予選4位から逆転で本多永一が開幕3連勝。2度目の完全制覇に王手!

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2021年10月03日(日) 〜 2021年10月03日(日)
ロードスター・パーティレースⅢ 西日本 NDシリーズ Rd.3

10月3日、岡山国際サーキットで西日本シリーズの第3戦が行われた。NDシリーズクラスは予選4位からのスタートとなった88号車・本多永一が逆転で優勝。全勝を達成した2017年以来の開幕3連勝となり、2度目の完全制覇にも王手をかけた。

●予選
岡山の第3戦は雲ひとつない快晴に恵まれた。エントリーは23台で、チャンピオンを争うNDシリーズクラスが13台、入門者向けにレースを楽しむことを優先したNDクラブマンクラスが10台。
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シリーズの56号車・小林太一(写真左)と、クラブマンの59号車・倉田 優(同右)は今回がデビュー戦だ。倉田は地元・岡山にあるガレージ山根が用意しているレンタルマシンでの参戦。ちなみに今回、58号車の桂 涼と125号車の小泉洋史も同じガレージのレンタルを利用している。
公式予選は10時30分からの15分間。サーキットの公式サイトでは気温24.7℃、路面温度28.6℃となっていたが、ラップモニターに表示された路面温度は36℃前後というコンディション。開始早々、2019年までシリーズV4を達成したレジェンド、88号車の本多永一が1分59秒621でトップタイムを記録するが、後続がなかなか2分を切れない状況が続く。その後、97号車の原山怜が1分59秒485で59秒台の前半まで刻むとタイムが動きだした。2号車の岡田 衛が1分59秒418ですぐにそれを上回り、さらに120号車の佐藤章成がアタック2周目に1分59秒093を記録してトップに立った。
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この3名は全員が今年のデビュー組だ。と、このあたりで上位陣の中には一度ピットに戻り、エアを調整して出て行くマシンも出てきた。それが当たったのが岡田で、6周目となる最終アタックで叩き出したタイムが1分58秒942。唯一の58秒台で、初めてのポールポジションをゲット。同じくルーキーの佐藤が2番グリッドで最前列に並んだ。
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一方、2列目はチャンピオン経験者のベテランふたりが占めた。アタック2周目に1分59秒156を出した前年王者の110号車・末金孝夫と、ピットに戻ってから1分59秒292までタイムを削った本多だ。さらに3列目もルーキー組で、前述の原山とマツダ操安性能開発部に所属する50号車・川田浩史が並んだ。なお、前戦ポールシッターから2位入賞の45号車・黒原崇正は総合で7番手。また、昨年の第1戦と第2戦でともに2番グリッドを獲得した実績のある106号車・中川 徹も、それ以来となるブランクが響いたのか、12番グリッドにとどまった。

●決勝
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午後に入っても“晴れの国”岡山の日差しは強いままで、直前のコンディションは気温28.5℃・路面温度31.7℃・湿度37%。8周の決勝レースは予定より少し遅れ、15時44分にスタートが切られた。
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ポールポジションの岡田は先頭で1コーナーに入ったが、2番グリッドの佐藤は第2戦に続いて、またもクラッチミートに失敗。3番グリッドの末金に先行を許してしまい、さらに4番グリッドの本多にもバックストレートで抜かれてしまう。これで本多の勢いが加速して、ダブルヘアピンの立ち上がりで末金をもパッシング。さらに2周目のバックストレートで岡田もとらえてトップに立った。じつは岡田はスタート直前に引いたサイドブレーキを完全に戻さずに走行を続けていたため、それに気づく3周目までの間に7位までポジションを落としてしまった。「(出身の)eスポーツではサイドブレーキはボタン操作なので、気づくのに時間がかかりました。稲富さんはじめチームの皆さんに申しわけないです」と悔やんでいた。3周目以降、本多のトップは変わらないが、2位の末金は1秒以内の僅差で追走。さらに序盤は末金の背後を脅かした佐藤が、中盤からは予選7番グリッドから追い上げてきた黒原に一時ロックオン状態となるピンチに。これは何とかしのぎ切って表彰台圏内を守った。
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この結果、シリーズクラスの表彰台は堂々3連勝の本多、最後まで追い詰めた末金、頑張った佐藤の順に獲得。以下、失敗が悔やまれる黒原と岡田が4位と5位で続き、6位の川田までが入賞となった。ちなみに決勝中の最速ラップは岡田が1分59秒550を記録して獲得し、2分を切ったのは他に黒原のみ。シリーズクラス入賞6名のうち3名が今年から参戦のルーキーだが、ワンツーはやはりベテランのチャンピオン経験者という結果に終わった。これで本多は63ポイントのフルマークとなり、ランキング2位の岡田が37ポイント。2年ぶりの王座奪還に限りなく近づいたことは確かだ。
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優勝した本多選手コメント
「今日の勝利は運にも恵まれました。新しく参加してきた人たちが速くなっていることを痛感しています。箱替えしたマシンと今年から使っているRE004タイヤとのマッチングにも課題が残っているので、もっと練習しないといけませんね」

今年の西日本シリーズの最後を飾る第4戦はここ岡山国際サーキットで、11月20日に開催予定。またパーティレースの次の戦いは10月24日、茨城県の筑波サーキットで東日本シリーズの第3戦と第4戦がダブルヘッダーで行われる。
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レース結果

コース:岡山国際サーキット

[NDシリーズ]

決勝

  • 開催日:2021/10/03
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:13
  • 完走:13
  • (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 88 本多 永一 BS Bridgestone LEG Eds ロードスター 8 16'13.562
2 110 末金 孝夫 BS Bridgestone K-MAX電材一番ロードスター 8 16'14.417
3 120 佐藤 章成 BS Bridgestone CRTMoty'sロードスター 8 16'17.480
4 45 黒原 崇正 BS Bridgestone HSR建具屋datロードスター 8 16'18.146
5 2 岡田 衛 BS Bridgestone CP和光pttロードスター 8 16'18.525
6 50 川田 浩史 BS Bridgestone 操安開2VDロードスター 8 16'19.978
7 97 原山 怜 BS Bridgestone RWR #5ロードスター 8 16'20.149
8 158 TAROU KAJITANI BS Bridgestone Mm58ドライブロードスター 8 16'22.398
9 56 小林 太一 BS Bridgestone ロードスター 8 16'22.997
10 40 梅津 大輔 BS Bridgestone 操安開3VDロードスター 8 16'24.770
11 58 桂 涼 BS Bridgestone サンデボーテG山根ロードスター 8 16'26.477
12 106 中川 徹 BS Bridgestone HSR レッドロードスター 8 16'28.869
13 38 中村 進 BS Bridgestone Shooting ロードスター 8 16'53.002