白熱するタイトル争い 2位表彰台を獲得した堤優位がポイントリーダー 井口卓人との差を5ポイントに縮める

  • 開催場所:鈴鹿サーキット
  • 開催日:2023年10月28日(土) 〜 2023年10月29日(日)

新型のトヨタGR86とスバルBRZが導入されて2シーズン目を迎え、ますますの熱戦が予想されるGR86/BRZ Cupの第6戦は10月28〜29日に、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。
低速から高速まで、さまざまなコーナーが2本のストレートを挟んで巧みに配置される、F1日本グランプリ開催の地として、世界中の猛者たちを唸らせるサーキットだ。
タイヤに関しては、前戦からライバルメーカーが新スペックタイヤを投入してきたが、これまでとは異なる、やや低めの温度域での戦況はどう変化するのか。さらに併催のスーパーフォーミュラ走行後の路面変化に、いかにアジャストできるかも勝敗の鍵を握りそうだ。

金曜日に行われた専有走行では、#199平良響(ブリヂストン)が1分26秒155をマークしてトップタイム。これに続いた#7堤優威(ブリヂストン)が1分26秒234を記録して、このふたりが一歩際立っているのに対し、3番手は1分26秒778の#88井口卓人(ブリヂストン)。以下100分の1秒差に6人が並ぶ大混戦となっていた。
今回のエントリーは今季最多39台の前戦と同じく39台となり、そのうち26台がPOTENZA RE-09Dを装着する。

●予選
前回までは、気温、路面温度ともに比較的高い中での戦いだったが、それから1か月半経って10月も下旬に差し掛かると、まったく印象は変わっていた。また、金曜日の晩に強い雨が降って路面状態を悪化させるのではないかと不安視する声もあったが、予選の直前にスーパーフォーミュラが走行したことで、結果的にはしっかりラバーが乗って大幅に状態はよくなっていたようだ。
秋晴れの好天に恵まれた予選では、ほとんどのドライバーが早々にコースインしていく。そんな中、いきなりトップタイム、2分25秒506を記してレコードタイムも更新したのは#10菅波冬悟(DL)で、2番手は、2分25秒725の#121蒲生尚弥(ブリヂストン)が続いた。ワンタイミング遅らせてコースインした#87久保凜太郎(ブリヂストン)と堤、そして#160吉田広樹がその後に続き、それぞれ3〜5番手となった。なお、専有走行でトップだった平良は7番手、シリーズランキングトップの井口は8番手となった。
結果、POTENZA RE-09Dを装着するドライバーはトップ10のうち7台となり、ポールポジションこそ奪われたものの、数の上では巻き返しに成功。最大の特徴であるタイヤのロングライフを武器に、逆にまた表彰台の独占が期待される。



q_121_gamou_02.jpg

●予選2番手を獲得した#121蒲生尚弥のコメント
「1周まとめることができました。路面のコンディションも前日より良くて、タイムも出たなという印象でしたね。今週いろいろ積み上げてきたものの集大成というか、自分もミスなく走れましたし、車のセッティングもうまく機能していたので、本当にチームに感謝です。フロントローは本当に久しぶりなので、本当に嬉しいですね。鈴鹿は荷重域の高いサーキットですが、その中でもPOTENZA RE-09Dはグリップもありますし、特にS字の切り返しはタイヤの剛性感をしっかり感じられるので、スムーズに走れています」

●決勝
翌日曜日も、鈴鹿サーキットは爽やかな秋晴れの好天に恵まれ、絶好のコンディションで決勝レースが行われた。注目のスタートで、誰より鋭いダッシュを決めたのが予選4番手だった堤。蒲生の蹴り出しも悪くなかったが、イン側から一気に堤が2番手に躍り出る。しかし、蒲生もトップの菅波、堤に遅れず続き、オープニングラップのうちに3台でトップグループを形成する。

race_start.jpg

一方、その後方では2周目のS字で大渋滞が発生。予選8番手からスタートで順位を上げていた井口が、ここで4番手に浮上したのに対し、久保がダートに足を落としてしまい、順位を落とす。井口の後ろにつけたのは平良で、#1冨林勇佑(DL)と#18中山雄一(ブリヂストン)がさらに続いた。

race_088_iguchi.jpg

レース序盤はぴたりとトップに食らいついていた堤、蒲生だったが、中盤からはトップが逃げていく。堤のペースより優る時もあった蒲生ながら、ここは相手のミスなくしてはオーバーテイクが困難な鈴鹿サーキット。逆に井口が4周目にファステストラップ、2分28秒006を記録しつつ近づいてきて、3台で2番手を競い合うようになるものの、順位が入れ替わるまでには至らなかった。冨林を間に挟んで、予選より4ポジションのアップとなった中山が6位を獲得した。
なお、シリーズランキングは、依然トップは井口だが、今回の2位で堤が5ポイント差にまで肉薄。最終戦富士に向け、チャンピオン争いは限りなくこのふたりの争いとなった。

