GT500クラス:山本尚貴/伊沢拓也(RAYBRIG NSX-GT/BS)が3位表彰台を獲得。GT300クラス:黒澤治樹/蒲生尚弥(LEON CVSTOS AMG/BS)が優勝
- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2017年08月26日(土) 〜 2017年08月27日(日)
2017オートバックスSUPER GTシリーズ第6戦は、シリーズ最長の1000キロレース。決勝日には45,000人の大観衆を集めた。序盤から終盤にかけてトップを快走した塚越広大/小暮卓史(KEIHIN NSX-GT/BS)は、ピットインのタイミングで一旦2位に下がった147周目にアクシデントがあり戦列を離れてしまった。優勝は、B.バゲット/松浦孝亮(Epson Modulo NSX-GT/DL)。終盤に素晴らしい追い上げを見せた山本尚貴/伊沢拓也(RAYBRIG NSX-GT/BS)が3位表彰台をゲット。一方GT300は、黒澤治樹/蒲生尚弥(LEON CVSTOS AMG/BS)の巧みなピット作戦が奏功し、レース終盤首位に追いつくと猛チャージでトップを奪取、今シーズン初優勝を飾った。
46年目の歴史を有する鈴鹿1000kmは今年で一旦終わりを告げることとなった。
<予選>
ポイントランキングの上位を占めるブリヂストン装着の各車はシーズン最大のウェイトハンディを搭載する状況となって苦戦を強いられた。その状況下でもQ1で山本/伊沢組がトップタイムでQ2に進出。そしてQ2ではランキング上位陣が軒並み80キロ以上のウエイトを積んでいる中で36キロという軽めのウエイトの利点を生かして塚越/小暮組が3番手グリッドを確保して決勝に臨むこととなった。
<決勝>
レースがスタートするとKEIHIN NSX-GT/BSの速さは眼を見張るものがあった。12周目に一台かわし2位に浮上、そして13周目にはトップに立つという快走でその後は一気に2位との差を引き離して独走態勢に入った。しかし、その後アクシデントで2回セーフティカーが導入されて築き上げたギャップは二度とも帳消しとなってしまった。また、ピットインのタイミング差で2位走行中にアクシデントが発生。速さを示しながら、優勝することは叶わなかった。終盤にファンをわかせたのはRAYBRIGの猛追だった。昨年のチャンピオンチーム、H.コバライネン/平手晃平(DENSO KOBELCO SARD LC500/BS)との3位争いに打ち勝ったシーンは、今回のハイライトでもあった。
<GT500クラス3位入賞TEAM KUNIMITSU ドライバーのコメント>
伊沢拓也選手「1000キロレースは最終的に無事に速く走り切ることが重要であることをつくづくと感じました。予選では最後の最後で思うような展開になりませんでしたが、決勝ではタイヤとのマッチングも良くて着実に順位をアップできました。特に山本選手のスティントで順位をアップしてくれて、最終盤では凄い追い上げで3位を得ることができました。山本選手は脱水症状になってしまいながらも最後まで気力を振り絞ってくれました」
<GT300クラス優勝K2 R&D LEON RACING ドライバーのコメント>
黒澤治樹選手「1周して直ぐにピットインする作戦は、コンパウンドの異なるタイヤをトライし感触を得る最高の作戦でした。そのタイヤが本当に最高にマッチして、最長のレースを走り切り優勝できました。ありがとうごいました。若手の尚弥(蒲生)の成長が著しくて、安心して見守ることができました。ランキングもトップになったので、終盤戦も気を引き締めてゆきます」
蒲生尚弥選手「ブリヂストンさんのタイヤとのパッケージは凄く良かったので決勝のペースは自信がありました。ちょっと変則的な作戦だったので単独走行が多かったのですが、終盤にはライバル達が見えてきたのでより集中して走行できました。ゴールして、嬉しいという気持ちより、やっと終わったという気持ちが強いですね」
<ブリヂストン MSタイヤ開発部マネージャー:松本真幸のコメント>
「やはり1000キロレースでは簡単に勝たせてはくれませんでした。序盤からトップを奪取したKEIHIN NSX-GTは、終盤に2位を走行していたものの、再びトップを奪還するのは時間の問題でした。しかし、突然タイヤがパンク、コースオフ、クラッシュしてリタイヤしてしまいました。原因の解析はこれからですが、本当に残念です。GT300クラスでは、着実に序盤から順位をアップしていったLEONチームが終盤トップに立つと2位以下に大差をつけて優勝、前戦に続きブリヂストン装着車がクラス連勝を達成することができました」
決勝
- 開催日:2017/08/27
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:47℃ ~ 30℃
- 決勝出走:15
- 完走:15
- (5.807km x 171laps = 992.997km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 64 | B.バゲット/松浦 孝亮 | DL | Modulo Epson NSX-GT | 171 | 5:51:16.244 | ||||||
2 | 23 | 松田 次生/R.クインタレッリ | MI | MOTUL AUTECH Z | 171 | 5:51:28.394 | ||||||
3 | 100 | 山本 尚貴/伊沢 拓也 | BS | RAYBRIG NSX-GT | 171 | 5:51:31.981 | ||||||
4 | 19 | 関口 雄飛/国本 雄資/小林 可夢偉 | YH | WedsSport ADVAN LC500 | 171 | 5:51:49.096 | ||||||
5 | 24 | 佐々木 大樹/J.P.デ・オリベイラ | YH | フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R | 171 | 5:51:50.333 | ||||||
6 | 37 | 平川 亮/N.キャシディ | BS | KeePer TOM'S LC500 | 171 | 5:51:52.574 | ||||||
7 | 6 | 大嶋 和也/A.カルダレッリ | BS | WAKO'S 4CR LC500 | 171 | 5:51:53.256 | ||||||
8 | 8 | 野尻 智紀/小林 崇志 | BS | TGR中ジHSR旭ロードスター | 171 | 5:53:14.654 | ||||||
9 | 36 | 中嶋 一貴/J.ロシター | BS | au TOM'S LC500 | 170 | 5:51:57.070 | ||||||
10 | 38 | 立川 祐路/L.ジャトン | BS | ZENT CERUMO LC500 | 169 | 5:51:59.221 | ||||||
11 | 12 | 安田 裕信/J.マーデンボロー | BS | カルソニック IMPUL GT-R | 169 | 5:52:05.873 | ||||||
12 | 16 | 武藤 英紀/中嶋 大祐/J.バトン | YH | MOTUL MUGEN NSX-GT | 169 | 5:52:46.150 | ||||||
13 | 1 | H.コバライネン /平手 晃平 | BS | DENSO KOBELCO SARD LC500 | 168 | 5:45:57.890 | ||||||
14 | 46 | 本山 哲/千代 勝正 | MI | S Road CRAFTSPORTS GT-R | 155 | 5:52:01.344 | ||||||
15 | 17 | 岩澤 優吾/小暮 卓史 | BS | KEIHIN NSX-GT | 146 | 5:01:44.261 |