中島優太が勝って、井尻 薫の連勝記録がストップ!

  • 開催場所:筑波サーキット
  • 開催日:2024年09月21日(土) 〜 2024年09月21日(土)
2024年ロードスター・パーティレースⅢ 東日本シリーズRd.3 NCシリーズ

2024年シリーズの折り返しとなる「ロードスター・パーティレースⅢ 東日本シリーズ」の第3戦が、茨城県の筑波サーキットで開催された。今年が最後の開催となるNCシリーズでは波乱が起こった。2019年の参戦以来、連勝街道を歩み続けてきた86号車の井尻 薫が定位置のポールからスタートするも、2番グリッドだった195号車の中島優太が1周目の第1ヘアピンで意表を突く急襲。その後も猛追を凌ぎ切って、井尻の欠場した第2戦に続く2連勝を達成。これで中島は自身初の王座に大きく近づいた。

この日は「第35回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」との併催となり、多くのロードスターやマツダファンで賑わいを見せていた。
7時10分から始まったブリーフィングではマツダのブランド体験推進本部ブランド体験ビジネス企画部モータースポーツ体験グループの久松忠輝マネージャーが登壇し、
「先週の岡山で久しぶりに自分もレースに参戦して、サーキット走行の楽しさを改めて実感しました。今日は皆さんも、思う存分レースを楽しんでください」と激励された。

●予選
NCシリーズには今回11台がエントリーしていたが、1台が欠場して10台が予選に臨んだ。気温27.0℃/湿度86%/路面温度32.0℃というコンディションの中、8時20分からNCシリーズの予選が始まると、計測1周目にランキング2位につける166号車の荒川智弘が1分10秒205をマークして暫定トップに。
そして開始から約7分が経過したところで、ランキングトップの中島と開幕戦で優勝した井尻がコースイン。井尻が1分09秒525でトップに立ち、中島が1分09秒985で続いた。
結局、15分間の予選が終了しても、井尻と中島以外に1分10秒の壁を破るライバルは現れず、ポールポジションを獲得したのは井尻。2番手には中島が続き、3番グリッドは前述のタイムで荒川が獲得。
以下は7号車・佐久間行雄、48号車・藤澤卓也、163号車・石浜一樹と続いて、ここまでが1分10秒台を記録した。ただし13号車の横溝正明は結果的に最下位に沈んだが、走路外走行でベストタイムを抹消されている。決勝では巻き返しを狙いたいところだ。

●決勝
NCシリーズの決勝は、スケジュール通りの10時35分にフォーメーションラップがスタート。
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直前の10時30分のコンディションは気温28.9℃/湿度75%/路面温度43.1℃。曇っていたこともあり、真夏を思わせた前日とは打って変わって過ごしやすい気候となった。
スタンディングスタートで15周の決勝レースが始まると、2番グリッドの中島がポールシッターの井尻に第 1ヘアピンでオーバーテイクを挑み、トップに立った。
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その後方では、6番グリッドからスタートした石浜が、スタートから積極的に仕掛けていき、2つポジションをアップして4位に浮上した。
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またオープニングラップの最終コーナーでは中島が姿勢を乱した後、井尻もこれを避けるためか、大きく膨らんでしまい、3番グリッドだった荒川に先行されてしまう。
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ただし、これで引き下がる井尻ではない。
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あっという間に荒川を抜き返した勢いで、中島の背後にも急接近。その後、中島はもう一度、第 1ヘアピンの立ち上がりで横を向きかけるが、ここもなんとかこらえてトップの座を譲らなかった。
トップ2台は最後まで1秒以内での接近戦が続いたが、中盤からはストレートの加速で井尻の勢いが今ひとつ。実況アナウンスも懸念していたように(テールtoノーズの影響で)水温の上昇があったと思われる。
結局、0.261秒という僅差だが中島が逃げ切りに成功。井尻は2019年以来、続けてきた連勝記録が途切れることになった。以下、3位の荒川、4位の石浜、5位の藤沢までは2周目終了時点から順位が変わらずにチェッカーフラッグを受けた。
なお表彰対象からは外れたが、藤沢を先頭とする5位争いのバトルは序盤から見応えがあった。とくに中盤からは6番手の佐久間と62号車の松浦俊一が急接近。
9周目のバックストレートで佐久間がシフトミスを犯して、順位が逆転した。さらに終盤にかけては3号車・三谷貴一郎、104号車・内海由多加、最後尾からスタートした横溝まで追いついてきて数珠繋ぎに。
10台という少数精鋭の戦いでも全員がバトルを満喫という、充実した内容になった。
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第2戦に続いて連勝となった中島選手コメント
「できればスタートなど、早い段階で勝負しないとチャンスはないと思っていたので、第1ヘアピンでチャレンジしました。その後は自分が姿勢を乱したこともあり、反省点も残りました。今年がNCシリーズのラストイヤーとなるので、最終戦もしっかり勝ち切ってチャンピオンに名前を刻めるように努力します」
タイヤについて
「前回も言いましたが、1セットで1年間もってくれる感じなのは助かります。今日は暑さが厳しくなかったので、後半のタレ具合も小さかったような気がします」

第3戦を終えてのポイントリーダーは中島の56点で、2位の荒川が48点、3位の佐久間が40点、4位の井尻の38点までが数字の上では可能性を残している。もちろん中島が圧倒的に有利で、最後のNCシリーズチャンピオンに王手を賭けている状況だ。東日本シリーズの今季最終となる第4戦は、10月27日の日曜日に筑波サーキットで開催される。

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レース結果

コース:筑波サーキット

[NCシリーズ]

決勝

  • 開催日:2024/09/21
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:10
  • 完走:10
  • (2.045km x 15laps = 30.675km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 195 中島 優太 BS Bridgestone TCR ロードスター 15 17'59.276
2 86 井尻 薫 BS Bridgestone e-Jan ロードスター 15 17'59.537
3 166 荒川 智弘 BS Bridgestone つなぎてプロセスロードスター 15 18'05.911
4 163 石浜 一樹 BS Bridgestone ELEVレーシングロードスター 15 18'06.335
5 48 藤澤 卓也 BS Bridgestone ロードスター 15 18'10.582
6 62 松浦 俊一 BS Bridgestone 小原笑店レーシングロードスター 15 18'13.194
7 7 佐久間 行雄 BS Bridgestone TCR012ロードスター 15 18'14.154
8 3 三谷 貴一郎 BS Bridgestone 松鵠会ROADSTER 15 18'15.232
9 104 内海 由多加 BS Bridgestone おりこう堂ロードスター 15 18'17.295
10 13 横溝 正明 BS Bridgestone カスターDOロードスター 15 18'17.633