practice_007_tsutsumi.jpg

podium_007_tsutsumi.jpg

●第6戦ブロフェッショナルシリーズ決勝レースで、2位となった#7堤優威のコメント
「スタートは完璧に決まりました。スーパーフォーミュラ・ライツをやっていたのが活きているのかな? ライツのスタートをやっていたら、86も上手くなってきました。あれで(予選)3番手だったら勝てたかなぁ。悔しいですけど、それも予選がすべてですね。シリーズを考えても、しっかり4番手から2位というのは良かったと思いますし、最終戦に望みをかけられるので、頑張りたいと思います。タイヤメーカーの違いで、速いところ、遅いところがあって、難しい戦いでしたね。86に限らずどんなレースでもそうですが、鈴鹿は相手がミスしないと抜けないですね。いいレースだったと思います」

86_brz_cup_logo.jpg
レース公式WEB: https://toyotagazooracing.com/jp/86brz/
2207_POTENZA_RE-09D_logo.jpg

タイヤ製品情報: https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re09d/

レース結果

コース:鈴鹿サーキット

[Professional Series]

決勝

  • 開催日:2023/10/29
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:39
  • 完走:36
  • (5.807km x 8laps = 46.456km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 10 菅波 冬悟 DL OTG TN滋賀 GR86 8 19'50.604
2 7 堤 優威 BS Bridgestone CABANA BS GR86 8 19'51.677
3 121 蒲生 尚弥 BS Bridgestone tomicaネッツ兵庫 GR86 8 19'52.263
4 88 井口 卓人 BS Bridgestone 東京スバル BS BRZ 8 19'52.376
5 1 冨林 勇佑 DL エアバスターEXEDY DL GR86 8 19'55.796
6 18 中山 雄一 BS Bridgestone IBARAKI TOYOPET GR86 8 19'56.147
7 87 久保 凜太郎 BS Bridgestone 千葉スバル BS BRZ 8 19'56.639
8 80 伊東 黎明 DL OTG DL GR86 8 19'57.091
9 160 吉田 広樹 BS Bridgestone 埼玉トヨペットGB BS GR86 8 19'57.302
10 98 元嶋 佑弥 BS Bridgestone 神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 8 19'57.785
11 123 松井 孝允 DL NETZ富山Racing GR86 8 20'00.119
12 60 小河 諒 DL OTG DL GR86 8 20'00.689
13 34 佐々木 雅弘 BS Bridgestone 小倉クラッチ REVO BS GR86 8 20'00.962
14 70 服部 尚貴 DL OTG DL GR86 8 20'02.923
15 700 地頭所 光 BS Bridgestone Wrigson/カバナ GR86 8 20'03.487
16 909 小暮 卓史 DL RECARO DL BRZ 8 20'04.107
17 31 青木 孝行 BS Bridgestone ケーエムエス フェニックスGR86 8 20'04.347
18 501 末廣 武士 DL HOJUST with 和歌山トヨタGR86 8 20'10.591
19 17 奥本 隼士 BS Bridgestone AT K-one Racing GR86 8 20'10.936
20 112 石森 聖生 BS Bridgestone 奏の森 Resorts GR86 8 20'11.057
21 225 小山 美姫 BS Bridgestone KTMS TGR-DC GR86 8 20'11.641
22 770 山田 遼 BS Bridgestone HYPERWATER/カバナ GR86 8 20'11.755
23 3 一条 拳吾 BS Bridgestone KIMI GR86 8 20'13.766
24 56 鶴賀 義幸 BS Bridgestone 栃木トヨタT2FACTRY BS GR86 8 20'13.962
25 556 呉 良亮 BS Bridgestone 86RACER' SIDI GR86 8 20'15.084
26 38 細川 慎弥 BS Bridgestone MYCARS/SD-STYLE GR86 8 20'17.992
27 11 脇阪 寿一 BS Bridgestone 奏の森 Resorts BS GR86 8 20'21.020
28 76 森川 基雄 BS Bridgestone ウィニング制動屋 NTC GR86 8 20'22.120
29 114 翁長 実希 DL RSS DUNLOP GR86 8 20'23.010
30 120 甲野 将哉 BS Bridgestone こばんにゃんねるGR86 8 20'23.815
31 12 銘苅 翼 BS Bridgestone こばんにゃんねるGR86 8 20'24.468
32 199 平良 響 BS Bridgestone COROLLA MIE GR86 8 20'25.020
33 186 勝木 崇文 DL Star5 DL ダイシン 86 8 20'25.584
34 55 鎌倉 裕貴 BS Bridgestone Ys PRODUCE GR86 8 20'44.802
35 340 三宅 淳詞 NE 4MINUTES GR86 8 20'48.423
36 293 岡本 大地 BS Bridgestone BRMトヨタカローラ高知GR86 7 17'34.132
- 550 宗藤 昌太朗 DL 名神タイヤGR86 4 DNF
- 5 井上 尚志 BS Bridgestone レストアパーツBSまんさくGR86 3 DNF
- 910 坂 裕之 DL MプランニングDLエンドレスGR86 2 DNF
[Professional Series]

