ブリヂストンユーザーに度重なるトラブルが発生して、優勝の可能性がレース序盤で消失
- 開催場所:富士スピードウェイ
- 開催日:2022年08月06日(土) 〜 2022年08月07日(日)
レース序盤を圧倒的な速さでトップを快走していたポールポジションスタートの蒲生尚弥/篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG/BS)にホイールトラブルが発生。これが原因でリタイヤ。他のブリヂストンユーザーにも相次いでトラブルが見舞った。井口卓人/山内英輝(SUBAU BRZR&D SPORT/DL)が終盤の接戦を制して優勝。
<予選>
予選日の朝は、富士スピードウエイの周辺は濃霧に包まれてしまっていた。練習走行が始まる時刻には幸いに霧は晴れていたが、気温、路面温度は、この時期としてはかなり低い状況だった。2グループに分かれて行われたQ1のBグループで4番手タイムを記録してQ2に進出を果たしていた蒲生/篠原組が井口/山内組とのポールポジション争いに勝ち、2020年の開幕戦以来のポールポジションを獲得した。
<決勝>
レース直前に降った雨の影響でコースの一部がハーフウエット状態だったため、フォーメーションラップが1周追加されてスタートが切られた。ポールスタートの蒲生/篠原組のペースは1周目からラップ毎に約1秒の差を開いていた。レース序盤は、圧倒的な速さでトップを快走。しかし、予定のピットイン前にピットに飛び込んできた時、右フロントのホイールが外れかかっていた。ホールナットが緩み、緊急ピットイン。ホイールを支えるピンにもダメージがあり、再びコースインすることなく戦列を離れることとなってしまった。また、予選では振るわなかったが、決勝での順位アップが期待され、事実大幅に順位を上げていた武藤英紀/木村偉織(ARTA NSX GT3/BS)は、スロットルトラブルで大きく遅れ、常にユニークな作戦でチャレンジして順位を上げて来る吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)は、スタート直前に空力パーツにダメージがあり、その速さを活かせずじまいだった。レース終盤にトップ争いを演じて、見事トップに立った井口/山内組が優勝を飾った。
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「予選の時の路面温度は、この時期としてはかなり低いのは事実でした。しかし、われわれが想定していた温度の下限であって、持ち込んだタイヤのパフォーマンスレンジから外れてはいませんでした。どのような状況でも対応できるワイドなレンジのタイヤによって蒲生/篠原組のポールポジション獲得となりました。そして、決勝レース序盤は、圧倒的なハイペースで2番手以下を大きく引き離す展開でした。しかし、わずか18周でホイールトラブルが発生して戦列を離れざるを得ませんでした。あの展開では圧勝だったのに残念です。また、ブリヂストンユーザーの有力チームにも相次いでトラブルが発生、結果を残すことができずに残念です。次戦での健闘を祈りたいと思います」
決勝
- 開催日:2022/08/07
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:33°C〜33°C
- 決勝出走:26
- 完走:22
- (4.563km x 91laps = 415.233km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 61 | 井口 卓人/山内 英輝 | DL | SUBARU BRZ R&D SPORT | 91 | 2:35'41.213 | ||||||
2 | 11 | 安田 裕信/石川 京侍 | DL | GAINER TANAX GT-R | 91 | 2:35'47.172 | ||||||
3 | 18 | 小林 崇志/太田 格之進 | YH | UPGARAGE NSX GT3 | 91 | 2:35'58.733 | ||||||
4 | 60 | 吉本 大樹/河野 駿佑 | DL | SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT | 90 | 2:34'29.802 | ||||||
5 | 96 | 新田 守男/高木 真一 | DL | K-tunes RC F GT3 | 90 | 2:34'30.689 | ||||||
6 | 56 | 藤波 清斗/J.P.デ・オリベイラ | YH | リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R | 90 | 2:34'35.704 | ||||||
7 | 50 | 加納 政樹/阪口 良平/末廣 武士 | YH | Arnage MC86 | 90 | 2:34'36.260 | ||||||
8 | 87 | 松浦 孝亮/坂口 夏月 | YH | Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 | 90 | 2:34'53.102 | ||||||
9 | 88 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | YH | Weibo Primez ランボルギーニ GT3 | 90 | 2:35'06.557 | ||||||
10 | 360 | 青木 孝行/田中 篤/柴田 優作 | YH | RUNUP RIVAUX GT-R | 90 | 2:35'33.694 | ||||||
11 | 31 | 青木 孝之/中山 友貴/小山 美姫 | BS | apr GR SPORT PRIUS GT | 90 | 2:35'45.508 | ||||||
12 | 9 | 木村 武史/K.コッツォリーノ/川端 伸太朗 | YH | PACIFIC hololive NAC Ferrari | 90 | 2:35'46.576 | ||||||
13 | 4 | 谷口 信輝/片岡 龍也 | YH | グッドスマイル 初音ミク AMG | 90 | 2:35'47.778 | ||||||
14 | 52 | 吉田 広樹/川合 孝汰 | BS | 埼玉トヨペット GB GR Supra GT | 90 | 2:35'48.961 | ||||||
15 | 30 | 永井 宏明/織戸 学/平良 響 | YH | apr GR86 GT | 89 | 2:35'03.932 | ||||||
16 | 6 | 片山 義章/R.M.ムンタン | YH | Team LeMans Audi R8 LMS | 89 | 2:35'15.532 | ||||||
17 | 5 | 冨林 勇佑/平木 玲次 | YH | マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号 | 89 | 2:35'17.706 | ||||||
18 | 2 | 加藤 寛規/堤 優威 | BS | muta Racing GR86 GT | 89 | 2:36'05.178 | ||||||
19 | 48 | 井田 太陽/田中 優暉/甲野 将哉 | YH | 植毛ケーズフロンティア GT-R | 88 | 2:35'43.449 | ||||||
20 | 22 | 和田 久/城内 政樹 | YH | アールキューズ AMG GT3 | 86 | 2:35'07.469 | ||||||
21 | 7 | 荒 聖治/A.ファルフス | MI | Studie BMW M4 | 83 | 2:27'04.770 | ||||||
22 | 10 | 富田 竜一郎/大草 りき/塩津 佑介 | DL | TANAX GAINER GT-R | 77 | 2:34'31.482 | ||||||
- | 55 | 武藤 英紀/木村 偉織 | BS | ARTA NSX GT3 | 43 | DNF | ||||||
- | 20 | 平中 克幸/清水 英志郎 | DL | SHADE RACING GR86 GT | 28 | DNF | ||||||
- | 65 | 蒲生 尚弥/篠原 拓朗 | BS | LEON PYRAMID AMG | 18 | DNF | ||||||
- | 244 | 佐藤 公哉/三宅 淳詞 | YH | HACHI-ICHI GR Supra GT | 0 | DNF |