- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2019年11月02日(土) 〜 2019年11月03日(日)
高橋巧(ブリヂストン)が222ポイントのタイトルリーダーとして、中須賀克行(ブリヂストン)が11点差の211ポイントで逆転チャンピオンをねらう最終戦は2レースが組まれた。
予選は土曜日の午前中にレース1、午後にレース2のグリッドと、2回にわたって争われた。午前中に行なわれた30分間のタイムアタックでは、ランキングリーダーの高橋巧が3周目に2分03秒592のコースレコードをマーク。逆転チャンピオンをねらう中須賀は2分04秒276どまりで2番手グリッド。3番手に2分05秒080の野左根航汰(ブリヂストン)とタイトルの可能性を残すトップ3がフロントロウを獲得した。
高橋巧は「想像以上にタイムが伸びてコースレコードを更新できてよかった。2分3秒台というのは、(第2戦)鈴鹿2&4で一度出しているから、今回も出さなきゃいけないというタイムだった。でも、簡単に出るタイムではない。一回しか出ていないのが簡単ではない証拠」と渾身の一発タイムだったとコメントした。
日曜日の午前中に行なわれたレース1の周回数は14周に設定された。好スタートを切ってホールショットを奪ったのは野左根。逆転をねらったポールシッターでランキングリーダーの高橋巧だが、2コーナーで野左根と接触した挙げ句にコースアウト。
野左根もコースアウトして順位を大きく下げ、首位は中須賀に替わる。
一方、レース復帰した高橋巧は直後にデグナーカーブでまさかの転倒。すぐにマシンを起こして最後尾からのレースを再スタートさせる。
ライバル不在となった中須賀はトップ独走で周回を重ねる。
5周目には8番手を走行していた岩戸亮介(ブリヂストン)が転倒と大荒れの展開。
中須賀は最後まで安定した速さを見せて独走で優勝。高橋巧は16位まで挽回したものの、この結果でランキングトップの座は中須賀に渡った。
2位争いは水野涼(ブリヂストン)、渡辺一馬(ブリヂストン)と秋吉耕佑(ブリヂストン)での争い。レース後半はアクシデントでオープニングラップを15番手で終え、そこから追い上げた野左根が加わり、4台でのバトルに発展。
最後は水野と野左根の一騎打ちに移行し、これを野左根が制した。
●中須賀克行(予選2位/決勝1位)
「曇り空で思ったよりも路面温度が上がらず、ウイークをとおしてよかったいいフィーリングが得られませんでした。最初はいいタイムを出せたのに、そこからタイムをキープできずに少し苦しかったです。それでも、終始安定したフィーリングを得られたのでコントロールもできたので、しっかり走り切れて勝つことができました」
●東雅雄(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「チャンピオンに王手をかけていた高橋巧選手が予選ですばらしいコースレコードを出していたので、タイトル争いの中でも巧選手が有利だと思っていました。しかしスタート直後の混乱で巧選手と野左根航汰選手がコースアウト。レース展開としては中須賀克行選手が有利になりました。巧選手の追い上げを期待した途端にデグナーカーブでまさかの転倒を喫し、さらに厳しい状況になりました。独走優勝した中須賀選手は11ポイント差を逆転し、9ポイント差でランキングトップに立ちました。これで中須賀選手はレース2でタイトルを取りにいく走りをする気持ちに少し余裕が出来たのではないでしょうか。野左根選手もコースアウトで順位を大きく落としたところから2位まで挽回。すばらしい走りを見せてくれました。巧選手は16位まで挽回し、ポイント逆転とはいえ最小限にとどめたのではないかと思います」
決勝
- 開催日:2019/11/03
- 決勝出走:30
- 完走:26
- (5.821km x 14laps = 81.494km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 1 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 14 | 2:05.395 | 29:28.081 | |||
2 | 4 | 野左根 航汰 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 14 | 2:05.830 | 29:34.009 | |||
3 | 634 | 水野 涼 | BS | MuSASHi RT HARC-PRO.Honda | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 14 | 2:06.066 | 29:34.117 | |||
4 | 23 | 渡辺 一馬 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 14 | 2:05.866 | 29:37.389 | |||
5 | 090 | 秋吉 耕佑 | BS | au・テルル MotoUP RT | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 14 | 2:05.864 | 29:38.006 | |||
6 | 26 | 渡辺 一樹 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000L9 | スズキ | 14 | 2:06.516 | 29:39.036 | |||
7 | 12 | 加賀山 就臣 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000L9 | スズキ | 14 | 2:06.306 | 29:48.142 | |||
8 | 75 | 前田 恵助 | BS | YAMALUBE RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 14 | 2:06.628 | 29:49.345 | |||
9 | 15 | Z.ザイディ | BS | Honda Asia-Dream Racing with SHOWA | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 14 | 2:07.271 | 29:57.671 | |||
10 | 35 | 亀井 雄大 | BS | Honda Suzuka Racing Team | CBR1000RR | ホンダ | 14 | 2:07.307 | 29:58.114 | |||
11 | 44 | 関口 太郎 | BS | Team ATJ | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 14 | 2:08.134 | 30:08.790 | |||
12 | 19 | 濱原 颯道 | BS | Honda Dream RT 桜井ホンダ | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 14 | 2:08.357 | 30:09.240 | |||
13 | 87 | 柳川 明 | BS | Will-RAISEracingRS-ITOH | ZX-10RR | カワサキ | 14 | 2:08.134 | 30:09.837 | |||
14 | 72 | 高橋 裕紀 | PI | KYB MORIWAKI MOTUL RACING | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 14 | 2:08.281 | 30:10.560 | |||
15 | 95 | 生形 秀之 | BS | エスパルドリームレーシング・IAI | GSX-R1000L8 | スズキ | 14 | 2:08.115 | 30:14.263 | |||
16 | 13 | 高橋 巧 | BS | Team HRC | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 14 | 2:05.929 | 30:22.540 | |||
17 | 18 | 津田 一磨 | BS | Team Baby Face | YZF-R1 | ヤマハ | 14 | 2:09.725 | 30:28.266 | |||
18 | 46 | 星野 知也 | PI | TONE RT SYNCEDGE 4413 | S1000RR | BMW | 14 | 2:09.309 | 30:28.477 | |||
19 | 85 | 中冨 伸一 | DL | HiTMAN RC 甲子園ヤマハ | YZF-R1 | ヤマハ | 14 | 2:10.275 | 30:43.459 | |||
20 | 70 | 清末 尚樹 | BS | TEAM WITH 87 KYUSHU | ZX-10RR | カワサキ | 14 | 2:10.474 | 30:46.704 |