【2024年全日本ロードレース選手権 第2戦 もてぎ J-GP3】若松怜が全日本2勝目 ブリヂストンユーザーがワンツーで今季がスタート

　全日本ロードレース選手権第２戦もてぎはJ-GP3クラスにとっては開幕戦。今シーズンは女性トップライダーの岡崎静夏が新たにブリヂストンファミリーに加わり、ライダー層が厚くなった。

　練習走行が行なわれた木曜日、金曜日は雲も多く、気温が低かった。しかし公式スケジュールが始まった土曜日は好天に恵まれ、この時期らしい気温になった。
　30分間の予選セッション。早々に1分59秒台にタイムを入れたのは木内尚汰(ブリヂストン)。しかしセッション終盤にアジア・タレントカップ参戦中の荻原羚大(PI)がコースレコードを更新してポールポジションを奪取。同じくセッション終盤に自身のタイムを更新した若松怜(ブリヂストン)。コースレコードに迫る1分59秒864で2番手浮上に浮上。
　ここでチェッカー。若松が2番手グリッドを獲得。セッション終盤までリーダーボードのトップに立っていた木内は序盤にマークした自身のタイムを更新できなかったものの、3番手フロントロウを獲得した。

　好天に恵まれた決勝日。朝10時15分にJ-GP3クラスの今季初レースがスタート。好スタートを切ってホールショットを奪ったのはポールシッターの荻原。若松、尾野弘樹(DL)、木内、高杉奈緒子（ブリヂストン）の5台でトップ集団が形成される。
　ドッグファイトを開始した5台。3周目には木内が首位奪取。木内、尾野のトップ争いが激化し、ここに荻原も加わって混戦度合いが増す。
　レース中盤は木内、尾野の争いに割って入った若松。8周目にトップに浮上。9周目は木内が逆転。しかし集団から抜け出すことができず、団子状態で周回が進む。
　だれも集団から抜け出すことができないまま最終ラップに突入。高杉は若干遅れ、若松、木内、荻原、尾野の4台は横一線。これを若松が制した。0.043秒差で木内が悔しい2位。ブリヂストン勢は今季の開幕をワンツーフィニッシュで飾った。

　また、ブリヂストンデビューの岡崎は5台から3台で展開した6位争いを制した。

●若松怜（予選2位／決勝1位）
「予想外だったのは荻原選手がピレリタイヤで出てきたことです。ピレリがどういうタイヤなのか分からないから、組み立てが難しかったです。ピレリユーザーから情報を得て、注意しながら走りました。ブリヂストンタイヤはレース後半の持ちがいいので、それを活かしました。昨日の転倒で不安感があったのですが、ブリヂストンタイヤは自分のライディングに合っていて、アタックにもレースディスタンスでもいいです」