【全日本モトクロス選手権IA2クラス第3戦】鳥谷部晃太は第2ヒート7位・総合8位／道脇右京は総合10位

　MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第3戦SUGO大会が、宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOインターナショナルモトクロスコースで開催された。ここSUGOでの全日本選手権レースの開催は、今年は5月と10月最終戦の2回。今大会、この会場最大の特徴である大坂からスネークコーナーにかけてのレイアウトを大きく変更。また大会前に降った雨の影響もあり、硬く締まった部分と比較的柔らかな部分が混在する路面コンディション。コーナーには深いワダチが何本も出来て、その攻略も勝敗の大きなポイントに。ブリヂストンの市販BATTLECROSSユーザーたちのタイヤ選択は、SOFTパターンX20とMEDパターX30に分かれた。
　天候は土日ともほぼ曇り。週末下り坂の予報が出されていたが、日曜午後に時折小雨が降ったのみで、2日間を通じまずまずの観戦日和となった。ゴールデンウィーク明けの週末、主催者発表では会場を訪れた3700人のファンが、新たに建設されたスタンド席などに陣取ってレースを楽しんだ。

■IA2 第1ヒート
　長いストレートから左へ大きく切り返す1コーナーでホールショットを奪ったのは古賀太基(ﾎﾝﾀﾞ-DL)。能塚智寛(ﾎﾝﾀﾞ-DL)に続き道脇右京(ﾎﾝﾀﾞ-ﾌﾞﾘﾁﾞｽﾄﾝ)が3番手でオープニングラップをクリアする。スタートで好位置に付けた道脇は序盤、入賞圏内を狙って激しいバトルを繰り広げるが、6周目に転倒し大きく順位を落してしまう。この周回10番手で戻ってきた道脇は、中段の混戦の中で何度が順位を入れ換えながらもこのポジションをキープしてチェッカー。一方スタートで大きく出遅れた鳥谷部晃太(ﾔﾏﾊ-ﾌﾞﾘﾁﾞｽﾄﾝ)は、周回毎に確実に順位を挽回し、最後は道脇に追い付き11位でフィニッシュした。レースは古賀がスタートから一度もトップを譲らず優勝した。

■IA2 第2ヒート
　このヒートも古賀のホールショットでレースがスタート。能塚が2番手に付け第1ヒートに続き両者がトップ争いを展開。第1ヒートはスタートから逃げきった古賀だったが、このヒートはレース中盤の7周目に転倒し、この隙にトップに立った能塚が優勝。ブリヂストン勢ではオープニングラップ8番手で戻ってきた鳥谷部が、序盤ひとつ順位を下げるも再び挽回し7位でフィニッシュ。スタートをミスし出遅れた道脇は、トップ10を目指して挽回を試みるも後半ペースを維持することが出来ず21位でチェッカーを受けた。

◆鳥谷部晃太 - YAMALUBE RACING TEAM with TEAM エムFACTORY
「予選結果が悪く良いグリッドを選べなかったことで、決勝もスタートから苦しい展開になってしまいました。コースは硬い部分もあったですが、コーナーのワダチの中のトラクション性能を重視し、タイヤはSOFTパターンX20を使用しました。第2ヒートは雨の心配もあったし、この選択は間違ってなかったと思います。予選のミスでトップ争いに加われなかったことが残念です。次回の広島は路面が固いコースですが、挽回できるように頑張ります」