予選

  • 開催日:2023/10/28
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:39
  • (5.807km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 10 菅波 冬悟 DL OTG TN滋賀 GR86 2 2'25.506
2 121 蒲生 尚弥 BS Bridgestone tomicaネッツ兵庫 GR86 2 2'25.725
3 87 久保 凜太郎 BS Bridgestone 千葉スバル BS BRZ 2 2'25.891
4 7 堤 優威 BS Bridgestone CABANA BS GR86 2 2'25.925
5 160 吉田 広樹 BS Bridgestone 埼玉トヨペットGB BS GR86 2 2'25.939
6 80 伊東 黎明 DL OTG DL GR86 2 2'25.970
7 199 平良 響 BS Bridgestone COROLLA MIE GR86 2 2'26.020
8 88 井口 卓人 BS Bridgestone 東京スバル BS BRZ 2 2'26.071
9 293 岡本 大地 BS Bridgestone BRMトヨタカローラ高知GR86 2 2'26.088
10 1 冨林 勇佑 DL エアバスターEXEDY DL GR86 2 2'26.140
11 18 中山 雄一 BS Bridgestone IBARAKI TOYOPET GR86 2 2'26.161
12 123 松井 孝允 DL NETZ富山Racing GR86 2 2'26.363
13 60 小河 諒 DL OTG DL GR86 2 2'26.546
14 98 元嶋 佑弥 BS Bridgestone 神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 2 2'26.604
15 70 服部 尚貴 DL OTG DL GR86 2 2'26.727
16 34 佐々木 雅弘 BS Bridgestone 小倉クラッチ REVO BS GR86 2 2'26.794
17 31 青木 孝行 BS Bridgestone ケーエムエス フェニックスGR86 2 2'26.815
18 17 奥本 隼士 BS Bridgestone AT K-one Racing GR86 2 2'26.831
19 700 地頭所 光 BS Bridgestone Wrigson/カバナ GR86 2 2'26.881
20 225 小山 美姫 BS Bridgestone KTMS TGR-DC GR86 2 2'26.961
21 909 小暮 卓史 DL RECARO DL BRZ 2 2'27.000
22 3 一条 拳吾 BS Bridgestone KIMI GR86 2 2'27.054
23 340 三宅 淳詞 NE 4MINUTES GR86 2 2'27.091
24 501 末廣 武士 DL HOJUST with 和歌山トヨタGR86 2 2'27.147
25 770 山田 遼 BS Bridgestone HYPERWATER/カバナ GR86 2 2'27.175
26 556 呉 良亮 BS Bridgestone 86RACER' SIDI GR86 2 2'27.242
27 112 石森 聖生 BS Bridgestone 奏の森 Resorts GR86 2 2'27.268
28 56 鶴賀 義幸 BS Bridgestone 栃木トヨタT2FACTRY BS GR86 2 2'27.313
29 550 宗藤 昌太朗 DL 名神タイヤGR86 2 2'27.378
30 5 井上 尚志 BS Bridgestone レストアパーツBSまんさくGR86 2 2'27.548
31 910 坂 裕之 DL MプランニングDLエンドレスGR86 2 2'27.555
32 55 鎌倉 裕貴 BS Bridgestone Ys PRODUCE GR86 2 2'27.607
33 12 銘苅 翼 BS Bridgestone こばんにゃんねるGR86 2 2'27.609
34 114 翁長 実希 DL RSS DUNLOP GR86 2 2'27.780
35 38 細川 慎弥 BS Bridgestone MYCARS/SD-STYLE GR86 2 2'27.809
36 11 脇阪 寿一 BS Bridgestone 奏の森 Resorts BS GR86 2 2'27.823
37 76 森川 基雄 BS Bridgestone ウィニング制動屋 NTC GR86 2 2'28.041
38 120 甲野 将哉 BS Bridgestone こばんにゃんねるGR86 2 2'28.278
- 186 勝木 崇文 DL Star5 DL ダイシン 86 3 DNF