3年振りに開催された2022年の鈴鹿8耐。ブリヂストンはTeam HRCの優勝で2006年から続く連勝記録を更新し15連覇を達成!
何が起こるか分からない耐久レース、その中でも激戦の鈴鹿8耐でブリヂストンタイヤを使用する全チームの足元をしっかりと支える事が出来たと思います。
今回は鈴鹿8耐の過酷なレースの足元を支えたブリヂストンタイヤサービスの裏側を少し御紹介します!

鈴鹿8耐で使用するタイヤや機材をトラックへ積込み!
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鈴鹿8耐が開催される鈴鹿サーキットへは合計6台のトラックでタイヤや機材を輸送します。
今年は8/2(火)から走行が始めるスケジュールとなっていますので、前週から積み込みを開始。
倉庫に保管されている鈴鹿8耐向けのタイヤを次々と載せていきます。タイヤ1.jpg

トラックの荷台は大量のタイヤ!
Dryタイヤ・Wetタイヤを数台のトラックに分散して搭載。その数は約2,000本にもなります。タイヤ2.jpg

機材を搭載しているトラックは若干スペースがあります。
7/5-6に鈴鹿8耐合同テストが行われた後、多くの機材は鈴鹿サーキットのタイヤサービスガレージに置いてきたので、今回は若干少なめになっています。
レース後にはそれらの機材を持って帰ってきますので、スペースを空けておかないと機材が載らなくなってしまいます。
また猛暑が予想されますので、スタッフの水分補給用に大量の飲料水も搭載していきます。機材1.jpg

タイヤや機材等を搭載したトラックは鈴鹿に向けて出発!
倉庫のある東京から鈴鹿までの約400kmを移動していきます。295524046_433799568771668_4812595953776169935_n.jpg

長距離なので高速道路のサービスエリアで休憩しながら・・・296931025_609995183876393_3208978213518732812_n.jpg

鈴鹿サーキットまでもう少しというところでトラック用の洗車機でトラックを洗車して・・・洗車.jpg

鈴鹿サーキットに到着!
ブリヂストンタイヤサービスガレージ周辺で業務を効率よく行えるようにトラックを配置していきます。
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鈴鹿8耐開催時はサーキットパドック内にあるブリヂストンサービスガレージが拠点となります。
今年は8/2(火)からテストセッションとして走行が開始されますので、前日の8/1(月)からタイヤのリム組作業が始まります。IMG_8314.JPG

鈴鹿8耐開催時は土曜日に決勝が行われる鈴鹿4耐も開催されます。鈴鹿8耐は27台のブリヂストンチーム、鈴鹿4耐はST600クラスでBATTLAX R11(NHS)のワンメイクとして行われていますので出走した30台、合計57台のタイヤ交換作業をサービスガレージで行います。
鈴鹿8耐組は8/2(火)から走行が始まりますので、前日からサービスガレージにはリムが次々と搬入されます。
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タイヤのリム組は鈴鹿8耐・鈴鹿4耐で同じ作業を行います。タイヤチェンジャーを使ってタイヤをリム組、エアを充填してタイヤが適切にリムにフィットしているか?振れは無いかを目視で確認し、エアバルブからエア漏れが無いかチェック、バランサーでタイヤのバランスのズレを確認し、ウェイトを張ってバランスが均一になるように調整します。
写真は鈴鹿4耐組のタイヤのリム組作業を行うスタッフ。予選から雨が予想されたのでDryタイヤを外してWetタイヤを組んでいる様子です。
以前に全日本RRでリム組作業を紹介しましたので、是非こちらもご覧下さい。
【全日本ロードレース選手権】ブリヂストンタイヤサービスの裏側を紹介!~第4戦 筑波大会~ | BRIDGESTONE MC TOPICS ROOM | スペシャルコンテンツ | ブリヂストンモータースポーツ
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鈴鹿8耐ではブリヂストンのエンジニア達が各チームのタイヤのフィーリングをライダーやチームスタッフからヒアリングしていきます。
ライダーがピットに戻ってくると、メカニックたちと一緒にライダーのコメントを聞いて情報を収集。もちろんピットに戻ってきたマシンのタイヤの状態を確認、温度や走行時の内圧をチェックしタイヤがどのような状況かを記録。これらの業務が今後のタイヤ開発に生かされていきます。
走行前や走行後もチームスタッフやライダーとディスカッションを行います。常にタイヤが最高の性能を発揮出来るようにアドバイスを行ったり、チームからタイヤに関する相談を受けたりします。
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鈴鹿8耐では猛暑になる事が予想されましたので、サービスガレージ内にはスポットクーラーや扇風機を数か所に設置しました。
金曜日と土曜日は曇りや雨が降ったので少し涼しく感じましたが、気温・湿度が高いのでスタッフが体調を崩さないように作業環境を少しでも改善しなければなりません。
さらに今年はチームに対応するエンジニアにファン付ベストを準備しました。
ピットの中はタイヤウォーマーを使用していたり、走行後のマシンの熱で暑くなりますので、少しでも快適に業務を行えるように用意しました。
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走行後のタイヤの確認や、レース後の撤収までご紹介したいところですが、今回はレースに向けての準備からレース前までの流れを簡単に紹介させて頂きました。
今年の鈴鹿8耐ではご存じの通り、Team HRCの優勝でブリヂストンにとって鈴鹿8耐15連覇を達成!
ブリヂストンタイヤを使用するチームがトップから14位までを占め、最高の結果を獲得してくれました!
レースを応援して頂いている多くのレースファンの方々に改めて感謝します。

今回ご紹介したのは一部ですが、これらの業務でブリヂストンスタッフたちはサポートチームやブリヂストンタイヤを使用しているユーザーチームを支えています。
全日本ロードレースや地方選手権、カテゴリーは違いますが全日本モトクロスでもブリヂストンスタッフたちはライダーの足元をしっかり支え、好成績獲得に貢献出来るよう頑張って参ります!
今後も各カテゴリーに参戦するブリヂストンライダー達の活躍にご期待下さい!

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