【2021年全日本ロードレース選手権 第4戦 筑波 J-GP3 レース1】2年ぶりの開催となった筑波ラウンド 雨に見舞われたレース1

全日本ロードレース第４戦は2年ぶりの開催となった筑波ラウンド。J-GP3クラスは土曜日と日曜日、それぞれ１レースずつの2レース制で開催された。金曜日は快晴に恵まれた筑波サーキット。しかし予選とレース１が予定された土曜日は天候が一変。朝から雨に見舞われ、午前8時35分から行なわれた25分間の予選はウエットコンディションで行なわれた。セッション序盤は森俊也（ブリヂストン）がリーダーボードのトップに立つ活躍を見せる。しかし筑波サーキットをホームコースとしている小室旭（DL）がそれを塗り替えるとトップをキープ。さらにタイムを削っていく。森も食らいつくが一歩及ばず。さらに尾野弘樹（DL）は、セッション終了直前のラストアタックに成功し、2番手に浮上。森は3番手に後退するもフロンロウを獲得。セカンドタイムで決まるレース2は2番手グリッド獲得となった。

午後になっても雨はやまず、水しぶきを上げながらのスタートとなったレース1。オープニングラップからトップに立った小室がすぐに逃げの体勢に。森は5台のセカンド集団の中でレースを開始する。3周目にセカンドグループのトップに浮上した森。集団から徐々に抜け出して小室追撃体勢に入る。6周目。森を追っていた尾野と濱田（DL）が転倒。これでトップ争いは小室と森の一騎打ちに。11周目。ついに森が小室を捕らえて首位奪取。しかし森のマシンは14周目の１コーナー先で止まってしまった。

また、木内尚汰（ブリヂストン）が5台から3台に絞られた4位争いで健闘を見せ、5位でチェッカー。さらに、事前テストから苦しんでいた徳留真紀（ブリヂストン）が9番手グリッドから6位でゴール。ベテランの意地を見せた。