吉田広樹/川合孝汰/野中誠太(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)が連勝でチャンピオンに王手

  • 開催場所:オートポリス
  • 開催日:2023年10月14日(土) 〜 2023年10月15日(日)
2023年オートバックスSUPER GT第7戦 オートポリス [GT300]

ブリヂストンユーザーがレースの序盤から主導権を完全に握って終われば、表彰台を独占するという最高の結果だった。クラス最大のサクセスウェイト75Kgを搭載しながら予選で4番手を獲得。決勝ではスタート早々、8周目には2位へ。そしてポールスタートの堤 優威/平良 響/加藤寛規(muta Racing GR86 GT/BS)を射程内に収めた吉田広樹/川合孝汰/野中誠太(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)は、中盤にトップに立つと終盤テールtoノーズの接戦を仕掛けてきた堤/平良/加藤組を最後まで抑え切って0.6秒差で連勝を飾った。これによってランキング2位となった堤/平良/加藤組に20点差をつけてチャンピオンに王手をかけた。3位に嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生(aprLC500h GT/BS)が入った。

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<予選>第7戦は、GT300クラスのサクセスウェイトは、ポイントの1.5倍となる。ランキングトップの第6戦まで吉田/川合/野中組をはじめブリヂストンユーザーの各車は、ランキングの上位に位置しているためにポイントX3倍のサクセスウェイトに苦しめられていた。今回の第7戦を迎えて相対的には重いウェイトを搭載しながら持てるパフォーマンスを発揮して練習走行から快走を見せた。51Kgのウェイトを搭載している堤/平良/加藤組が練習走行でトップタイムを叩き出し、予選Q1A組でもトップタイムを維持した。A組では堤/平良/加藤組に続いて吉田/川合/野中組、蒲生尚弥/篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG/BS)がトップ3を独占。B組では、これまでトラブルに見舞われることが多かった嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生(aprLC500h GT/BS)が再び練習走行でオイル漏れに見舞われたが、予選ではグループ2番手タイムをマーク。そしてQ2では堤/平良/加藤組がコースレコードタイムを更新し、初のポールポジションを獲得した。4台のブリヂストンユーザーは、3番手に嵯峨/小高/根本組、4番手に吉田/川合/野中組。そして7番手に蒲生/篠原組が位置して決勝を迎えた。

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<決勝>練習走行から絶好調の堤/平良/加藤組は、レースの序盤リードを築いていたが、レースが進むにつれて、追い上げてきた吉田/川合/野中組に迫られる状況となった。嵯峨/小高/根本組もトップ3の順位で周回を重ねた。レース半ばには吉田/川合/野中組がトップに立つと堤/平良/加藤組が追うという序盤との立場が逆転。そのトップ争いは終盤に突入して最後の最後まで続いた。終わってみれば1位と2位の差は0.612秒という大接戦だった。3位に入った嵯峨/小高/根本組は、終盤に井口卓人/山内英輝(SUBARU BRZ R&D/DL)に迫られるがこれも0,679秒さでポジションを守り切り、ブリヂストン装着チームが表彰台を独占した。

<優勝ドライバーのコメント>
吉田広樹選手「はじめは自分の周りに戦っている相手というのが見えていなくて、その見えていない相手と戦いつつ、そこでタイヤをもたせなくてはいけないということを意識して走っていました。僕らはタイヤを2回に分けて走っていたんですけど、同じブリヂストンタイヤで2位を走っていた2号車は3スティントに分けてきていて、ピットから出たら、やっぱりその分、タイヤがフレッシュなのですごい勢いで、結構早い段階で後ろにつかれてしまいました。正直、そこから残り30周ぐらいを抑え切れるのかという気持ちがちょっとあったんですけど、前日にロングのテストをやってペースを確認できていましたし、川合選手が50周近く走ってパフォーマンスも見えていたので、自分がミスせずしっかり走ろうと思いました。決して楽なスティントではなかったんですけど、最高のカタチで終われたのでチームみんなで喜べるし、良かったなと思います。20ポイントいう余裕ができてすごく嬉しいんですけど、2号車は、9月のもてぎのテストですごく速くて……ポールポジションを獲られてもおかしくなさそうな速さを感じています。僕らも軽い状態で久しぶりに戦えるのでポールも獲りたいですし、レースも全力で優勝目指して、チャンピオンがついてくればいいかなと思っています」


