- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2018年04月21日(土) 〜 2018年04月21日(土)
全日本ロードレース第2戦は鈴鹿2&4で、2輪はJSB1000クラスのみの開催。とはいえ、2レース制で土曜日と日曜日に決勝レースが行なわれた。
鈴鹿8耐を見据えたスポット参戦が多く、鈴鹿8耐参戦権利が得られるトライアウトも設定されために74台がエントリー。土曜日の午前中に行なわれた予選は、2組に分かれてのタイムアタックとなった。
この予選でいきなりコースレコードを更新したのは中須賀克行(ブリヂストン)。「無風でコンディションがよかった」と、コースインして3周目に2分4秒876と2分4秒台をマークする。この驚愕のタイムはだれも上回ることができず、堂々のポールポジション。
中須賀と同じA組の高橋巧(ブリヂストン)も自己ベストタイムを更新。2分5秒465をマークして2番手につける。3番手は津田拓也(ブリヂストン)で2分5秒989と、3台が圧倒的な速さを見せつけた。2分6秒台は渡辺一馬(ブリヂストン)、野左根航汰(ブリヂストン)、渡辺一樹(ブリヂストン)、秋吉耕佑(ブリヂストン)の4台。ブリヂストンユーザーが予選7番手までを占めた。
好天に恵まれ、気温も上昇した午後の決勝レース1。好スタートを切ってホールショットを奪ったのは高橋巧。しかしすぐに渡辺一馬が首位奪取。中須賀も高橋巧を捕らえて2番手に浮上。後方では秋吉、津田が相次いでオーバーランを喫して順位を大きく下げる。
渡辺一馬はそのままレースをリード。中須賀、高橋巧が追いかける。その後方には野左根、渡辺一樹、高橋裕紀(PI)が続く。
高橋裕紀は2周目には遅れ出す。逆に野左根、渡辺一樹は上位3台に追いつき、トップ集団は5台に。
5台はテールtoノーズのまま周回を重ねる。レースが動いたのはラスト4周。中須賀がデグナーコーナー先の110Rでトップ浮上。高橋巧、渡辺一樹も渡辺一馬をパス。渡辺一馬はあっという間にトップから4番手に。
トップに立った中須賀はラストスパート。周回遅れも利用しながらあっという間にトップ独走態勢を築く。高橋巧が単身で中須賀を追う。渡辺一樹、渡辺一馬、野左根は3台での表彰台争いに移行する。
中須賀はそのまま開幕3連勝。3レース連続でポールtoウインを飾った。高橋巧は単独2位でフィニッシュ。3位争いは野左根とサイドbyサイドの争いを展開していた渡辺一樹が最終ラップでオーバーラン。これで表彰台は野左根が獲得。渡辺一馬が4位、渡辺一樹は5位でゴールした。
また、オープニングラップで大きく順位を下げた秋吉が怒濤の追い上げで6位。同じく追い上げのレース展開を見せた津田は7位でゴールした。
●中須賀克行(予選1位・決勝1位)
「4輪のラバー跡と、上昇した路面温度が相まって、予選走行時とはフィーリングが変わってしまいました。カチっとした感じがなくて、難しかったです。それでも、しっかりと18周という周回数を走り、レース後半はペースを上げることができました。安定して走ることもできました。昨シーズンから数えるとここまで7連勝です。明日のレース2で連勝数を8に伸ばせるように、ブリヂストンと共に戦います」
●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「今回の鈴鹿2&4はJSBクラスのみの開催ですが、鈴鹿8耐トライアウトもあり、エントリー74台と大盛況となりました。朝の予選では中須賀選手が従来のコースレコードを大きく破り驚異的なタイムをたたき出し、2レース共にポールポジションを獲得しました。午後に行なわれたレース1は気温23度、路面温度44度というコンディション。ブリヂストン上位勢はフロントにミディアムが中須賀選手、高橋選手、津田選手、秋吉選手。渡辺一馬選手、渡辺一樹選手、野左根選手はミディアムハードを選択。リアは渡辺一馬選手がミディアムを、ほかのライダーはミディアムハードとなりました。レースは終盤まで緊張感のある5台のトップ争いが展開。終盤に中須賀選手がトップに立ち、そのまま開幕3連勝を飾りました。高橋選手は2位。3台による3位争いは最終ラップで決着という素晴らしいものとなりました。明日のレース2も素晴らしいレースが展開されることを期待します」
決勝
- 開催日:2018/04/21
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:44℃
- 決勝出走:44
- 完走:40
- (5.821km x 18laps = 104.778km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 21 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 18 | 2:06.377 | 38:10.865 | |||
2 | 1 | 高橋 巧 | BS | Team HRC | CBR1000RRW | ホンダ | 18 | 2:06.496 | 38:12.826 | |||
3 | 5 | 野左根 航汰 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5 | YZF-R1 | ヤマハ | 18 | 2:06.730 | 38:18.760 | |||
4 | 11 | 渡辺 一馬 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 18 | 2:06.968 | 38:19.258 | |||
5 | 26 | 渡辺 一樹 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000L8 | スズキ | 18 | 2:06.704 | 38:20.375 | |||
6 | 090 | 秋吉 耕佑 | BS | au・テルル MotoUP RT | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 18 | 2:07.352 | 38:43.631 | |||
7 | 12 | 津田 拓也 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000L8 | スズキ | 18 | 2:07.896 | 38:43.924 | |||
8 | 72 | 高橋 裕紀 | PI | KYB MORIWAKI MOTUL RACING | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 18 | 2:07.952 | 38:50.709 | |||
9 | 75 | 前田 恵助 | BS | YAMALUBE RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 18 | 2'08.870 | 38:50.709 | |||
10 | 71 | 加賀山 就臣 | DL | Team KAGAYAMA | GSX-R1000 | スズキ | 18 | 2:08.818 | 38:59.981 | |||
11 | 634 | 水野 涼 | BS | MuSASHi RT HARC-PRO.Honda | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 18 | 2:08.617 | 39:00.150 | |||
12 | 23 | 清成 龍一 | PI | KYB MORIWAKI MOTUL RACING | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 18 | 2:08.702 | 39:02.882 | |||
13 | 25 | 生形 秀之 | BS | エスパルドリームレーシング・IAI | GSX-R1000 | スズキ | 18 | 2:09.018 | 39:03.084 | |||
14 | 35 | 近藤 湧也 | BS | JOYNET GBSレーシング YAMAHA | YZF-R1 | ヤマハ | 18 | 2:09.209 | 39:04.064 | |||
15 | 8 | 山口 辰也 | BS | TEAM SuP Dream Honda | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 18 | 2:09.403 | 39:05.772 | |||
16 | 51 | Z.ザイディ | BS | Honda Asia-Dream | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 18 | 2:09.901 | 39:17.077 | |||
17 | 15 | 松崎 克哉 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 18 | 2:09.234 | 39:20.664 | |||
18 | 20 | 日浦 大治朗 | BS | Honda Suzuka Racing Team | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 18 | 2:09.998 | 39:23.293 | |||
19 | 17 | 渥美 心 | PI | TONE RT SYNCEDGE 4413 | S1000RR | BMW | 18 | 2:10.727 | 39:30.947 | |||
20 | 14 | 中冨 伸一 | DL | HiTMAN RCKOSHiEN YAMAHA | YZF-R1 | ヤマハ | 18 | 2:10.964 | 39:31.008 |