鈴鹿8耐の主舞台で戦うライダー達。一方ピットやパドックではメカニック/スタッフ達がライダーに負けないくらい必死に戦っている。そんな裏でチームを支えるメカニック達に焦点を当て、彼らの思いを聞くインタビューシリーズ
今回はYoshimura SERT Motulの新人タイヤマンへのインタビューをお届けします。

画像1

昨日まで皆さんと同じようにレースとは無縁の生活を送っていたサラリーマンが、ある日突然8耐にメカニックとして参加することに。しかも実力と伝統のあるYoshimura SERT Motulでタイヤマンを任された彼は何を思うのか。今回は新人メカニックの目線で「あなたにとって8耐とは?」をお届けします。

あなたにとって8耐とは?  「憧れであり、夢の舞台ですね」

そう語るのは、*平能 哲朗(*ヒラノ テツロウ) 35才。今年人生初の8耐でいきなりYoshimura SERT Motulのタイヤマンとしてデビューすることに。
これまでは多くの人と同じような人生を送ってきた。大手車ディーラーの整備員として働き、8耐はテレビで何度か見た事はあったが真夏の祭典とは無縁の生活を送っていた。そんな彼が昔から好きだった二輪に関わった仕事がしたいと強く思うようになり、ヨシムラジャパンに中途採用に応募。見事入社を果たし一般商品の開発や実験に携わるようになり、見習いとして全日本(JSB1000)チームの帯同から参加する事になった。

そんなある日、「8耐をやらないか」とチーム監督の加藤から声がかかった。
平能はしばらく悩んだが、またとないこのチャンスを逃すことの方が自分の人生にとっては痛手となると思い、オファーを受けた。

画像2

しかし現実はそんなに甘くない。
8耐はミスが許されない一度きりのレース。ワクワクで始まったチャレンジは、今となっては大きな責任感へと変わり、超えられない高い壁のようにそびえたつ。大きなプレッシャーを前に今彼は何を思うのか。

もしあなたが彼の立場だったらどんな気持ちでいるか想像してもらいたい。後半では8耐に対する思いをメカニックの視点から語って頂きました。
今年の8耐はコース上のライダーだけでなく、ピットにいるそんなメカニック達にも注目して観てもらいたい。

彼らがいるこそ8耐は戦えるのだから

後半へ続く
鈴鹿8耐/EWCメカニックインタビュー ~あなたにとって8耐とは~ Vol.1 Yoshimura SERT Motul 平能 / 後編

ピットでの活躍するメカニック達を紹介したフォトギャラリーはこちら
【鈴鹿8耐/EWC】メカニック フォトギャラリー (鈴鹿8耐 合同テスト) | EWC/鈴鹿8時間耐久ロードレース | ブリヂストンモータースポーツ (bridgestone.co.jp)