川合孝汰選手「決勝ペースに関しては自信があって、今回もタイヤ1回交換の作戦を獲ったんですけど……やっぱりピックアップもあったので、序盤2号車に離れていったので、ちょっとヤバイなと思っていましたがなんとか順位げ、トップまで上げられました。吉田選手のパートが長いのでマージン削られないように頑張りました。今はチャンピオンどうこうというのは意識していないです。最終戦も1戦1戦、しっかり優勝することに重きをおいているので、変わらず次も優勝にこだわりたいと思っています」


野中誠太選手「まず、今回この場にいられるのも、関係者のみなさまの協力があってのことで、このような優勝のタイミングでいろいろと学ぶことがたくさんありました。今回、乗る機会はありませんでしたけど、おふたりのドライビングやレースの組み立て方など、自分の今後につながることがたくさんあると思うので、この経験を糧に、僕自身もまた乗るチャンスがあれば、がんばりたいと思います。」
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<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「われわれにとって最高の結果です。前戦よりはサクセスウェイトが軽くなっているとはいえ、ブリヂストン装着車は、クラス内ではウェイトが重い。それに対応して供給したタイヤとのマッチングは最高で、2台のトップ争いをご覧いただければそれがお分かりいただけたと思います。本日の結果から最終戦はブリヂストン装着車でのチャンピオン争いとなりますが、サポートチーム全車が有終の美を飾れるようが引き続きサポートしてまいります

レース結果

コース:オートポリス

[GT300]

決勝

  • 開催日:2023/10/15
  • 天候:Fine-Cloudy-Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:25°C〜20°C
  • 決勝出走:25
  • 完走:23
  • (4.674km x 91laps = 425.334km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 52 吉田 広樹/川合 孝汰/野中 誠太 BS Bridgestone 埼玉トヨペット GB GR Supra GT 91 2:52'08.683
2 2 堤 優威/平良 響/加藤 寛規 BS Bridgestone muta Racing GR86 GT 91 2:52'09.295
3 31 嵯峨 宏紀/小高 一斗/根本 悠生 BS Bridgestone apr LC500h GT 90 2:51'33.425
4 61 井口 卓人/山内 英輝 DL SUBARU BRZ R&D SPORT 90 2:51'34.104
5 56 J.P.デ・オリベイラ/名取 鉄平 YH リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R 90 2:51'37.086
6 4 谷口 信輝/片岡 龍也 YH グッドスマイル 初音ミク AMG 90 2:51'37.436
7 88 小暮 卓史/元嶋 佑弥 YH JLOC ランボルギーニ GT3 90 2:52'17.221
8 7 荒 聖治/B.スペングラー MI Studie BMW M4 89 2:50'49.997
9 11 富田 竜一郎/石川 京侍/塩津 佑介 DL GAINER TANAX GT-R 89 2:50'52.800
10 10 安田 裕信/大草 りき DL PONOS GAINER GT-R 89 2:50'59.908
11 50 I.O.フラガ/古谷 悠河/小山 美姫 YH ANEST IWATA Racing RC F GT3 89 2:51'02.540
12 65 蒲生 尚弥/篠原 拓朗/黒澤 治樹 BS Bridgestone LEON PYRAMID AMG 89 2:51'06.348
13 20 平中 克幸/清水 英志郎/山田 真之亮 DL シェイドレーシング GR86 GT 89 2:51'13.043
14 360 青木 孝行/田中 篤/大滝 拓也 YH RUNUP RIVAUX GT-R 89 2:51'34.358
15 6 片山 義章/R.M.ムンタン/神 晴也 YH DOBOT Audi R8 LMS 89 2:51'47.830
16 30 永井 宏明/織戸 学/上村 優太 YH apr GR86 GT 89 2:52'25.884
17 18 小林 崇志/小出 峻 YH UPGARAGE NSX GT3 88 2:50'47.711
18 5 冨林 勇佑/松井 孝允 YH マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号 88 2:51'09.117
19 87 松浦 孝亮/坂口 夏月 YH Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 88 2:51'12.581
20 60 吉本 大樹/河野 駿佑 DL Syntium LMcorsa GR Supra GT 88 2:51'18.378
21 22 和田 久/城内 政樹/加納 政樹 YH アールキューズ AMG GT3 87 2:51'42.070
22 48 井田 太陽/田中 優暉/眞田 拓海 YH 植毛ケーズフロンティア GT-R 87 2:52'14.050
23 9 阪口 良平/L.ジャトン/川端 伸太朗 YH PACIFIC ふいすぽっ NAC AMG 85 2:51'54.970
- 27 岩澤 優吾/伊東 黎明 YH Yogibo NSX GT3 24 DNF
- 96 新田 守男/高木 真一 DL K-tunes RC F GT3 21 DNF
[GT300]

