ブリヂストンは2020年へ向けて、パラアスリートへのサポートをおこなっています
その一環として、オートバイで新たな挑戦を始めた「SIDE STAND PROJECT」を応援していきます。

Vol.1 始動


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ある時、その男の人生は大きく変わった。

「当たり前」が、当たり前ではなくなった。
ひとりでできることに、限りができた。
だが男は、諦めなかった。
うつむくことなく、前を向いた。
消えない夢を、追い求めた。

「やりたいことを、やる」
自分の生き様を、貫く。貫き続ける。
意志があれば、できないことなどない。
支えがあれば、進めない道などない。
そして今、男は高い壁を昇ろうとしている。
厚い壁を突き崩そうとしている。
世界を極めた男が、もう一度夢を掴む為に
自分の中にある、新しい自分を

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青木拓磨は1998年、ロードレース世界選手権最高峰GP500クラス(現在のMotoGP)で年間王者を期待されていたシーズンオフ、テスト中の事故により脊椎を損傷し下半身付随の重傷を負ってしまう

事故後も「拓磨」はモータースポーツへの情熱は醒める事無く、不屈の精神と驚異的なバイタリティで様々なチャレンジを続け、監督業や若手育成、自らレンタル車両での参加型レース「レン耐」を主催する等、間接的にオートバイに関わって来た

そんな時、弟「治親」がMotoGP世界選手権フランスGPのエキシビジョンで、障害を持ったライダーがサーキットを走るイベントで「拓磨」と同じ下半身不随のライダーが仲間のアシストでバイクにまたがり、サーキットを楽しそうにラップする姿を目撃した

"衝撃的な出来事だった"

「拓磨」をレーシングバイクに乗せたい、そして再びサーキットを走らせてあげたい
その熱い思いが「治親」の中で込み上げていた

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参加ライダーの障害は下半身不随から、手足の欠損、麻痺など様々で、アシストするデバイスも障害に合わせ多種多様な物が開発されていた
左手親指のスイッチでアクチュエーターを動かしギアの変速を可能にしたシフター、リアブレーキの操作を左手親指で行えるサムブレーキ、ニーグリップ出来ない足を固定するクリートステップ、右手が欠損したライダーの為に左手で操作出来るレフトスロットル等

パレードラップなんかじゃないレースペースの真剣な走りに
ライダーはもちろんバックアップしている仲間までもが笑顔だった

真っ先に相談した兄「宣篤」と共に兄弟で『SIDE STAND PROJECT』を立ち上げた

22年の時を経て再び走り出す為に

"Takuma Rides Again"