• 開催場所:HSR九州
  • 開催日:2018年04月08日(日) 〜 2018年04月08日(日)
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 MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第1戦九州大会は、今年も熊本県菊池郡大津町のHSR九州で開催された。会場のHSR九州は本田技研工業株式会社熊本製作所の付帯施設で、国内有数の周回距離と十分なコース幅を備えたサーキット。固く締まる黒土がベースだが、大会を前にコースのほぼ全周に渡って山砂が搬入され、路面状況が整えられた。今シーズンから、全日本モトクロス最高峰IA1クラスの予選をタイムアタック方式に、またIBオープンクラスの決勝第1ヒートを土曜日実施、さらに各クラスの表彰式を第2ヒート終了後に総合成績で行うなど、競技進行に大きな変更が加えられた。大会期間中、土日とも冬に逆戻りしたかのように気温が下がり、土曜日は断続的に雪まじりの雨が降る生憎のコンディション。しかし日曜日は天気が回復し、青空の下でほぼベストコンディションでレースが行われた。今シーズン開幕戦には主催者発表で8100名のファンが会場を訪れ、レースを楽しんだ。
 ブリヂストン装着のワークス勢は主にSOFTパターンのタイヤを選択。成田亮(ホンダ-ブリヂストン)は前後輪に、山本鯨(ホンダ-ブリヂストン)は前輪に、それぞれブリヂストンの市販モトクロスタイヤBATTLECROSSのSOFTパターンX20を装着してレースに臨んだ。

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■IA1 ヒート1
 このコースを得意とする成田亮のホールショットでレースはスタートした。成田の後方には小方誠(カワサキ-DL)が2番手に付けるが、小方は2周目に激しく転倒し、コース復帰するも数周後にリタイア。代わって2番手に浮上したのは、今シーズン再びブリヂストン装着ライダーとなったディフェンディングチャンピオンの山本鯨。3周目、山本が成田をパスしトップに浮上する。そのまま山本が逃げ切るかと思われたが、中盤ペースを落とした山本を成田が抜き返して再びトップを奪い返すと、成田は山本を従えて最後まで力強い走りを披露。必死に追送する山本を引き離した成田は、昨年の開幕戦第1ヒート以来1年ぶりの優勝をマーク。この勝利で成田は、自身が持つ全日本国際A級最多勝記録を150に更新。山本が2位、新井宏彰(カワサキ-ブリヂストン)が3位。さらに星野優位(ヤマハ-ブリヂストン)4位・大塚豪太(ホンダ-ブリヂストン)5位でそれぞれチェッカーを受け、ブリヂストン勢が開幕ヒートの上位を独占した。

■IA1 ヒート2
 山本・新井・成田らワークス勢を抑える好スタートでホールショットを決めたのは大塚。オープニングラップ、山本が大塚をパスしてトップに浮上。大塚・成田・新井・小方がこれに続き1周目のコントロールラインを通過する。序盤の激しいトップ争いの中、2周目に成田が山本をパスしトップに浮上。ここで一気にスパートした成田に対し、新井・小方の追撃を受ける山本はなんとか2番手をキープするも、6周目ついにこのポジションを明け渡してしまう。この間リードを広げていた成田に、山本に代わって2番手に浮上した小方が追撃を試みるが、余裕を持って応戦した成田はトップの座を守りきってチェッカー。2016年の第7戦近畿大会以来となるパーフェクト優勝を達成し、自身の最多勝記録の更新に華を添えた。新井3位・山本4位・星野優位5位でフィニッシュし、この結果総合成績での表彰台には成田・新井・山本が登壇。ブリヂストン勢が開幕戦のポディウムを独占した。

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◆成田亮 - Team HRC所属
『土曜日雨・日曜日晴れというコンディションでしたが、土曜日の練習走行とタイムアタック予選、そして日曜日の決勝を通じて、市販ソフトパターンX20のみで通しました。結果スタートも決まったし、第2ヒートはかなり固い路面が露出した部分もあったのですが、ソフトパターンでも最後まで不安なく走りきることができました。長い時間をかけて積み重ねた150勝は、ブリヂストンをはじめ、数多くのスポンサーさんと共に達成できた記録です。支えていただいたことに感謝します。』

◆若林朋之 - 株式会社ブリヂストンMCタイヤ開発部
『土曜の予選日は断続的に雨が降ってマディコンディション。日曜は天候は晴れとなりましたが、それほど急激に路面が乾くことはなく、マディからソフトくらいのコンディションでした。ブリヂストンユーザーのワークスチーム選手は前後とも主にSOFTパターンを選択し、土日の各コンディションにおいて非常によく機能していたと思います。特にチームHRCの成田選手は、前後輪ともに市販モトクロスタイヤBATTLECROSSのSOFTパターンX20を装着し、両ヒートとも優勝という結果を残してくれました。BATTLECROSSの高いパフォーマンスを成田選手が存分に引き出してくれたことが、好成績につながったと感じています。次戦の埼玉オフロードヴィレッジは硬めの路面となるので、直前のテストでHARD系の新スペックの評価を行い、レースに備えます。』

レース結果

コース:HSR九州

[ヒート1]

