野尻智紀/佐藤蓮(#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT/BS)が接戦を制して今季初優勝
- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2026年08月22日(土) 〜 2026年08月23日(日)
第4戦の富士戦を終えて3週間後の第5戦鈴鹿戦は、富士と同じく300km(52周)レース。ホンダのプレリュードが予選から他メーカーを寄せ付けない優勢な状況となり、スターティンググリッドのポールポジションから4番手までを占め、決勝でもトップ争いを演じたのはプレリュードだった。そして、ポールポジションからスタートした塚越広大/野村勇斗(Astemo HRC PRELUDE-GT/BS)がレースの3分の2をトップキープしていたがデッドヒートの末に野尻智紀/佐藤蓮(#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT/BS)がトップに立ってゴールした。
<予選>予選前の午前中に行われたフリー走行が二度赤旗中断となり、トータル約40分間走行が行われなかった。少なからず最終的なセットアップを進める上で影響があったと思われた。そのフリー走行開始から僅か6分後に山本尚貴/牧野任祐(STANLEY HRC PRELUDE-GT/BS)にエンジントラブルが発生してストップ予選までエンジン交換しなければならなかった。また、大湯都史樹/小林利徠斗(KeePer CERUMO GR Supra/BS)は、GT300クラスマシンのエンジンブローによってコース上に撒かれてしまったオイルに乗ってコースオフしてクラッシュしてしまった。両車は、予選に向けたセットアップを行うことが出来ていなかった。Q1では、富士戦決勝スタート直後にアクシデントに巻き込まれてしまった大草りき/イゴール・大村・フラガ(Modulo HRC PRELUDE-GT/DL)がトップタイムを叩き出した。これに今シーズンからブリヂストンユーザーに加わった名取鉄平/三宅淳詞(リアライズコーポレーションZ/BS)、平峰一貴/ベルトラン・バゲット(TRS IMPUL with SDG Z/BS)の日産勢が続いた。Q2でも大草/大村フラガ組がトップタイムをマークして予選終了を迎えるかと思われたが塚越広大/野村勇斗(Astemo HRC PRELUDE-GT/BS)が最終盤に0.077秒差で逆転。今季初ポールポジション獲得した。三番手に太田格之進/大津弘樹(ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT/BS)がつけた。
<決勝>13:30の決勝スタート時点の気温は34度、路面温度は49度まで上昇していた。ポールスタートの塚越/野村組は、スタート直後から2位以下に差を開いた。その背後では野尻/佐藤組が大草/大村・フラガ組、太田/大津組をパスして二番手に上がっていた。GT300クラスをパスする10周手前あたりからトップ2台の差が縮まり始めた。レース周回数の3分の1を過ぎる直前にGT300クラスの車両がコースオフ、ストップしてフルコースイエロー(FCY)となった。FCYが解除されて続々とピットイン、ドライバー交代するチームが出始めてトップの塚越/野村は、18周してピットイン、野尻/佐藤組は、オーバーカットを狙って22周まで引っ張ったが、順位を逆転することはできなかったが、ここから僅差のトップ争いが展開。何度となく仕掛けるが最後は、130Rに差し掛かったところでGT300クラスのマシンをパスしようとコーナーアウト側に出た塚越/野村組が失速して野尻/佐藤組がトップに立った。残り5周時点のデグナーコーナーでGT300クラスの車両が大草/大村・フラガ組に接触されてコースオフ、FCYからセーフティカー(SC)導入となって、そのままゴールまでSC先導のまま決勝は終了した。
<優勝ドライバーのコメント>
野尻智紀選手「今年から16号車に移って、チームメイトも佐藤 蓮選手に変わって、自分としても昨年優勝できていなかったですし、佐藤選手も初優勝がまだだったので、そこをターゲットにしっかりやっていきたいなと思っていました。今日、優勝というかたちでそれを叶えられて、本当に良かったなと思います。非常にクルマにパフォーマンスもありましたし、こんなに暑かったのですけど、タイヤもまったく不安なくいけそうだったんで、思いっ切りプッシュしまくりました。17号車の野村勇斗選手も速くて、なかなか抜くには至らなかったのですけど、そこでしっかり展開は作れたかなと。佐藤選手も最後まで本当にがんばってくれたし、最高のチームになってきたのじゃないかなと思います」
