序盤にトップに立ちレースをリードした関口雄飛/サッシャ・フェネストラス(DENSO KIBELCO SARD Supra/BS)が最終ラップに逆転を許して2位フィニッシュ
- 開催場所:スポーツランドSUGO
- 開催日:2025年09月20日(土) 〜 2025年09月21日(日)
雨に翻弄された昨年の菅生大会。今年も不安定な天候に見舞われる予報予報があったが、幸いに予選、決勝ともに曇り、ドライコンディションとなった。セカンドポジションからスタートした関口雄飛/サッシャ・フェネストラス(DENSO KIBELCO SARD Supra/BS)が序盤でトップに立ちレースをリードした。レースは多重クラッシュ発生で赤旗中断し、その後30分のタイムレースが行われ、最終盤にデッドヒートとなり最終ラップにトップを奪われて2位フィニッシュとなった。
<予選>シリーズの終盤戦に入り始め、セクセスウエイト(SW)が最大のレースとなる第6戦菅生。コンディションは、早朝まで降っていた雨のために午前中の練習走行は、ウエットから始まった。セッション最後は走行ライン上がドライアップしたが、コース全体が完全なドライコンディションとはなっていなかった。午後の予選開始時刻の上空は曇り。コースはドライ。Q1でコースレコードを更新してトップタイムを叩き出したのはSW58Kgの関口/サッシャ組。これに前戦鈴鹿でポールポジションを獲得した大津弘樹/佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16/BS)SW18kgが続いた。そして3番手に佐々木大樹/三宅淳詞(Niterra MOTUL Z/BS)SW34kgがつけた。Q2では、大津/佐藤組がQ1でマークされたコースレコードを更新するタイムを叩き出し2戦連続のポールポジションを獲得。2番手には入れ替わる形で関口/フェネストラス組となった。3番手に佐々木/三宅組。そして、4番手にポイントランキングトップ、SWリミットの100kgの坪井 翔/山下健太 (au TOM’S GR Supra/BS)がつけて、決勝を迎えることとなった。
※GT500クラスのサクセスウエイト=最大100kg。実ウエイトは最大50kgまで、それ以上は、燃料リストリクターによって燃料供給量が規制される。
<決勝>決勝日は、グランドスタンドを埋め尽くすモータースポーツファンが詰めかけてくれた。今回は、ピットインに際してドライバー交代だけの義務があった。ポールスタートの大津/佐藤組にセカンドスタートの関口/フェネストラス組がピタリとつけて4周目にトップに立った。その直後からリードを築き、大津/佐藤組は、ペースが上がらず、後退してしまった。代わって2位に上がってきたのは4番手スタートの松田次生/名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z/YH)。23周目に松田/名取組は、トップに立つが3周後に関口/フェネストラス組が再びトップへ。多くのチームがスタートドライバーのミニマム周回数(レース周回数の3分の1)をクリアしてピットインしてドライバー交代したが、トップの関口/フェネストラス組は、レース半ばまでステイしてピットイン後トップでレースに復帰した。この時点で塚越広大/小出峻(Astemo CIVIC TYPE R-GT/BS)が2番手に上がっていた。そして、49周目にホームストレッチ手前の登り坂での接触が発端となって多重クラッシュが発生して赤旗が提示されてレースは中断。クラッシュ車両の排除ガードレールの修復を行い約1時間後に残り30分間のレースが4周のセーフティカーランの後に再開された。再び2位へ上がった松田/名取組が1秒以内差で周回。そして、最終ラップのSPコーナーINでトップが入れ替わった。3位に塚越/小出組が入った。ランキングトップの坪井/山下組は9位でフィニッシュして2ポイントを加算している。
<ブリヂストン MSタイヤ開発部:小島良太のコメント>
「最後の最後に抜かれてしまいましたが、関口/フェネストラス組は、安定した速いペースで走行していました。燃料リストリクター1段階が入っていたこともあり、ストレートでは厳しい状況でしたね。ファーストスティントでタイムが上がらなかった車両については、車両の持ち込み状態、タイヤとのマッチッチングについて検証する必要があると思います。菅生に関してコース路面改修後にテストができていなかったので、ロングは、決勝レースが初めてだったので難しい状況でした。ファーストスティントでグリップダウンが早かったチームは、セカンドスティントでスペックを変えたタイヤでコースインしています。次戦のオートポリスは、3時間レースの決勝ペースを重視しつつ、予選でのタイムとのバランスをこれまでのデータから各チームをサポートします」
決勝
- 開催日:2025/09/21
- 天候:Cloudy-Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:33°C〜30°
- 決勝出走:15
- 完走:14
- (3.587km x 70laps = 251.09km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 24 | 松田 次生 /名取 鉄平 | YH | リアライズコーポレーションADVAN Z | 70 | 2:44'59.658 | ||||||
2 | 39 | 関口 雄飛 /S.フェネストラズ |
BS
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DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 70 | 2:45'00.307 | ||||||
3 | 17 | 塚越 広大 /小出 峻 |
BS
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Astemo CIVIC TYPE R-GT | 70 | 2:45'00.544 | ||||||
4 | 16 | 大津 弘樹 /佐藤 蓮 |
BS
![]() |
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 | 70 | 2:45'00.670 | ||||||
5 | 37 | 笹原 右京 /G.アレジ |
BS
![]() |
Deloitte TOM'S GR Supra | 70 | 2:45'01.127 | ||||||
6 | 100 | 山本 尚貴 /牧野 任祐 |
BS
![]() |
STANLEY CIVIC TYPE R-GT | 70 | 2:45'02.450 | ||||||
7 | 14 | 大嶋 和也 /福住 仁嶺 |
BS
![]() |
ENEOS X PRIME GR Supra | 70 | 2:45'03.310 | ||||||
8 | 8 | 野尻 智紀 /松下 信治 |
BS
![]() |
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 | 70 | 2:45'05.806 | ||||||
9 | 1 | 坪井 翔 /山下 健太 |
BS
![]() |
au TOM'S GR Supra | 70 | 2:45'06.078 | ||||||
10 | 19 | 国本 雄資 /阪口 晴南 | YH | WedsSport ADVAN GR Supra | 70 | 2:45'07.422 | ||||||
11 | 38 | 石浦 宏明 /大湯 都史樹 |
BS
![]() |
KeePer CERUMO GR Supra | 70 | 2:45'13.196 | ||||||
12 | 3 | 佐々木 大樹 /三宅 淳詞 |
BS
![]() |
Niterra MOTUL Z | 70 | 2:45'27.122 | ||||||
13 | 23 | 千代 勝正 /高星 明誠 |
BS
![]() |
MOTUL AUTECH Z | 70 | 2:45'42.873 | ||||||
14 | 12 | 平峰 一貴 /B.バゲット |
BS
![]() |
TRS IMPUL with SDG Z | 69 | 2:45'21.651 | ||||||
- | 64 | 伊沢 拓也 /大草 りき | DL | Modulo CIVIC TYPE R-GT | 47 | DNF |