2025年オートバックスSUPER GT第7戦 オートポリス【GT300クラス】

蒲生尚弥/菅波冬悟（LEON PYRAMID AMG/BSが）優勝し、ライバルの順位次第ではここでチャンピオン決定が可能だった第7戦は、サクセスウエイトが半減するがポイントリーダーであって、クラスで最大のウエイトとピットイン時の給油速度が規制されていて苦しい展開。しかし、安定したペースでブリヂストンタイヤ装着車最上位、6位フィニッシュしポイントリーダーのまま最終戦を迎えることとなった。

＜予選＞曇り、路面はドライ。しかし、いつ雨が降ってきてもおかしくないような天候に変化していた。Q1のAグループは全車スリックを装着してコースイン。吉田広樹/野中誠太（Green Brave GR Spra GT/BS）SW51kgが7番手タイムをマークしてQ2進出を決定。Bグループの中ではセッションの最初にレインタイヤを装着する車もあったが、結局は、全車がスリックでタイムアタック。前戦で決勝早々にリタイヤしてポイントゲットできなかった。堤　優威/平良響（HYAPER WATER INGING GR86 GT/BS）SW53kgが4番手。蒲生/菅波組SW69kgが6番手でQ2へ。Q2のコンディションはとてもタイヤ選択に悩む状況だった。コースの終盤、第三セクターで雨が降ってコースがハーフウエットへ。レインタイヤでコースインした車がセッションの序盤で上位となっていたが、スリックタイヤでタイヤのウォームアップが進んだ段階ではスリック装着のクルマがタイムを逆転。堤/平良組が3番手。蒲生/菅波組が4番手。吉田/野中組が8番手から決勝をスタートすることとなった。

＜決勝＞予選同じ不安定な天候が予想される中で3時間レースがスタートした。レース序盤では、蒲生/菅波組、堤/平良組がスタートポジションをキープしてラップしていたが、SWが50kg以上の車両は、ピットインの給油速度が規制されているためにタイムロスして、順位を下げてしまっていたが、それでもポイント獲得圏内で周回を重ねていた。堤/平良組、吉田/野中組も同じ状況下で苦しい展開となっていた。そして、終盤、堤/平良組は、黄旗提示区間で追い越し違反があったとしてドライブスルーペナルティが科せられて、順位を大きく下げてしまった。レース残り時間20分を切って蒲生/菅波組、吉田/野中組が共に順位アップして6位、7位フィニッシュ。堤/平良組は、12位でゴールラインを切った。

＜ブリヂストン　MSタイヤ開発マネージャー：山本貴彦のコメント＞
「サクセスウエイトが半減されているとはいえ、ブリヂストン装着車は、ウエイトが重いし、給油速度の規制があって厳しい状況でした。それでも各車が予選上位で頑張っていただいています。そして、トップ争いとは違う展開で周回を重ねていました。上位の順位変動が目まぐるしかったレースでしたがなんとか蒲生/菅波組が1.5ポイントの差でポイントリーダーとして最終戦を迎えます。GT300クラスは、最終戦のサーキット、もてぎでテストが行えています。そしてわれわれは、もてぎが得意なので、チームを支え、チャンピオン獲得へ邁進します」