2016年開幕戦、岡山国際サーキットにおいてJ.ロシター/平川亮(KeePer TOM'S RC F/BS)が2位フィニッシュ。ファステストラップを記録

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2016年04月09日(土) 〜 2016年04月10日(日)
786_01.jpg

2016オートバックス SUPER GT第1戦が岡山国際サーキットで開催され、決勝日に19,000人の観衆を集めた。世界最速のツーリングカーによる闘い。国内最大のレースシリーズとして人気のあるSUPER GTの開幕戦には予選日から多くのファンがサーキットに詰めかけた。ここ岡山国際サーキットの開幕戦を連覇しているKeePer TOM'S RC F/BSは、開幕戦3連覇へ向けてポールポジションから決勝をスタート。ピット作業に時間がかかり2位に後退するも、後半はライバルの執拗な追撃を退けて2位フィニッシュした。

786_02.jpg

<予選>
事前のテストからブリヂストンタイヤとLEXUS RC Fとのマッチングが速さを見せていた岡山において、開幕戦の予選でもそのパフォーマンスは変わることがなかった。そして、昨年の最終戦で劇的な勝利を得たKeePer TOM'S RC F/BSは、フリー走行からコースレコードを更新する好調さを証明した。そして、昨年もポールポジションをゲットした平川選手がQ2でアタック。岡山を知り尽くした彼が圧倒的な速さでコースレコードを0.88秒上回る驚速を披露。2番手には、WAKO'S 4CR RC F/BSが着けてブリヂストンユーザーが決勝のフロントローを独占した。

<決勝>
決勝82周レースのスターティングドライバー、ロシター選手は序盤から飛ばして2位以下を引き離す作戦に出た。毎周1秒近く2位とのギャップを広げ、スタートして3周目には、決勝中のファステストタイム1分20秒887を記録。RC Fとブリヂストンとのマッチングの良さ、優位性を遺憾なく発揮した。トップを快走したロシター選手は、34周してピットイン。平川選手へ交代。ピット作業に時間がかかってしまい、再びコースインした際には2位へ後退。GT300クラスをパスする際のタイムロスやピックアップ(コースの路面に付着したゴムをタイヤが拾ってしまうこと)によるグリップ低下に苦しめられてしまった。しかし、その状況下でも平川選手は迫り来るライバルを見事に抑えて2位フィニッシュした。

<2位フィニッシュドライバーのコメント>
J.ロシター選手
「勿論、優勝出来なかったことは悔しい。チームの開幕3連覇も出来なかった。しかし、予選から決勝を通してブリヂストンが最高のパフォーマンスを示してくれた。スタートダッシュで2位以下を引き離し、ファステストラップを記録できたことがそれを証明している。トップを快走する気分は最高だった。そして、亮は素晴らしい。ポールゲットと2位をキープした走りは、正に『KING OF OKAYAMA』だ」

平川亮選手
「トップを守ることが出来なかったのは残念でした。GT300クラスを抜く作業でラインを外した際にピックアップが発生し、ちゃんと接地していない感じがして、うまくグリップしていない感触の中で走行していました。GT-Rが迫って来ていたのは分かっていました。しかし、自分の走りをしっかり続ければ抜かれないと信じて走行していました」

<ブリヂストン タイヤエンジニア:松本真幸のコメント>
「予選終了からレースの序盤までの流れはブリヂストンタイヤを装着したRC Fが完全に優位に立っていたと思います。ロシター選手の序盤の快走とファステストラップがそれを証明しています。しかし、ピックアップが発生して後半では苦しい走行を強いられてしまいました。シーズンは、始まったばかりです。次戦から優勝を目指して参ります」

レース結果

コース:岡山国際サーキット

[GT500]

決勝

  • 開催日:2016/04/10
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 路面温度: 26℃ ~24℃
  • 決勝出走:15
  • 完走:14
  • (3.703km x 82laps = 303.646km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 1 松田 次生/R.クインタレッリ MI ニッサン GT-R ニスモ GT500 82 1:56:22.730
2 37 J.ロシター/平川 亮 BS Bridgestone LEXUS RC F 82 1:56:38.064
3 46 本山 哲/千代 勝正 MI ニッサン GT-R ニスモ GT500 82 1:56:38.486
4 6 大嶋 和也/A.カルダレッリ BS Bridgestone LEXUS RC F 82 1:57:17.311
5 12 安田 知宏/J.P.デ・オリベイラ BS Bridgestone ニッサン GT-R ニスモ GT500 82 1:57:17.555
6 38 立川 祐路/L.ジャトン BS Bridgestone LEXUS RC F 82 1:57:26.033
7 39 H.コバライネン /平手 晃平 BS Bridgestone LEXUS RC F 82 1:57:29.710
8 36 伊藤 大輔/N.キャシディ BS Bridgestone LEXUS RC F 82 1:57:31.076
9 19 関口 雄飛/国本 雄資 YH LEXUS RC F 81 1:56:36.300
10 100 山本 尚貴/伊沢 拓也 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 81 1:57:16.749
11 17 岩澤 優吾/小暮 卓史 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 81 1:57:17.056
12 15 武藤 英紀/O.ターヴェイ BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 81 1:57:47.278
13 24 佐々木 大樹/柳田 真孝 YH ニッサン GT-R ニスモ GT500 80 1:56:45.042
14 64 中嶋 大祐/B.バゲット DL Honda NSX CONCEPT-GT 80 1:56:59.292
15 8 松浦 孝亮/野尻 智紀 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 23
[GT500]

予選

  • 開催日:2016/04/09
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 路面温度:27℃ ~29℃
  • 決勝出走:15
  • (3.703km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 37 J.ロシター/平川 亮 BS Bridgestone LEXUS RC F 1:18.126
2 6 大嶋 和也/A.カルダレッリ BS Bridgestone LEXUS RC F 1:18.268
3 1 松田 次生/R.クインタレッリ MI ニッサン GT-R ニスモ GT500 1:18.372
4 46 本山 哲/千代 勝正 MI ニッサン GT-R ニスモ GT500 1:18.419
5 12 安田 知宏/J.P.デ・オリベイラ BS Bridgestone ニッサン GT-R ニスモ GT500 1:18.510
6 39 H.コバライネン /平手 晃平 BS Bridgestone LEXUS RC F 1:18.895
7 38 立川 祐路/石浦 宏明 BS Bridgestone LEXUS RC F 1:18.937
8 19 関口 雄飛/国本 雄資 YH LEXUS RC F 1:18.939
9 36 伊藤 大輔/N.キャシディ BS Bridgestone LEXUS RC F 1:19.397
10 24 佐々木 大樹/柳田 真孝 YH ニッサン GT-R ニスモ GT500 1:19.407
11 15 武藤 英紀/O.ターヴェイ BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 1:19.606
12 8 松浦 孝亮/野尻 智紀 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 1:19.672
13 17 岩澤 優吾/小暮 卓史 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 1:19.685
14 100 山本 尚貴/伊沢 拓也 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 1:20.034
15 64 中嶋 大祐/B.バゲット DL Honda NSX CONCEPT-GT 1:20.249