終盤まで2位を走行していた吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)が痛恨のオーバーランで後退
- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2022年05月28日(土) 〜 2022年05月29日(日)
2ピット作戦に出た吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)は、作戦が的中、ブリヂストンユーザーが苦しむ中で2位を走行していた。しかし、2回目のセーフティカー(SC)導入明け直前のシケインでオーバーランしてしまい、表彰台を逃す悔しい結果となった。今シーズンにデビューしたBMW M4 GT3を駆る荒 聖治/近藤 翼(Studie BMW M4/MI)が初優勝を飾った。
<予選>
予選の上位陣に相次いでペナルティが科せられた結果、今シーズンに国内デビューしたBMW M4 GT3がポールポジションを得た。Q2の最後に第2戦で優勝した富田竜一郎/大草りき(TANAX GEINER GT-R/DL)が前戦の勢いそのままベストタイムを叩き出したが、予選後の再車検で不合格(最低地上高)、失格となり、2番手タイムだった小暮卓史/元嶋祐弥(Weibo Primez ランボルギーニ GT3/YH)が走路外走行でタイムを抹消されてしまった。ブリヂストンユーザーの最上位は、ランキング4位につけている蒲生尚弥/篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG/BS)が10番手につけて決勝に臨むことになった。
<決勝>
荒/近藤組は、レースの序盤から安定したペースで後続を引き離す展開に持ち込んでいた。2位とのギャップを広げては、SCの導入でその差を帳消しにされてしまっていたが、リスタートでトップのポジションをキープした。予選でQ1敗退、17番グリッドという後方からのスタートした吉田/川合組は、ピットイン2回作戦で各ピット作業時間を短縮してライバルが通常のピットインを済ませた時点で一気に順位をあげることに成功し、2位へ躍進した。しかし、2度目のSC導入明けの再スタートを直後に控えたシケイン進入でリヤブレーキをロックさせてしまってオーバーラン、4位まで落ちてしまい、表彰台に立つことはできなかった。
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「われわれにとって、ここ鈴鹿は近年結果に結びつかない状況であったので、新たなタイヤにトライして臨んできています。吉田/川合組は、最初のピットインでタイヤだけ交換して、2回目にドライバー交代と給油という作戦でそれが的中。タイヤも最初に交換して残りの長い周回に対応できるものを供給できたと自負しています。他のブリヂストンユーザーさんは、苦戦と言いますか、この高い路面状況に対して作戦面であったり車両とタイヤとのマッチングがうまくゆかなかった面があると反省しています。もう一回鈴鹿戦があります。もっと暑くなると思われますので、それに備え、対処したいと考えています」
決勝
- 開催日:2022/05/29
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:50°〜38°
- 決勝出走:27
- 完走:23
- (5.807km x 49laps = 284.543km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 7 | 荒 聖治/近藤 翼 | MI | Studie BMW M4 | 49 | 1:57'34.344 | ||||||
2 | 5 | 冨林 勇佑/平木 玲次 | YH | マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号 | 49 | 1:57'43.956 | ||||||
3 | 56 | 藤波 清斗/J.P.デ・オリベイラ | YH | リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R | 49 | 1:57'44.227 | ||||||
4 | 52 | 吉田 広樹/川合 孝汰 | BS | 埼玉トヨペット GB GR Supra GT | 49 | 1:57'49.448 | ||||||
5 | 88 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | YH | Weibo Primez ランボルギーニ GT3 | 49 | 1:57'56.860 | ||||||
6 | 34 | 柳田 真孝/井出 有治 | DL | BUSOU raffinee GT-R | 48 | 1:55'53.559 | ||||||
7 | 96 | 新田 守男/高木 真一 | DL | K-tunes RC F GT3 | 48 | 1:55'54.048 | ||||||
8 | 30 | 永井 宏明/織戸 学 | YH | apr GR86 GT | 48 | 1:55'55.085 | ||||||
9 | 60 | 吉本 大樹/河野 駿佑 | DL | SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT | 48 | 1:55'55.602 | ||||||
10 | 55 | 武藤 英紀/木村 偉織 | BS | ARTA NSX GT3 | 48 | 1:55'55.673 | ||||||
11 | 4 | 谷口 信輝/片岡 龍也 | YH | グッドスマイル 初音ミク AMG | 48 | 1:55'55.721 | ||||||
12 | 61 | 井口 卓人/山内 英輝 | DL | SUBARU BRZ R&D SPORT | 48 | 1:55'56.588 | ||||||
13 | 65 | 蒲生 尚弥/篠原 拓朗 | BS | LEON PYRAMID AMG | 48 | 1:56'05.560 | ||||||
14 | 2 | 加藤 寛規/堤 優威 | BS | muta Racing GR86 GT | 48 | 1:56'06.038 | ||||||
15 | 10 | 富田 竜一郎/大草 りき | DL | TANAX GAINER GT-R | 48 | 1:56'26.352 | ||||||
16 | 87 | 松浦 孝亮/坂口 夏月 | YH | Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 | 48 | 1:57'35.474 | ||||||
17 | 9 | 木村 武史/K.コッツォリーノ | YH | PACIFIC hololive NAC Ferrari | 48 | 1:57'44.649 | ||||||
18 | 6 | 片山 義章/R.M.ムンタン | YH | Team LeMans Audi R8 LMS | 48 | 1:57'53.242 | ||||||
19 | 360 | 青木 孝行/柴田 優作 | YH | RUNUP RIVAUX GT-R | 47 | 1:56'02.599 | ||||||
20 | 50 | 山下 亮生/阪口 良平 | YH | Arnage MC86 | 47 | 1:56'21.453 | ||||||
21 | 48 | 井田 太陽/平木 湧也 | YH | 植毛ケーズフロンティア GT-R | 47 | 1:57'17.785 | ||||||
22 | 244 | 佐藤 公哉/三宅 淳詞 | YH | HACHI-ICHI GR Supra GT | 35 | 1:22'40.266 | ||||||
23 | 31 | 青木 孝之/中山 友貴 | BS | apr GR SPORT PRIUS GT | 34 | 1:21'56.761 | ||||||
- | 11 | 安田 裕信/石川 京侍 | DL | GAINER TANAX GT-R | 33 | DNF | ||||||
- | 25 | 松井 孝允/野中 誠太 | YH | HOPPY Schatz GR Supra | 22 | DNF | ||||||
- | 18 | 小林 崇志/太田 格之進 | YH | UPGARAGE NSX GT3 | 8 | DNF | ||||||
- | 20 | 平中 克幸/清水 英志郎 | DL | シェイドレーシング GR86 GT | 0 | DNS |