2021年 全日本ジムカーナ選手権 第7戦 恋の浦　JG6クラスでユウが3勝目！JG7クラスで山野哲也がシリーズチャンピオンを獲得！

全日本ジムカーナ選手権第7戦は、福岡県北部に位置するスピードパーク恋の浦が戦いの場となる。4月に予定されていた第2戦が10月に延期となったため、実質6戦目である。また、第8戦鈴鹿南が中止となり、全7戦となったことにより有効ポイントも6戦から5戦に減ったため、第8戦の中止が発表された時点で6クラス（JG10・JG7・JG4・JG3・JG2・JG1）のシリーズチャンピオンが確定。残る3クラスで熾烈なチャンピオン争いが繰り広げられた。コースは、上の段からスタートして下って行き、長円型の下の段をショートカットを使いながら右回り・左回りとこなしたあと上に登り、上の段の広場のシケイン的に置かれたパイロンを避けながらスタート地点付近に戻り、一旦下の段を周回して再度上の段の広場で複数のターンセクションをこなしてゴールという設定。決勝日は雲が多めながらも時々太陽が照りつけ、気温26℃〜28℃、路温36℃〜40℃で推移。湿度が高くて蒸し暑く感じる中、73台が勝負に挑んだ。
　そんな中、RE-12D TYPE Aを装着するJG8〜JG5クラスのPOTENZA装着勢では、JG7クラスで既にシリーズチャンピオンを獲得している山野哲也（アバルト124スパイダー／ブリヂストン）が2位入賞、河本晃一（フェアレディZ／ブリヂストン）が3位入賞。JG6クラスではユウ（ロードスターRF／ブリヂストン）が今季3勝目を挙げる。RE-11Sも履くJG4〜JG1クラスでは、JG4クラスで安木美徳（シビック／ブリヂストン）が3位入賞、JG1クラスでも菱井将文（ランサー／ブリヂストン）が2位入賞と、それぞれ表彰台の一角を占める活躍を見せた。

＜JG6クラス優勝、POTENZA RE-12D　TYPE A装着＞（2012年以降にJAF登録された1600cc超2000cc以下のRWD車。改造範囲が最も狭い）
　第1戦と第5戦で優勝しているユウ（ロードスターRF／ブリヂストン）だが、第3戦・第4戦は欠場。第6戦では1本目にミスコースをして2本目の挽回を狙っていたものの、豪雨により2本目がキャンセルとなり、まさかのノーポイントに終わっていた。今回勝てばシリーズチャンピオン争いに残ることができるという状況の中、1本目から2位を0.8秒引き離す驚異的なタイムを出し、2本目もそのタイムを抜かれることなく今季3勝目を挙げる。最終戦となる第2戦で優勝すれば自力でのチャンピオン獲得もできる可能性を残した。

●ユウ選手コメント
「今日は1本目勝負と思い、攻めるところは攻め、抑えるところは抑え、と思っていたその通りに走ることができたのがいい結果に繋がったんだと思います。昨日の練習走行の時点でスタートからガンガン攻めることができるというのは感じ取っていましたし、今日は昨日より太陽も出ていたので、いきなりフルアタックで行きました。ただ、2本目のためにもタイヤを痛めてはいけないという気持ちもあったので、酷使しない様に気をつけながら走りました。それでも2回くらいオーバースピードで突っ込んでしまいましたが、戦いの進め方としては良かったかなぁと思っています。特に下の段ではクルマの反応も良く、思い通りのラインで走ることができました。これでチャンピオン争いに残れました。次もキッチリ勝ってシリーズチャンピオンを獲りたいです。」

＜JG7クラスシリーズチャンピオン、POTENZA RE-12D　TYPE A装着＞（2006年以降にJAF登録された1600cc超の2WD車。改造範囲が最も狭い）
前戦までで優勝4回2位1回の成績でシリーズチャンピオンを獲得した山野哲也（アバルト124スパイダー／ブリヂストン）。1992年から始まった全日本ジムカーナシリーズ戦において30年で21回ものチャンピオンに輝く偉業を成し遂げる。

●山野哲也選手コメント
「今年は開幕戦で2位、第2戦は延期になったので第3戦から第6戦まで4連勝という成績でチャンピオンを獲得することができました。安定して上位に居続け、優勝することができたのも、RE-12D TYPE Aのポテンシャルの高さのお陰です。酷暑の北海道スナガワでも、大雨のタカタでも、逆転で優勝できるほど温度レンジの幅の広いタイヤでライバルたちを凌駕することができたということに尽きます。アバルト124スパイダーで5年間戦ってきましたが、その5年間全てでシリーズチャンピオンを獲得できました。2017年と2018年はRE-05D、2019年からはRE-12D　TYPE Aと、自分で開発したタイヤでシリーズチャンピオンを獲れたことに満足しています。」