進入という、ドラマチックな展開になった。ここで各選手ができる限りのフェアプレーを貫いたことで、ほぼ無傷で全員が完走したことは賞賛に値するだろう。
整理すると先頭は伊藤で、デビュー3戦目での初入賞が優勝という快挙をぶっちぎりで達成。
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これに続いて2位となったのは普勝だが、3位にはシケインの攻防で地の利もあった深川がジャンプアップ。以下は4位に瀬川、5位に石塚が入賞した。さらに6位には、ファイナルラップで2台を抜き去った橋本が浮上。
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これでポイントリーダーの座は引き続き橋本で変わらないことになった。なお、正式表彰式にはマツダ広報本部国内広報部の辻本宏治さんが駆け付けて、プレゼンターも務めてくださった。
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●優勝した伊藤選手のコメント
「正直に言って、今までで一番嬉しい優勝かもしれません。ただ勝っても勉強することが山ほどあります。次のもてぎや富士も、走ってみないとわからないので精進します」
タイヤについて
「自分はRE005しか経験がないのですが、とにかく懐が深くて、前に進めるタイヤだという印象です。攻め込んだ時にトラクションの幅の広さを感じますし、一線を超えてもコントロールしやすいので、このレースに向いてますね」

次のパーティレースは早くも次の週末。6月21日の日曜日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで、ジャパンツアーシリーズの第4戦が開催予定だ。
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レース結果

コース:鈴鹿サーキット

[NDシリーズ]

決勝

  • 開催日:2026/06/13
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:21
  • 完走:20
  • (5.807km x 8laps = 46.456km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 186 伊藤 駿 BS Bridgestone AVANTECH ロードスター 8 21'44.873
2 128 普勝 崚 BS Bridgestone CP大泉pttロードスターRB 8 21'49.394
3 35 深川 英寿 BS Bridgestone CABANA RTロードスター 8 21'49.677
4 152 瀬川 彰斗 BS Bridgestone HC・ミッドランドロードスター 8 21'49.739
5 147 石塚 崇宣 BS Bridgestone CP大泉pttロードスターRB 8 21'50.001
6 157 橋本 隼 BS Bridgestone HC・ミッドランドロードスター 8 21'54.752
7 58 山根 正和 BS Bridgestone ガレージ山根レンタロードスター 8 21'54.994
8 39 武藤 亘輝 BS Bridgestone HC塾ベアーロードスター 8 21'55.565
9 105 市原 拓真 BS Bridgestone AZRロードスターTCR 8 22'02.840
10 121 巳ノ瀬 健太 BS Bridgestone 巳ノ瀬建設ロードスター 8 22'03.210
11 80 佐藤 真太朗 BS Bridgestone C&D TCRロードスター 8 22'05.334
12 16 上田 純司 BS Bridgestone 上伸物流 ロードスター 8 22'06.242
13 19 田中 健太 BS Bridgestone KMRロードスター 8 22'08.492
14 14 杉原 健太 BS Bridgestone MRCロードスター 8 22'11.064
15 99 藤井 義豪 BS Bridgestone ZENSHIN99ロードスター 8 22'12.955
16 91 沢崎 祐一 BS Bridgestone DELTAロードスター 8 22'13.307
17 138 西川 昇吾 BS Bridgestone ルブロスHCロードスター 8 22'17.166
18 288 山根 涼 BS Bridgestone ガレージ山根 ロードスター 8 22'26.490
19 96 伊辺 剛 BS Bridgestone てっくスリックロードスター 8 22'37.858
20 74 鈴木 理知也 BS Bridgestone 小っちゃい男ロードスター 8 23'15.183
- 200 YOSHIKI BS Bridgestone ジャスミン ロードスター 3 DNF