決勝

  • 開催日:2018/04/08
  • 天候:Fine
  • 決勝出走:26
  • 完走:22
  • (1.9km x 15laps = 28.5km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 982 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 15 5 2:07.022 32:15.316
2 1 山本 鯨 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 15 13 2:07.280 32:25.009
3 331 新井 宏彰 BS Bridgestone Kawasaki Team GREEN KX450SR カワサキ 15 5 2:08.232 32:27.519
4 166 星野 優位 BS Bridgestone レーシングチーム鷹 YZ450F ヤマハ 15 4 2:08.626 32:40.098
5 155 大塚 豪太 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF450R ホンダ 15 2 2:11.051 33:11.234
6 30 岡野 聖 DL フライング ドルフィン サイセイ YZ450F ヤマハ 15 4 2:10.038 33:14.599
7 8 星野 裕 DL グリーンクラブ八尾カワサキANNEX KX450F 15 2 2:11.191 33:17.431
8 777 H.ナイト DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 15 4 2:10.972 33:21.430
9 35 池本 凌汰 DL SRM マウンテンライダーズ RM-Z450 スズキ 15 5 2:11.445 33:24.231
10 113 田中 雅己 DL TEAM ナカキホンダ CRF450R ホンダ 15 4 2:11.230 33:34.410
11 14 長門 健一 DL Team Sakurai with Waki Racing CRF450R ホンダ 15 4 2:12.396 33:42.028
12 19 馬場 大貴 BS Bridgestone TEAM 887 with ホンダドリーム世田谷 CRF450R ホンダ 15 11 2:14.808 34:30.094
13 122 稲垣 達樹 BS Bridgestone Team SSC RM-Z450 スズキ 15 2 2:16.222 34:42.766
14 13 鈴木 正明 BS Bridgestone SRF 関東&秀明道場 RM-Z450 スズキ 14 1 11 2:17.981 32:47.847
15 69 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 14 1 2 2:18.880 33:00.886
16 318 沼田 誠司 DL グリーンクラブJUDGEMENT KX450F カワサキ 14 1 11 2:19.377 33:22.162
17 1010 川口 尚希 BS Bridgestone 小田切レーシングクラブ RM-Z450 スズキ 14 1 3 2:21.415 33:58.455
18 75 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 14 1 3 2:21.831 34:09.810
19 21 中村 泰介 DL RT MIKURA with ALL-ONE YZ450F ヤマハ 14 1 13 2:23.152 34:11.790
20 73 高原 佳紀 BS Bridgestone RM-Z450 スズキ 14 1 3 2:22.110 34:17.032

レース結果

コース:HSR九州

[ヒート2]

決勝

  • 開催日:2018/04/08
  • 天候:Fine
  • 決勝出走:25
  • 完走:24
  • (1.9km x 16laps = 30.4km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 982 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 16 13 2:07.567 34:16.280
2 2 小方 誠 DL Kawasaki Team GREEN KX450SR カワサキ 16 16 2:07.218 34:17.687
3 331 新井 宏彰 BS Bridgestone Kawasaki Team GREEN KX450SR カワサキ 16 9 2:07.628 34:29.918
4 1 山本 鯨 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 16 3 2:07.325 34:55.369
5 166 星野 優位 BS Bridgestone レーシングチーム鷹 YZ450F ヤマハ 16 4 2:08.585 34:55.932
6 8 星野 裕 DL グリーンクラブ八尾カワサキANNEX KX450F カワサキ 16 3 2:09.892 35:15.358
7 793 池谷 優太 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 16 16 2:11.660 35:30.648
8 155 大塚 豪太 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF450R ホンダ 16 16 2:10.917 35:31.657
9 35 池本 凌汰 DL SRM マウンテンライダーズ RM-Z450 スズキ 16 16 2:09.861 35:32.057
10 113 田中 雅己 DL TEAM ナカキホンダ CRF450R ホンダ 16 8 2:12.016 35:32.113
11 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing with MORIWAKI CRF450R ホンダ 16 6 2:11.809 35:39.051
12 14 長門 健一 DL Team Sakurai with Waki Racing CRF450R ホンダ 16 7 2:12.691 35:53.341
13 122 稲垣 達樹 BS Bridgestone Team SSC RM-Z450 スズキ 16 3 2:13.780 36:14.946
14 777 H.ナイト DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 16 3 2:11.696 36:21.943
15 19 馬場 大貴 BS Bridgestone TEAM 887 with ホンダドリーム世田谷 CRF450R ホンダ 15 1 7 2:15.004 34:27.382
16 69 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 15 1 10 2:18.298 35:05.847
17 13 鈴木 正明 BS Bridgestone SRF 関東&秀明道場 RM-Z450 スズキ 15 1 4 2:17.315 35:24.200
18 15 小野 千成 BS Bridgestone T.E.SPORT KYB CRF450R ホンダ 15 1 2 2:18.431 35:52.757
19 1010 川口 尚希 BS Bridgestone 小田切レーシングクラブ RM-Z450 スズキ 15 1 2 2:21.552 36:23.954
20 73 高原 佳紀 BS Bridgestone RM-Z450 スズキ 15 1 3 2:20.858 6:25.235