【全日本モトクロス選手権 IA2クラス 第7戦】 石浦 諒が第2ヒート地元で今季2度目の表彰台に登壇！ 石浦は総合5位、鳥谷部晃太は6-10位で総合8位！

MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第7戦九州大会は、熊本県菊池郡大津町のHSR九州オフロードコースで開催された。
今シーズン開幕戦に続き2度目の全日本開催となるHSR九州は、ホンダ技研熊本製作所内にあるオンとオフ両方のコースを持つサーキット。開発テストを行う施設であると同時に、九州のモーターサイクルスポーツ施設として重要な役割を担う。
路面は火山灰からなる黒土がメインで、そこに砂を投入するなどして変化を与えてきた。コースレイアウトは4月の第1戦と基本的に同じだが、秋の大会に備えジャンプの角度を調整、硬く締まってラインが1本になるコーナーには新たに砂を入れるなどのメインテナンスが施された。
台風19号が東日本に大きな爪痕を残したこの週末、天候は土曜日が曇り、日曜日は快晴となったが時折強い風が吹き、また日差しも強かったことから散水作業が追い付かず、午後のレースでは砂ぼこりが舞うシーンもあった。月曜日がスポーツの日で3連休、タイトル争いも大詰めでファンの関心も多く、土日合わせて6934人の観客が訪れダイナミックなコースでのハイスピードのバトルを楽しんだ。

■IA2 ヒート1
好スタートを決めてオープニングラップを制したのは大倉由揮(ﾔﾏﾊ-DL)。横山遙希(ｶﾜｻｷ-DL)、平田 優(ﾔﾏﾊ-DL)のトップグループに続き鳥谷部晃太(ﾔﾏﾊ-ﾌﾞﾘﾁﾞｽﾄﾝ)は4番手でオープニングラップをクリアする。
2周目にひとつ順位を落し、前半5位争いを繰り広げていた鳥谷部だったが10周目にミスで大きくタイムロスし8番手に順位を落してしまう。そこから再びペースを取り戻した鳥谷部は、12周目に浅井亮太(ﾔﾏﾊ-DL)、14周目には手操将志(ｽｽﾞｷ-DL)をパスし、6番手まで挽回すると終盤はこのポジションをキープして6位でチェッカーを受けた。
一方地元の石浦 諒(ﾎﾝﾀﾞ-ﾌﾞﾘﾁﾞｽﾄﾝ)はスタートで大きく出遅れてしまいオープニングラップ14番手から追い上げを開始。前半7番手まで挽回したところで転倒し再び順位を落した石浦だったが、後半懸命に攻め続け、最後は鳥谷部の後ろまで追い付き7位でチェッカーを受けた。

■IA2 ヒート2
ヒート1のスタートミスをしっかりと修正した石浦が好スタートを決めてオープニングラップを2番手でクリア。
2シーズンアメリカで活動し、今回から全日本に復帰した渡辺祐介(ﾔﾏﾊ-DL)がリードする後方で、2位のポジションを守っていた石浦は、レース中盤の6周目には横山、9周目には平田の先行を許して4番手まで順位を下げたが、後半平田にしぶとく食い下がるとラストラップにアタックして逆転に成功。
再逆転を狙った平田を抑え込んだ石浦が僅差でチェッカーを受け第2戦関東大会以来となる自信2度目の3位表彰台を獲得した。
オープニングラップ15位と大きく出遅れた鳥谷部は、序盤11番手まで挽回するもその後ペースが上がらず、それでも終盤1台をパスし10位でフィニッシュ。
この結果石浦は今大会総合5位、鳥谷部は総合8位のリザルトを残した。

◆石浦 諒 - GOSHI Racing
「事前テストではフロントのサイズ違いを試したりしたんですが、今回は使い慣れたサイズの物を使用しました。ヒート1はスタートで出遅れてしまって悔しいレースになりましたが、ヒート2は終盤イエローフラッグが出て一気に差が詰まって、正直無理かと思いましたが、チャンスを逃したくないという思いでアタックしました。それもタイヤがタレることなく持ってくれたからだし、最後の食いつきが良かったから逆転できたのだと思っています。」