全日本ジムカーナ選手権タイヤサービスの舞台裏をご紹介!
2021年の全日本ジムカーナ選手権は全国8つの地域を北は北海道から、南は九州・福岡県まで全国転戦して争われます。今月8月はレース開催がなくレース結果のお届けができませんので、かわりと言ってはなんですが普段お見せしないタイヤサービスの舞台裏を6月26~27日に開催された第5戦スナガワ(北海道砂川市)でのタイヤサービスの一連の流れで、ちょっと詳しくご紹介します!
●タイヤ積み込み日
6月23日(水)からレースに向けて動き出します。まずは弊社モータースポーツタイヤ倉庫からRd.5で使用するタイヤをトラックに積み込みます。
●移動日
6月24日(木)朝から会場であるオートスポーツランドスナガワに向けて出発します。今回は八戸まで自走し八戸から苫小牧までフェリーで移動します。
サービスエリアで休憩をしながら八戸港を目指します。
夕方八戸港に到着。
フェリー乗船
船内の風景
●練習走行日
6月25日(金) 早朝に苫小牧港に到着し会場の砂川へ向けて移動を開始。午前中に会場であるスポーツランドスナガワに到着します。飛行機で移動してくるスタッフも合流してタイヤサービス開始です。
オートスポーツランドスナガワ会場入口
会場全景
金曜日は練習走行日でタイヤ組替作業をこなしながら、各選手から走行時に得た情報をフィードバックしてもらい、日曜日の決勝に向けた戦略に役立てていきます。
ジムカーナ場には、サーキットのようなタイヤガレージは無いのでタイヤ組替に必要な機材は全てこのトラックで持っていきます。
※ジムカーナではタイヤのバランスはとらないため、バランサーは持ち込みません。
タイヤチェンジャー エアー充填
また注目はタイヤ組替作業がとてもスピーディーなことです。レース現場でのタイヤの組み換えは、選手やチームが悩みに悩み、走行時間やクルマのセッティング作業の合間に依頼してくるので、常に時間との戦いです。このため無駄のない動きで素早く正確な作業が求められます。実際に淀みなく流れるように行われる組替作業を動画でご覧ください。
タイヤの組替はだいたい1日に3~40本程度実施します。
その丁寧かつ早いタイヤ組替、安全なトラック運行を担当しているのがブリヂストンのモータースポーツ活動を支える縁の下の力持ち、(株)フォルテシシモの山内真理さんです。
山内さんには1992年に最初の全日本ジムカーナ選手権が開催されたときからタイヤサービスを実施して頂いております。いつもありがとうございます。
金曜日はこのようなスケジュールで1日終了となります。
●公開練習日
6月26日(土)到着したら前日にトラックの中に収納したテントなどを設営してタイヤサービスブースを完成させる事から1日が始まります。
タイヤサービス設営前
タイヤサービス設営後
時節柄、手洗いキットも持ち込んで、こまめな手いも心がけています。
完熟歩行の時間には選手に交じって歩いて路面状況の確認をします。 時には選手からコースの特長などを教えてもらうこともあります。
公開練習1本目の走行が始まります。 各クラスのライバルメーカーを履いたドライバーとのタイム差などを見ながら走り終わったドライバーと走行後の打ち合わせを実施します。
山野選手のチームテント
山野選手とチームメカニックの山崎さんとタイヤを見ながら路面状況やフィーリングの確認をしています。
ユウ選手はこの段階では調子がいまいちということで2本目の走行内容について相談中
菱井選手とタイヤについてディスカッション中
また山野選手のチームにはタイム計測をするスタッフがいるのでセクションタイムなどを確認します。ちなみに手計測で各セクションタイムを測定する計測のプロです。
合間にはモータースポーツWEBの速報をアップしていきます。 ジムカーナ速報はこちら /4/jgymkhana/racenews/
2本目の走行が終わると各選手明日の決勝用のタイヤを持ってタイヤサービスに来ます。
組替が終わるとタイヤにホワイトレターを実施してもらいます。
ブリヂストンでは以下ホワイトレター用の治具を「Bマーク、BRIDGESTON、POTENZA」の3種類ご用意しています。全日本などでサービストラックが来たときだけのサービスなので、機会があればぜひ挑戦してみてください。実際の吹き付け方法は動画でご覧ください。
タイヤ組替を待つ間に、明日の決勝に向けた作戦を各選手とお話しして土曜日は終了です。
6月27日(日)いよいよ決勝日となりました。 今日もテント組立などタイヤサービススペース設営からスタートです。 完熟歩行時間になったら選手の皆さんと一緒にコースを歩き路面状態を確認します。
また、決勝スタート前には、各ドライバーを激励しに行くこともあります。
フォルテシシモ 山内さんにはWEBで使用する写真の撮影をして頂きます。
この日山内さんが撮影した写真はこちら ブリヂストンモータースポーツ ジムカーナフォトギャラリー
/4/jgymkhana/gallery/20210701171520
いよいよ決勝1本目がスタートすると、我々スタッフは速報をあげるためや今後のデータ蓄積の為に、走行内容をまとめたりタイムを確認したり細かい作業が続きます。 2本目はいよいよ順位が確定するので入賞者にキャップとマスクを配るために所定の位置で待機となります。
カバンにはキャップとマスク入れます。 選手に手渡しし喜びを分かち合います。
全クラスの走行が終わると表彰式までの間に本日の結果をまとめて速報にアップします。
いよいよ表彰式です。
Rd.5スナガワでは山野選手、ユウ選手が優勝しました!おめでとうございます!
Rd.5スナガワでのレポートはこちら
/4/jgymkhana/report/7805,7806,7807,7808,7809,7810,7811,7812,7813
表彰式後に選手からコメントをもらい、片づけをして終了となります。 飛行機移動のスタッフは飛行機で帰路につきます。 トラックは苫小牧に向けて出発し夕方フェリーに乗船します。