佐藤蓮選手「セーフティカー先導のなかチェッカーとなったが、優勝のうれしさもありましたが、安心のほうが大きかったです。残り5周でセーフティカーが入って、いつ再開するのか、ちゃんとトラブルなくチェッカーまで行けるのか、不安ばかりでした。なんとか無事に走り切ることができて、トップでチェッカーを受けられたので本当にうれしいです。野尻選手から交代後は、もうもうガンガン行くしかないなという思いがありました。17号車を抜いて勝てたというのも、内容としてはより良いものだったかなと思いますね。予選では自分がミスをしたので非常に悔しかったですけど、決勝は本当にいいレースになったなと思います。長いあいだトップカテゴリーで勝てなかったので、本当にひと安心です。正直、今はまだ優勝の実感がないですけどね(笑)」
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:福崎翔のコメント>
「前戦に続いてホンダさんのプレリュードが予選から上位を占めて、表彰台を独占することとなりました。当然、供給させていただいている各メーカーさんへわれわれは、最大限のパフォーマンスを発揮できる努力をしています。他のタイヤメーカーさんも今回パフォーマンスを上げてきている中でも確実に優位性を確保しています。この状況に甘んじることなく、次戦、終盤戦へ向けて攻めの姿勢を維持してサポートさせていただきます」
決勝
- 開催日:2026/08/23
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:49°C〜45°C
- 決勝出走:14
- 完走:13
- (5.807km x 52laps = 301.964km)
| 順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 16 | 野尻 智紀 /佐藤 蓮 |
BS
|
#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT | 52 | 1:47'00.904 | ||||||
| 2 | 17 | 塚越 広大 /野村 勇斗 |
BS
|
Astemo HRC PRELUDE-GT | 52 | 1:47'03.124 | ||||||
| 3 | 8 | 太田 格之進 /大津 弘樹 |
BS
|
#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT | 52 | 1:47'03.915 | ||||||
| 4 | 23 | 千代 勝正 /高星 明誠 |
BS
|
MOTUL Niterra Z | 52 | 1:47'04.404 | ||||||
| 5 | 38 | 大湯 都史樹 /小林 利徠斗 |
BS
|
KeePer CERUMO GR Supra | 52 | 1:47'04.754 | ||||||
| 6 | 12 | 平峰 一貴 /B.バゲット |
BS
|
TRS IMPUL with SDG Z | 52 | 1:47'06.230 | ||||||
| 7 | 24 | 名取 鉄平 /三宅 淳詞 |
BS
|
リアライズコーポレーション Z | 52 | 1:47'08.832 | ||||||
| 8 | 14 | 福住 仁嶺 /大嶋 和也 |
BS
|
ENEOS X PRIME GR Supra | 52 | 1:47'09.734 | ||||||
| 9 | 36 | 坪井 翔 /山下 健太 |
BS
|
au TOM'S GR Supra | 52 | 1:47'09.974 | ||||||
| 10 | 37 | 笹原 右京 /G.アレジ |
BS
|
Deloitte TOM'S GR Supra | 52 | 1:47'12.200 | ||||||
| 11 | 100 | 山本 尚貴 /牧野 任祐 |
BS
|
STANLEY HRC PRELUDE-GT | 52 | 1:47'13.909 | ||||||
| 12 | 64 | 大草 りき /I.O.フラガ | DL | Modulo HRC PRELUDE-GT | 52 | 1:47'51.245 | ||||||
| 13 | 19 | 国本 雄資 /阪口 晴南 | YH | WedsSport BANDOH GR Supra | 50 | 1:47'02.616 | ||||||
| - | 39 | 関口 雄飛 /S.フェネストラズ |
BS
|
DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 33 | DNF |




















