予選からライバルを圧倒した倉田 優が余裕を残して頂点に
- 開催場所:岡山国際サーキット
- 開催日:2024年06月09日(日) 〜 2024年06月09日(日)
6月9日、ロードスター・パーティレースⅢ西日本シリーズの第2戦が岡山国際サーキットで開催された。8台で争ったNDクラブマンクラスでは、キャリア6戦目となる125号車の倉田 優がウエットの予選からライバルを圧倒。ほぼドライに回復した決勝でも安定した走りで8ラップを走破。キャリアハイの2位を更新して、堂々のクラブマン卒業宣言を果たした。
今回も2名のパーティレーサーがデビューを飾った。写真右が大阪府からの51号車・松沢俊也でNDシリーズに、左が島根県からの211号車・石原克奎でNDクラブマンに出場。2名ともマイカーとして購入し、今回が初めてのレース参加とのことだ。
エントリーの内訳はNDシリーズクラスが27台、NDクラブマンクラスが9台だったが、クラブマンに久々に出場予定だった久松忠輝が残念ながら欠場となり、35台が予選に臨んだ。
●予選
公式予選は10時30分から、15分間の予定で始まった。コンディションは開幕戦に続いてウエットとなり、ピットで計測した気温は18.6℃で湿度は46%、路面温度は21.0℃だった。コースレイアウトの関係もあり、最初のフルアタック(リザルトでは2周目となる)が計測できるのは開始5分が過ぎてから。倉田はいきなり2分21秒803を記録して、クラストップに立った。このタイムは結局、総合でも14位。つまり、シリーズクラスの14台より速く走ったことになる。続いたのは倉田と同じく、ガレージ山根のレンタカーを利用して出場の25号車の遠藤健太郎。アタック3周目に2分26秒061を記録して、総合では26位。さらに150号車の高尾光俊が2分30秒338でクラス3番手(総合30位)。ここからはクラブマンが続いて、初参加の石原がクラス4位と健闘した。実は残り4分15秒の段階でシリーズクラスの1台がタイヤバリアにクラッシュしたため、残り3分33秒の時点で赤旗が掲示。そのまま公式予選は終了となった。路面コンディションが回復傾向にあっただけに、もっとタイムを上げられた選手もいたかもしれないが、これがレースの世界なのだとも言える。
●決勝
決勝レースの直前のコンディションは気温17.3℃/湿度50%/路面温度19.4℃となった。雨がほぼ止んで、路面はほぼドライに回復(公式発表はウエット)。予定より少し早い15時24分に、オールレッドの5連シグナルが消えてスタートした。
今回、クラブマンクラスの先頭の座は倉田で揺るがなかった。なにせクラス2番手の遠藤との間には11台ものシリーズクラスを挟んでいたから、気持ち的にも余裕があったものと思われる。総合14位のままオープニングラップをクリアし、その後はシリーズクラスのライバルに先を譲るシーンもあったが、最後は総合15位でフィニッシュ。倉田は2021年の第3戦でデビューし、22年と23年にも2戦ずつ参戦。昨年はその2戦ともクラス2位に入賞するなど、順調な成長ぶりを披露。6戦目で堂々のクラブマンクラス初優勝となった。
逆に動いたのが、クラス2番手以降の争いだった。今回が2戦目の遠藤が1周目に大きく順位を落としてしまい、予選ではクラス5番手だった201号車の山中恭輔が2位にジャンプアップ。ただし背後には高尾と石原、216号車の高田 将が続くという接近戦になった。
そして2周目にはグループの先頭に高尾が浮上して、石原→山中→高田という順番になり、3周目には高田が山中を抜き返すという忙しい展開になった。
そして4周目に先頭に立ったのはルーキーの石原で、中盤からは徐々に引き離してクラス2位の座を確実にしていく。
一方でレース終盤に盛り上がったのはクラス3位の座を賭けたバトルだった。石原に続いていたのは高尾だったが、高田がその背後でロックオン。ついに7周目に逆転して、表彰台最後の一角を手に入れたのは高田で、2021年の第3戦(3位)以来の獲得となった。
ただし出走8台ということで、規定により高尾も4位で入賞は果たしている。
優勝した倉田選手コメント
「優勝は嬉しいのですが、予選は挙動を乱してマシンを少し傷つけてしまい、決勝でもペースの上がらない前走車に引っかかったのを上手く処理できなかったのは反省材料です。でも次はシリーズの皆さんの胸を借りたいと思います」
タイヤについて
「ロードスターとのマッチングがよくて、運転の基礎を学ぶには最適なタイヤだと思います」
西日本シリーズの第3戦は9月15日の日曜日に予定されている。またパーティレースの次の戦いは1週間後で、6月16日にモビリティリゾートもてぎでジャパンツアーシリーズの第3戦が開催される。
MAZDA MOTOR SPORTS
https://www.mazda.com/ja/innovation/motorsports/
MAZDA ROADSTER NR-A
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/grade/nr-a/
MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
https://www.party-race.com/
BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re004/
決勝
- 開催日:2024/06/09
- 天候:Cloudy
- 路面:Wet
- 決勝出走:8
- 完走:8
- (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 125 | 倉田 優 | BS | ガレージ山根 NDロードスター | 8 | 16'34.766 | ||||||
2 | 211 | 石原 克奎 | BS | NDロードスター@優作 | 8 | 16'54.341 | ||||||
3 | 216 | 高田 将 | BS | EJDR☆tkdロードスターⅡ | 8 | 16'56.432 | ||||||
4 | 150 | 高尾 光俊 | BS | レイジー ロードスター | 8 | 16'58.049 | ||||||
5 | 201 | 山中 恭輔 | BS | コックピット55ロードスター | 8 | 17'20.344 | ||||||
6 | 25 | 遠藤 健太郎 | BS | FUAC・G山根ロードスター | 8 | 17'20.376 | ||||||
7 | 174 | 佐野 哲也 | BS | プリプリプリティーロードスター | 8 | 18'11.912 | ||||||
8 | 176 | 小畑 和也 | BS | のの井自動車ロードスター | 8 | 18'12.380 |