堤 優威/平良 響(muta Racing GR86 GT/BS)が14番手スタートから一時トップまで順位アップしたが、ペナルティを受けて2位フィニッシュ

  • 開催場所:オートポリス
  • 開催日:2024年10月20日(日) 〜 2024年10月20日(日)
2024年オートバックスSUPER GT第7戦オートポリス【GT300クラス】

第6戦に引き続いて天候に翻弄された第7戦は、土曜日に断続的な豪雨、落雷、そして濃霧で全てのスケジュールが消化できず、全く走行しないまま日曜日のワンデースケジュールに変更された。早朝に予選、午後に3時間レースを行い、予選で14番手と振るわなかった堤優威/平良響(muta Racing GR86 GT/BS)が見事な追い上げで一時はトップに躍り出たが、セーフティカー(SC)導入時の手順違反があったとしてペナルティを受けた。しかし、終盤に2位まで順位アップしてゴール。優勝は、小暮卓史/元嶋祐弥(VENTENY Lamborghini GT3/YH)。6位フィニッシュした蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹(LEON PYRAMID AMG/BS)はランキングトップを守った。

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<予選>日曜日の早朝8時から行われた予選は、クラス別に30分間のタイムアタックとなった。開始時点の天候は曇り。気温12度、路面13度と難しいコンディション。GT300クラスからの走行となりコースはほぼウエット。レインタイヤでコースインしてコースが乾き始めたらドライ用のスリックタイヤへ交換してタイムアタックするチームがほとんどだったがランキングトップの蒲生/篠原組はコースがドライアップすることを予測してセッションの最初からスリックでコースインした。しかし、寒いコンディションでは乾き方は遅く、9番手で予選を終え、ランキング2位の堤/平良組は14番手。他のブリヂストン装着車は、小高一斗/中村仁/根本悠生(apr LC500h GT/BS)が12番手、吉田広樹/野中誠太(Green Brave GR Supra/BS)が20番手。ポールポジションは、片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン(UNI-ROBO BLUEGRRASS FERRARI/YH)。

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<決勝>午後は、曇り空の下、時折日が射す時もあったが思ったほど気温が上がらず、3時間レースの序盤のタイヤウォームアップが難しい状況だった。レース中に2回の給油が義務つけられており、ピットインのタイミングとタイヤ交換の組み合わせを考えた作戦をどう取るかが重要だった。グリッド中段以降からスタートした吉田/野中組がまず給油のみ、タイヤ交換とドライバー交代なしのピットインを一回消化。続いて堤/平良組も同じ作戦で一回目のピットインを消化した。堤/平良組はピットイン前に前方の混乱を避けてコースオフして順位を下げてしまっていたが、アンダーカット作戦によって順位アップ。また、レース前半2回のSC導入によってこの作戦で大きく順位アップに成功、堤/平良組がトップに立った。吉田/野中組は接触による車両トラブルで大きく順位を下げてしまった。その接触相手は、堤/平良組。さらにその堤/平良組は、2回目のSC明けの際の手順、GT500クラス最後尾との差を開き過ぎていたというSC手順違反の裁定が下ってドライブスルーペナルティを科せられてしまった。それでもペナルティ消化後もフィニッシュドライバーの堤の見事な追い上げで2位まで上り詰めてゴールした。ランキングトップの蒲生/篠原/黒澤組は、毎回タイヤ交換と給油の作業を行なって6位フィニッシュ。ランキングトップを堅持。堤/平良組は5点差に迫って残り2戦に臨むこととなった。

<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「予選は、コンディションが厳しい状況でした。路面の変化にどう合わせられるかが本当に難しいかったですね。それでも決勝においては、義務給油の2回ピットインで一回はタイヤ交換をせず給油のみのピットインを行うアンダーカット作戦を昨年にオートポリスで優勝している吉田/野中組が行い、堤/平良組も同じ作戦で順位を上げられました。しかし、この2台が接触してしまったのは残念でした。堤/平良組は、ペナルティ、ドライブスルーを受けながらも2位ゴールという速さを示してくれました。そして、蒲生/篠原/黒澤組は、きっちりとレースを3等分する順当な作戦でポイントゲット。ランキングトップを守っています。この2台が5点差となったチャンピオン争いは、残り2戦でより白熱して来ると思われます。その戦いを支えてまいります。」

レース結果

コース:オートポリス

[GT300]

