栗原圭祐が全日本初優勝・ベテラン徳留真紀は3位表彰台獲得

  • 開催場所:筑波サーキット
  • 開催日:2016年04月10日(日) 〜 2016年04月10日(日)
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 昨年チャンピオン水野涼がJ-GP2クラスにステップアップ。またランキング2位の真崎一輝はCEVに参戦し、上位2人が不在の2016年シーズン。昨年のランキング3位の栗原圭祐(ブリヂストン)がチームのエースナンバーである634番につけかえてタイトルをねらう。さらにベテラン勢も徳留真紀(ブリヂストン)・菊池寛幸(ブリヂストン)も衰える気配がなく、今季も混戦が予想される。
 予選が行なわれた土曜日は薄曇りながら気温が上昇し、絶好のレース日和となった。栗原にアタック合戦を挑んだのは1年ぶりの参戦で筑波サーキットのアドバイザーを務める小室旭(DL)。しかし小室は1分の壁を切ることなく、そのまま栗原がポールポジションを獲得。栗原は「事前テストでは59秒7というタイムが出ているから、今日は58秒台も視野に入れていた。少なくとも59秒5を目標にしていたのに59秒9というタイムは納得がいかない。ちょっと力みすぎているのが原因だと思う」とコメント。決勝に向けて気持ちを入れ替えていた。

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 決勝日も暑すぎず寒すぎず、レース参戦にもレース観戦にも恵まれた天候になった。
 好スタートを切ったのは徳留。オープニングラップで古市右京(DL)にかわされるが、古市は2周目にはポジションダウンすると、周回を重ねると共に後方に沈んでいく。替わってトップに立った栗原。小室・徳留と共にトップ争いを展開。
 3台の息を飲む接近戦はレース終盤まで続いた。ラスト3周あたりで徳留が少し遅れ始め、最後は栗原と小室の一騎打ちに。しかし栗原は一度も小室を前に出すことなくポールtoウインで全日本初優勝。タイトル獲得に向けてシーズンの好スタートを切った。また、徳留も後続集団を大きく引き離しての3位表彰台を獲得。「膝の故障でオフシーズンに練習できなかったのは敗因。次戦までに体を元に戻したい」と悔しさをにじませた。

●栗原圭祐(予選1位/決勝1位)
「レース序盤から中盤は、タイヤがしっかりとグリップしてくれました。レース終盤から徐々にスリップするようになりましたが、ブリヂストンタイヤはそこからのコントロール性が高いんです。スライドしても動きが把握でき、しっかりしたタイヤに助けられました。今日は、まず1勝できたことでほっとしています」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「2016年開幕戦は、3年ぶりの筑波サーキットで開催されました。J-GP3クラスの3台による激しいトップ争いは、とても見ごたえのあるものでした。ベテランと若手による息もつかせぬ戦いは、とても理想的なレースシーンと言えます。ブリヂストンユーザー全員がV02ミディアムを前後に選択し、決勝レースの最後まで安定した性能を発揮しました。この中で、ブリヂストンユーザーの18歳、栗原佳祐選手が全日本初優勝を、見事なポールtoウインで達成されました。栗原選手とチーム関係者の皆さまには心よりお慶び申し上げます」

レース結果

コース:筑波サーキット

[J-GP3]

決勝

  • 開催日:2016/04/10
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 路面温度:30℃
  • 決勝出走:20
  • 完走:17
  • (2.07km x 25laps = 51.75km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 634 栗原 佳祐 BS Bridgestone MuSASHi RT ハルク・プロ NSF250R ホンダ 25 1:00.163 25:16.455
2 56 小室 旭 DL Team P.MU 7C NSF250R ホンダ 25 6 1:00.054 25:17.016
3 36 徳留 真紀 BS Bridgestone CLUB PLUS ONE NSF250R ホンダ 25 1:00.123 25:19.258
4 11 関野 海斗 DL Team P.MU 7C NSF250R ホンダ 25 1:00.710 25:36.838
5 31 伊達 悠太 DL BATTLE FACTORY NSF250R ホンダ 25 1:00.598 25:36.920
6 13 岡崎 静夏 DL UQ & テルル・Kohara RT TSR3 ホンダ 25 1:00.669 25:37.104
7 8 安村 武志 DL 犬の乳酸菌/プリニティブR.T PRCS-3C HPRCS 25 1:00.716 25:37.325
8 7 古市 右京 DL KTM . ASPIRATION RACING RC250R ホンダ 25 1:00.767 25:37.794
9 41 佐藤 励 DL 41Planning NSF250R ホンダ 25 1:00.892 25:38.500
10 45 太田 虎之進 BS Bridgestone CLUB PLUS ONE NSF250R ホンダ 25 1:00.830 25:39.091
11 15 高杉 奈緒子 DL 41Planning NSF250R ホンダ 25 1:00.803 25:41.758
12 18 山本 恭裕 DL チームライフ・ドリーム北九州 NSF250R ホンダ 25 1:01.170 25:47.684
13 77 野澤 秀典 BS Bridgestone ノザワレーシングファミリー NSF250R ホンダ 25 1:01.815 26:10.269
14 33 長谷川 聖 BS Bridgestone CLUBY's☆BATTLE☆J NSF250R ホンダ 25 1:01.864 26:10.537
15 99 白石 玲菜 DL Team Reina with O-TEC SUZUKA NSF250R ホンダ 25 1:02.117 26:14.971
16 24 畑中 要 DL FTR・タイヤナビ・㈱遠藤住宅 NSF250R ホンダ 24 1:02.471 25:25.131
17 10 船田 俊希 BS Bridgestone FLEX Racing TEAM NSF250R ホンダ 21 1:00.260 21:31.590
- 12 菊池 寛幸 BS Bridgestone H43 Team-NOBBY & ウイリー NSF250R ホンダ 8 1:00.344 DNF
- 21 中山 愛理 BS Bridgestone TEAM PLUS ONE NSF250R ホンダ 7 1:00.844 DNF
- 32 佐野 勝人 DL 犬の乳酸菌/プリニティブR.T PRCS-3a HPRCS 5 1:01.265 DNF
[J-GP3]

予選

  • 開催日:2016/04/09
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度: ℃ ~ ℃
  • 決勝出走:21
  • (2.07km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 634 栗原 佳祐 BS Bridgestone MuSASHi RT ハルク・プロ NSF250R ホンダ 59.906
2 56 小室 旭 DL Team P.MU 7C NSF250R ホンダ 1:00.123
3 36 徳留 真紀 BS Bridgestone CLUB PLUS ONE NSF250R ホンダ 1:00.167
4 7 古市 右京 DL KTM . ASPIRATION RACING RC250R カワサキ 1:00.482
5 410 宇井 陽一 DL 41Planning TR003 IODA 1:00.519
6 31 伊達 悠太 DL BATTLE FACTORY NSF250R ホンダ 1:00.546
7 11 関野 海斗 DL Team P.MU 7C NSF250R ホンダ 1:00.615
8 45 太田 虎之進 BS Bridgestone CLUB PLUS ONE NSF250R ホンダ 1:00.630
9 10 船田 俊希 BS Bridgestone FLEX Racing TEAM NSF250R ホンダ 1:00.716
10 41 佐藤 励 DL 41Planning NSF250R ホンダ 1:00.858