自動車レースには大きく2つのカテゴリーがある。ひとつは、インディカー・シリーズやF1などに代表される、オープンホイールのクルマ(フォーミュラカー)を使ったレース。そしてもうひとつがアメリカのNASCAR、ヨーロッパのDTM、そして日本のSUPER GTなどに代表される、いわゆる"ハコ車"のレースである。

download_image.jpgSUPER GTとは?
国内最高峰のモータースポーツと言われ、圧倒的なパフォーマンスを持つマシンによって、毎年激しいコンペティションが行われているSUPER GT。特に、レクサス、ホンダ、日産がワークス体制で参戦するGT500クラスは、各社ともその威信を賭けた戦いを繰り広げている。自動車レースはドライバーの戦いであると同時に、技術の戦いでもある。ワークス体制で参戦しているということは、レース結果は自動車メーカーとしての技術力や企業イメージにつながることもあり、開発はヒートアップ。それはそのまま、レースが白熱することにもつながるのである。

開発はマシンだけではない。SUPER GTは、複数のタイヤメーカーのコンペティションがある、世界的に見ても稀有なレース。今年もGT500クラスには、ブリヂストンをはじめ全4メーカーが、GT300クラスには全3メーカーが参戦。熾烈なタイヤ競争を展開している。

この自動車メーカー、そしてタイヤメーカーのそれぞれの誇りと威信を賭けた戦い...それがSUPER GTのおもしろさを生み出しているといえる。

SUPER GTには、前述のように、GT500クラスとGT300クラスがある。GT500クラスは、2014年にドイツツーリングカー選手権(DTM)に参戦するマシンと共通のモノコックやスーパーフォーミュラと基本仕様が共通の2.0L直列4気筒ターボエンジンを採用し、2016年にかけて熟成させてきた。
2017年、レクサスはRC FからLC500に変更、ホンダはNSX CONCEPT-GTからNSX-GTに変更、日産はGT-Rにて引き続き参戦する。2017年の車両規定では、コーナリングスピード低減を目的としてダウンフォースを25%低減することが定められた。各メーカーは空力性能とタイヤの開発に主眼を置いて新たにマシンを開発。今年も各社マシンによる白熱した戦いが繰り広げられそうだ。

一方のGT300クラスは、トヨタプリウスGTのようなハイブリッドカーと、いわゆる「スーパーカー」と位置付けられるフェラーリやランボルギーニをベースとしたいわゆるFIA GT3マシンが同じクラスで戦うという、"世界的に稀有"なレースといえる。2016年はメルセデスベンツ・アウディ・BMW・ポルシェ・フェラーリ・ランボルギーニといった新型GT3車両が投入されたが、2017年にはさらにベントレー・コンチネンタルGT3、新型レクサスRC F GT3、マークX MCなどの新車が参戦することとなり、エキサイティングな戦いが予想される。

SUPER GTの決勝レースは、GT500クラスとGT300クラスの2クラスが混走して行われる。まず、ローリングスタート方式でGT500クラスがスタート。それから遅れて、GT300クラスがスタートする。ここがひとつのポイント。スピードの違う、2クラスが同時にレースをすることで、サーキットの至るところでバトルが行われ、サーキットを訪れたファンの方々は、さまざまなバトルを見て楽しむことができる。

そして、SUPER GTのレースをさらにおもしろくしているのが、「ウェイトハンディ制」の導入だ。これはクルマのパフォーマンスをレースごとにある程度均一化することで、バトルを増やそうというもの。入賞者には、次戦レースで獲得ポイントと連動したハンディが課される。50kgまではウェイトのみによるハンディが、それ以降はウェイトと燃料流量リストリクターを併用したハンディが課され、マシンのパフォーマンスが引き下げられることになる。

このウェイトハンディをも戦略の中に取り込み、ポイントを積み重ねながら年間のシリーズ戦を戦い抜くことができた者だけが、年間王者の栄誉に浴することができるのである。

ブリヂストンとSUPER GT

SUPER GTの前身である「全日本GT選手権」が、1994年に始まって以来、17年連続でチャンピオンの足元を支えてきたブリヂストン。しかし、2011年、2012年、2014年、2015年は残念ながら勝利を逃し苦汁をなめた。2016年、これまで以上にブリヂストンは雪辱に燃え、2レース制となった最終戦ツインリンクもてぎでブリヂストン装着車のチャンピオン奪還を果たした。
ブリヂストンには、エントリーカテゴリーであるレーシングカートから、世界最高峰のF1までを経験したからこそ蓄えられた技術とノウハウがある。
勝利の探求に終わりはない。そのためにブリヂストン技術陣の魂が込められたレース。SUPER GTは、そのようなレースと言えるのかもしれない。

2017年シーズンの見どころ

GT500クラスは、これまで以上にレクサス、ホンダ、日産による激しい戦いが展開されると予想される。2017年ブリヂストンは、レクサス勢5チーム、ホンダ勢3チーム、日産勢1チームの、合計9台にタイヤを供給する。

2017年は、前述の通り車両規定変更によりダウンフォース低下が予想され、その分タイヤ性能の差が勝負を分ける場面が増える1年となりそうである。「チャンピオンチームの足元を支える」というブリヂストンの熱い思いに変わりは無い。常に新たな技術が積極的に盛り込まれているブリヂストンタイヤによる、さらなるパフォーマンスの向上が期待されている。

【ブリヂストンサポートチーム】

◆GT500クラス
1. LEXUS TEAM SARD
6. LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S
8. AUTOBACS RACING TEAM AGURI
12. TEAM IMPUL
17. KEIHIN REAL RACING
36. LEXUS TEAM au TOM'S
37. LEXUS TEAM KeePer TOM'S
38. LEXUS TEAM ZENT CERUMO
100. TEAM KUNIMITSU

◆GT300クラス
31. apr
51. LM corsa
55. AUTOBACS RACING TEAM AGURI
65. K2 R&D LEON RACING