決勝

  • 開催日:2024/10/20
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:27
  • 完走:25
  • (4.674km x 88laps = 411.312km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 88 小暮 卓史 /元嶋 佑弥 YH VENTENY Lamborghini GT3 88 3:01'28.683
2 2 堤 優威 /平良 響 BS Bridgestone muta Racing GR86 GT 88 3:01'32.688
3 96 新田 守男 /高木 真一 DL K-tunes RC F GT3 88 3:01'43.654
4 7 荒 聖治 /N.クルッテン/B.スペングラー MI Studie BMW M4 88 3:01'47.915
5 777 藤井 誠暢 /C.ファグ DL D'station Vantage GT3 88 3:01'50.222
6 65 蒲生 尚弥 /篠原 拓朗/黒澤 治樹 BS Bridgestone LEON PYRAMID AMG 88 3:01'53.132
7 11 富田 竜一郎 /石川 京侍 DL GAINER TANAX Z 88 3:01'55.961
8 6 片山 義章 /R.M.ムンタン YH UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI 88 3:01'56.399
9 20 平中 克幸 /清水 英志郎 MI シェイドレーシング GR86 GT 88 3:01'59.383
10 60 吉本 大樹 /河野 駿佑 DL Syntium LMcorsa GR Supra GT 88 3:02'00.034
11 25 菅波 冬悟 /松井 孝允/佐藤 公哉 YH HOPPY Schatz GR Supra GT 88 3:02'04.934
12 56 佐々木 大樹 /J.P.デ・オリベイラ YH リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R 88 3:02'05.693
13 87 松浦 孝亮 /坂口 夏月 YH METALIVE S Lamborghini GT3 88 3:02'08.483
14 31 小高 一斗 /中村 仁/根本 悠生 BS Bridgestone apr LC500h GT 88 3:02'11.668
15 18 小林 崇志 /小出 峻/三井 優介 YH UPGARAGE NSX GT3 87 3:01'31.330
16 4 谷口 信輝 /片岡 龍也 YH グッドスマイル 初音ミク AMG 87 3:01'36.013
17 62 平手 晃平 /平木 湧也/平木 玲次 YH HELM MOTORSPORTS GTR 87 3:02'06.408
18 52 吉田 広樹 /野中 誠太 BS Bridgestone Green Brave GR Supra GT 86 3:01'33.880
19 30 永井 宏明 /小林 利徠斗/織戸 学 YH apr GR86 GT 86 3:01'35.389
20 9 阪口 良平 /冨林 勇佑/藤原 優汰 YH PACIFIC ふいすぽっ NAC AMG 86 3:01'38.245
21 360 大滝 拓也 /青木 孝行/田中 篤 YH RUNUP RIVAUX GT-R 86 3:01'40.495
22 48 井田 太陽 /柴田 優作/眞田 拓海 YH 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R 86 3:01'45.107
23 22 和田 久 /加納 政樹/小山 美姫 YH アールキューズ AMG GT3 85 3:01'46.881
24 45 K.コッツォリーノ /L.ワドゥー MI PONOS FERRARI 296 85 3:01'29.778
25 61 井口 卓人 /山内 英輝 DL SUBARU BRZ R&D SPORT 80 2:42'36.460
- 5 塩津 佑介 /藤波 清斗 YH マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号 50 DNF
- 50 I.O.フラガ /古谷 悠河 YH ANEST IWATA Racing RC F GT3 29 DNF
[GT300]

予選

  • 開催日:2024/10/20
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Wet
  • 決勝出走:27
  • (4.674km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 6 片山 義章 /R.M.ムンタン YH UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI 13 1'46.524
2 56 佐々木 大樹 /J.P.デ・オリベイラ YH リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R 13 1'46.785
3 777 藤井 誠暢 /C.ファグ DL D'station Vantage GT3 12 1'47.176
4 96 新田 守男 /高木 真一 DL K-tunes RC F GT3 10 1'47.519
5 20 平中 克幸 /清水 英志郎 MI シェイドレーシング GR86 GT 13 1'48.194
6 9 阪口 良平 /冨林 勇佑/藤原 優汰 YH PACIFIC ふいすぽっ NAC AMG 8 1'48.202
7 65 蒲生 尚弥 /篠原 拓朗/黒澤 治樹 BS Bridgestone LEON PYRAMID AMG 13 1'48.698
8 25 菅波 冬悟 /松井 孝允/佐藤 公哉 YH HOPPY Schatz GR Supra GT 12 1'48.980
9 87 松浦 孝亮 /坂口 夏月 YH METALIVE S Lamborghini GT3 13 1'49.158
10 62 平手 晃平 /平木 湧也/平木 玲次 YH HELM MOTORSPORTS GTR 13 1'49.189
11 31 小高 一斗 /中村 仁/根本 悠生 BS Bridgestone apr LC500h GT 4 1'49.441
12 60 吉本 大樹 /河野 駿佑 DL Syntium LMcorsa GR Supra GT 15 1'49.976
13 18 小林 崇志 /小出 峻/三井 優介 YH UPGARAGE NSX GT3 12 1'50.166
14 2 堤 優威 /平良 響 BS Bridgestone muta Racing GR86 GT 13 1'50.241
15 88 小暮 卓史 /元嶋 佑弥 YH VENTENY Lamborghini GT3 12 1'50.475
16 360 大滝 拓也 /青木 孝行/田中 篤 YH RUNUP RIVAUX GT-R 10 1'50.509
17 45 K.コッツォリーノ /L.ワドゥー MI PONOS FERRARI 296 12 1'50.721
18 61 井口 卓人 /山内 英輝 DL SUBARU BRZ R&D SPORT 5 1'50.761
19 5 塩津 佑介 /藤波 清斗 YH マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号 11 1'50.764
20 52 吉田 広樹 /野中 誠太 BS Bridgestone Green Brave GR Supra GT 9 1'51.234
21 30 永井 宏明 /小林 利徠斗/織戸 学 YH apr GR86 GT 7 1'51.271
22 7 荒 聖治 /N.クルッテン/B.スペングラー MI Studie BMW M4 11 1'51.452
23 50 I.O.フラガ /古谷 悠河 YH ANEST IWATA Racing RC F GT3 6 1'51.695
24 4 谷口 信輝 /片岡 龍也 YH グッドスマイル 初音ミク AMG 2 1'52.199
25 11 富田 竜一郎 /石川 京侍 DL GAINER TANAX Z 10 1'52.201
26 48 井田 太陽 /柴田 優作/眞田 拓海 YH 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R 3 1'54.177
27 22 和田 久 /加納 政樹/小山 美姫 YH アールキューズ AMG GT3 9 1'56.237