2025年のGR86/BRZ Cupは、ブリヂストンドライバーたちが演じたタイトル争いが強く印象に残った1年でした。シリーズチャンピオンに輝いた堤優威選手を筆頭に、ランキング2位の井口卓人選手、同3位の岡本大地選手が最終戦まで覇権を争い、最後の最後まで緊張感が途切れないシーズンとなりました。
そんなシーズンのなかで、POTENZA RE-10Dは2025年シーズン全7戦のうち、4度のポールポジションと3度のポール・トゥ・ウィン、そして4度の優勝を獲得。さらに3度のファステストラップを記録し、勝負どころで確かな“結果”を積み上げました。特定のコースや天候や気温などの外的条件に偏らない強さを披露し、シーズンを通してその存在感を示したといえるでしょう。


特に象徴的だったのは、第3戦スポーツランドSUGOでの堤選手と、第6戦鈴鹿サーキットでの蒲生尚弥選手が達成したポール・トゥ・ウィンです。いずれの大会も予選と決勝でコンディションが大きく変わる難しい展開だったにもかかわらず、RE-10Dはコンディションに左右されにくい高い再現性のある走行性能を証明してくれました。さらに気温・路温ともに高くなった第4戦の十勝スピードウェイでは、高橋智己選手がポール・トゥ・ウィンを達成。第5戦では岡本選手が優勝を挙げ、タイトル争いの流れそのものを動かす一勝を手にしています。




異なるドライバーがさまざまなコンディションのもとで結果を残したことは、RE-10Dがこのワンメイクレースを大いに盛り上げたことの証明だといえるでしょう。
今回は、シリーズランキング上位3名の今シーズンの戦いぶりを、彼らのコメントを交えながら振り返ります。
58ポイントでシリーズランキング3位となった岡本選手。
開幕戦オートポリスから3位表彰台を獲得し速さを見せると、第5戦の富士では2023年の開幕戦以来となる自身2度目の優勝を飾りタイトル争いに名乗りを上げました。


「今シーズンは安定してポイントを獲得することができ、調子が良かった富士では優勝することができました。チームがシリーズタイトルを争えるマシンをしっかりと準備してくれたからこそ、この位置にいることができたと思っています。トップとの差はドライバーの腕の部分だと思います。結果が良いときでも自分のなかでは正直いっぱいいっぱいな部分がありました。ランキング上位のふたりと比べると、やはりタイヤの使い方、なかでもグリップのピークの引き出し方という部分で至らなかった点があったと思います」
岡本選手が語るように、タイトルを争ったライバルはアクシデントを除けば、全てのサーキットで安定した結果を残してきました。
優勝こそありませんでしたが、80ポイントでランキング2位となった井口選手は全ラウンドで5位以上の結果を残し安定した速さを見せていました。その井口選手はシリーズを振り返ってこう語ってくれました。


「自分たちができることをチームとしてしっかりやり切ったことが、ランキング2位という結果につながったと思います。最終戦はトップの堤選手とは10ポイント差と正直厳しい条件ではありましたが、チャンスがある以上は"もがこう"と決め、精一杯もがいて、もがき切って4位でチェッカーを受けて10ポイントを獲得することができました。タイトルには届きませんでしたが、最後までしっかりと"もがけました"し、苦手だった岡山でも手応えのある走りができたので、来シーズンにつながるトライだったと思います。チャンピオンの堤選手は、予選での不幸があったりしたなかであれだけのポイントを積み上げていたので、やはり速さという面で自分たちは少し足りなかったのかなと思います」
井口選手がこう語るように、チャンピオンの堤選手は、2度の予選タイム抹消、2度のマシントラブルと、シーズンの半分以上をトラブルに見舞われながらも、圧倒的なパフォーマンスでポイントを積み上げ、念願のタイトルを手にしました。


「一昨年、あと少しというところでタイトルを逃してしまったので、やっとチャンピオンを獲れて安心しているというのが正直な気持ちです。これまで支えてくれたみなさんにやっと恩返しができました。シーズン中は、2度の予選タイム抹消と2度のマシントラブルに見舞われましたが、それでもポイントを積み上げてこられたのは、タイヤを含めたパッケージが、安定して高いパフォーマンスを発揮してくれたからこそです。支えてくださったスポンサーの皆さまのおかげで獲れたタイトルだと思います」


堤選手は開幕戦でポールポジションを獲得し、レース後には自身のパフォーマンスに対して確かな手応えを口にしていました。トラブルさえも受け止めながら積み上げた88ポイントは、その強さの裏付けに他なりません。
3名のドライバーはもちろん、ほかのブリヂストンドライバーたちも、来季もまた今季以上の白熱した戦いをみせてくれるでしょう。
ブリヂストンは、GR86/BRZ Cupという真剣勝負の舞台で得られた知見を糧に進化を重ねながら来季もドライバーとともに“勝つための走り”を支えていきます。




















