荒牧が渾身のスタートダッシュでチャンピオンを奪取!

  • 開催場所:筑波サーキット
  • 開催日:2020年10月25日(日) 〜 2020年10月25日(日)
ロードスター・パーティレースⅢ 東日本 NDシリーズ Rd.4

10月25日、茨城県の筑波サーキットでロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第3戦と第4戦がダブルヘッダーで開催された。NDシリーズの最終となる第4戦は第3戦で3位に沈んだ63号車の荒牧和敬がリベンジ。鮮やかなスタートダッシュから序盤にリードを広げてシーズン3勝目。東日本シリーズの王座を獲得した。

●予選
NDシリーズ17台による公式予選は9時30分から15分間で行われた。このセカンドベストで争う第4戦のグリッドでも1号車の石谷豪志が1分9秒880でトップとなり、ポールポジションを獲得。以下、78号車の出来利弘、開幕2連勝中の荒牧というトップ3も同じ。さらに77号車・野島俊哉、20号車・吉田隆ノ介、16号車・上田純司、197号車・根本智文という7番手までは同じメンバーが同じ順番で並ぶことになった。

●決勝
2020年の東日本シリーズの大トリはNDシリーズの第4戦決勝。2番グリッドの出来は出走せず、16台でのバトルになった。合図のレッドシグナルが消灯したのは21分遅れの16時1分。ここで見事なスタートダッシュを決めたのは荒牧と吉田の2台で、ポールの石谷はいきなり3位にドロップダウンの洗礼を受ける。
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このオープニングラップ、3番グリッドだった荒牧が先行するも、勢いがあったのは5番グリッドから再びジャンプアップした吉田の方。奥の第2ヘアピンでは一瞬ノーズがイン側に入りかけるが、ここは荒牧も扉を完全に閉じることなく応戦し、かろうじて先頭を守った。
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1周目はわずか0.231秒差で通過するが、ここからの荒牧の走りには鬼気迫るものがあった。2周目には1.257秒、4周目には1.954秒、6周目には2.545秒と、2位の吉田に対するリードを広げていく。一方で、石谷は優勝を逃すと全国チャンピオンはもちろん、東日本のタイトルにも届かない。2周目の1コーナーでアウトから吉田に並びかけるなど、少し強引なレース運びが裏目に出てこの周に4位、4周目にはシフトミスも犯して6位まで後退する。ただ、7周目にはファステストとなる1分10秒137を叩き出して5位に浮上。さらに先行する3選手もバトルの末に抜き去って、最後は2位まで挽回して交流戦王者の意地を見せた。
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こうして2位以下の上位陣が抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げたことが、先頭を走る荒牧には有利に働いた。7周目から12周目は3秒台、さらに13周目からは4秒台にリードを広げて、最後は5.683秒というアドバンテージを築いて今シーズンの3勝目を達成。惜しくも全国制覇は逃したが、東日本NDシリーズのチャンピオンを獲得した。2位は石谷で、3位には最終ラップでひとつ順位を上げた野島が表彰台の一角に滑り込む。以下、4位に吉田、5位に上田、6位の159号車・イシカワまでが入賞となった。
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優勝した荒牧和敬選手コメント
「チャンピオンというタイトルよりも、パーティレースに参戦した2年間の最後に優勝できたことが嬉しいです。多くのことを学ばせてもらいました」

2020年のロードスター・パーティレースⅢも残すところは1戦のみ。11月22日に岡山国際サーキットで、西日本シリーズの最終となる第4戦が行われる。また本日の結果、マツダカップが授与されるND全国シリーズの2020年チャンピオンの座には、北日本NDシリーズを制した48号車のニノ高橋が就くことに決定した。


◆ ロードスター・パーティレースⅢ 公式ホームページ
◆ マツダロードスター 車両ページ
◆ BRIDGESTONE POTENZA AdrenalineRE004 製品ページ

レース結果

コース: