【全日本モトクロス選手権IA2クラス第2戦】石浦 諒が第2ヒート3位で自身初表彰台を獲得し総合5位。

MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第2戦関東大会は、埼玉県の川越、上尾両市に跨がるウエストポイント・オフロードヴィレッジで開催された。入間川の河川敷に作られたコースは基本フラットで、限られた敷地の中に多数のジャンプとコーナーを詰め込んだコンパクトなレイアウトが特徴。全体的にコース幅が狭いため、抜き難いコースとして知られるが、今大会のためにジャンプの配置や角度を見直すなど安全に配慮した改修を行ったため、随所で激しいバトルが繰り広げられた。
天候は土曜日が快晴、日曜日は曇り後晴れの空模様で、ホコリ対策として入念な散水が施されたため、土曜日の予選は路面が一部ウェットの状態となったが、決勝レースはほぼベストの状態で行われた。
首都圏からのアクセスがいい会場には土日合わせて9200名の観客が訪れ、随所で繰り広げられたスリリングなバトルを楽しんだ。

■IA2 ヒート1
フルグリッド30台の一斉スタートで上位に抜け出した石浦 諒が、1コーナーを3番手で立ち上がるとオープニングラップを3番手でクリア。
前半積極的なレースを繰り広げた石浦は、7周目に内田篤基(ｽｽﾞｷ-DL)をパスし2番手に順位を上げるも、レース後半に入ると前半のペースを維持することが出来ず、徐々にポジションを落してしまう。
次々に後続のアタックを受ける苦しい展開となった石浦だったが、なんとか7位で踏みとどまりチェッカー。
ブリヂストン勢では大城魁之輔(ﾎﾝﾀﾞ)がオープニング17番手という出遅れを懸命に挽回して8位。地元のプライベーターでブリヂストンユーザーの斉藤 嵩(ｽｽﾞｷ)がこちらも追い上げのレースから14位。混戦の中序盤に転倒を喫した道脇右京(ﾎﾝﾀﾞ)は、こちらも追い上げの末19位でフィニッシュした。

■IA2 ヒート2
第2ヒートの石浦は、1コーナーへの進入こそライバルにやや遅れを取ったものの、イン側を上手くトレースして1周目にトップに浮上。
1周1分31秒台のラップタイムをコンスタントにマークして石浦が周回を重ねる後方では、横山遙希(ｶﾜｻｷ-DL)が2番手に付けていた内田をパスし2番手に浮上。
横山の追撃を受けながらも11周に渡ってこれを抑えた石浦だったが、後半13周目ついにトップの座を明け渡すと、最終ラップには内田との2位争いで逆転を許し3番手に後退してしまう。それでも手堅くこのポジションを守った石浦は、トップ横山、内田と僅差のまま3位でチェッカーを受け、IA初となる表彰台登壇を果たした。
ブリヂストン勢では、道脇が8位。大城が9位。斉藤が11位でフィニッシュした。

◆石浦 諒 - GOSHI Racing所属
エア圧を若干変えたくらいで、土日ともX20を使用しました。土曜日の予選のときは散水で所々マディに近い状態でしたが、グリップの感覚が自分のライディングにすごくマッチしていて、どんな状況でも思い通りに走れるんです。
決勝は両ヒートともスタートが決まって、トップ争いに加わることができました。ヒート1は途中スタミナ切れを起こしてしまったので、ヒート2は序盤セーブ気味に走っていました。最後まで前が見えていたんでもう少し攻めても良かったかなと思うんですが、初めての表彰台に立てたことを素直に喜びたいと思います。
次はハード路面の広島。しっかりとテストして今回以上の成績を狙っていきます。