予選

  • 開催日:2023/10/14
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 路面温度:25°C〜21°C
  • 決勝出走:25
  • (4.674km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 2 堤 優威/平良 響/加藤 寛規 BS Bridgestone muta Racing GR86 GT 4 1'42.016
2 61 井口 卓人/山内 英輝 DL SUBARU BRZ R&D SPORT 4 1'42.141
3 31 嵯峨 宏紀/小高 一斗/根本 悠生 BS Bridgestone apr LC500h GT 4 1'42.342
4 52 吉田 広樹/川合 孝汰/野中 誠太 BS Bridgestone 埼玉トヨペット GB GR Supra GT 4 1'43.227
5 4 谷口 信輝/片岡 龍也 YH グッドスマイル 初音ミク AMG 4 1'43.466
6 88 小暮 卓史/元嶋 佑弥 YH JLOC ランボルギーニ GT3 4 1'43.709
7 65 蒲生 尚弥/篠原 拓朗/黒澤 治樹 BS Bridgestone LEON PYRAMID AMG 5 1'43.758
8 20 平中 克幸/清水 英志郎/山田 真之亮 DL シェイドレーシング GR86 GT 3 1'43.868
9 18 小林 崇志/小出 峻 YH UPGARAGE NSX GT3 4 1'43.880
10 87 松浦 孝亮/坂口 夏月 YH Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 4 1'43.947
11 7 荒 聖治/B.スペングラー MI Studie BMW M4 4 1'43.962
12 96 新田 守男/高木 真一 DL K-tunes RC F GT3 4 1'44.005
13 27 岩澤 優吾/伊東 黎明 YH Yogibo NSX GT3 4 1'44.735
14 10 安田 裕信/大草 りき DL PONOS GAINER GT-R 4 1'44.787
15 50 I.O.フラガ/古谷 悠河/小山 美姫 YH ANEST IWATA Racing RC F GT3 4 1'45.071
16 11 富田 竜一郎/石川 京侍/塩津 佑介 DL GAINER TANAX GT-R 5 1'45.531
17 56 J.P.デ・オリベイラ/名取 鉄平 YH リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R 4 1'44.625
18 30 永井 宏明/織戸 学/上村 優太 YH apr GR86 GT 5 1'44.776
19 6 片山 義章/R.M.ムンタン/神 晴也 YH DOBOT Audi R8 LMS 4 1'44.715
20 60 吉本 大樹/河野 駿佑 DL Syntium LMcorsa GR Supra GT 5 1'44.977
21 9 阪口 良平/L.ジャトン/川端 伸太朗 YH PACIFIC ふいすぽっ NAC AMG 5 1'44.865
22 5 冨林 勇佑/松井 孝允 YH マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号 5 1'45.306
23 360 青木 孝行/田中 篤/大滝 拓也 YH RUNUP RIVAUX GT-R 5 1'45.691
24 48 井田 太陽/田中 優暉/眞田 拓海 YH 植毛ケーズフロンティア GT-R 4 1'47.301
25 22 和田 久/城内 政樹/加納 政樹 YH アールキューズ AMG GT3 4 1'48.181