H.コバライネン/小林可夢偉(DENSO KOBELCO SARD LC500/BS)がシリーズ唯一の海外、タイラウンドを制する

  • 開催場所:チャン・インターナショナルサーキット
  • 開催日:2018年06月30日(土) 〜 2018年07月01日(日)
rd4 39_3.jpg

2018年オートバックスSUPER GTシリーズ第4戦は、約1ヶ月のインターバルの後に開催された。タイの雨期に当たるこの時期、予選は直前に降った雨によって難しいコンディションとなったが、決勝はスタートからゴールまで雨に見舞われることはなかった。予選3番手グリッドからスタートしたコバライネン/小林組(DENSO KOBELCO SARD LC500/BS)は、66周レースの19周目にトップに立つと終盤の接戦を制して、同じくブリヂストン装着の大嶋和也/F.ローゼンクヴィスト(WAKO’S 4CR LC500/BS)を2.8秒差で従えて優勝した。

<予選>
毎日スコールに見舞われ、それも一気に豪雨と化すタイの雨。予選日の前までは、夕方に降るというパターンだったが、当日は予選が始まる前14時過ぎに降り、一旦止み、予選セッション時には小雨が時折降る状況だった。Q1開始時のコースコンディションは、ウェット。各車ウェットタイヤを装着してコースイン。すぐにハーフウェットに状況が変化するとスリックタイヤへ交換するチームもあり、ウェットタイヤとスリックタイヤ装着車が混在していた。Q2では、ほぼドライコンディションとなって全車スリックタイヤでタイムアタック。今シーズン好調のNSXの一角、武藤英紀/中嶋大祐(MOTUL MUGEN NSX-GT/YH)がポールポジションを獲得。塚越広大/小暮卓史(KEIHIN NSX-GT/BS)がセカンドグリッド、そしてコバライネン/小林組が3番手グリッドを得た。

<決勝>
雲間から時折強い日差しが差す決勝日。スタートからゴールまで雨が落ちてきそうな気配なくレースは進んだ。スタート直後に積極的な走りで2位へ順位アップしたコバライネン/小林組は、なおもトップの武藤/中嶋組へ迫って19周目にトップへ。36周してドライバー交代のピットインを行い、トップを堅持したまま再びコースへ復帰した。終盤に入ると大嶋/ローゼンクヴィスト組が2位へ。そして、10番手スタートから猛追してきた中嶋一貴/関口雄飛(au TOM’S LC500/BS)が大嶋/ローゼンクヴィスト組を交わして56周目に2位へ。一時はトップに0.1秒差まで迫ったが、最終ラップに突然スローダウンしてストップしてしまった。大嶋/ローゼンクヴィストが繰り上げ2位。ブリヂストンユーザーが1-2フィニッシュを飾った。

rd4 500 podium.jpg

<ドライバーコメント>
H.コバライネン選手「予選では3番手という不本意な結果だったけれど、今週末のタイヤを含めてクルマの状況は最高であったのでスタート直後から2位へあがることができた。GT300クラスを処理しながらなんとか迫って行ってトップに立つこともできた。これはドライバーだけの力だけではなくて、チーム全体のパフォーマンスの高さだ。ランキングトップにも立てたので、チャンピオンを目指してこれからも頑張ります!」

小林可夢偉選手「SUPER GTでの初優勝を飾ることができました。ヘイキ(コバライネン)がトップで引き継がせてくれたので、頑張るしかなかったです。和也(大嶋)や雄飛(関口)がとてもフェアーなバトルをしてくれて、良いレースができました。参戦して4戦目で勝つことができて、パートナーにも恵まれているし、レクサスをはじめチームやブリヂストンに感謝します。そして、応援してくださっている皆さんにも感謝します」

<ブリヂストン MSタイヤ開発部マネージャー:松本真幸のコメント>
「予選ではポールポジションを獲得することはできませんでしたが、ブリヂストンユーザーのロングランのラップタイムが良かったので、期待はしていました。今回用意したドライのスリックタイヤは、対応温度域をワイドにしたものでした。それが各車にマッチした結果の勝利だと思います。トムスチームがストップしていなかったらGT500クラスの表彰台を全て占めることができたので、残念です。次戦の富士500マイル、800キロレースへも気を引き締めて臨みたいと思います」

レース結果

コース:チャン・インターナショナルサーキット

[GT500]

決勝

  • 開催日:2018/07/01
  • 天候:Cloudy-Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:47℃〜42℃
  • 決勝出走:15
  • 完走:13
  • (4.554km x 66laps = 300.564km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 39 H.コバライネン /小林 可夢偉 BS Bridgestone DENSO KOBELCO SARD LC500 66 1:36:42.825
2 6 大嶋 和也/F.ローゼンクヴィスト BS Bridgestone WAKO'S 4CR LC500 66 1:36:45.685
3 19 国本 雄資/山下 健太 YH WedsSport ADVAN LC500 66 1:36:55.794
4 38 立川 祐路/L.ジャトン BS Bridgestone ZENT CERUMO LC500 66 1:37:21.661
5 16 武藤 英紀/中嶋 大祐 YH MOTUL MUGEN NSX-GT 66 1:37:25.638
6 12 佐々木 大樹/J.マーデンボロー BS Bridgestone カルソニック IMPUL GT-R 66 1:37:26.274
7 17 岩澤 優吾/小暮 卓史 BS Bridgestone KEIHIN NSX-GT 66 1:37:48.623
8 1 平川 亮/N.キャシディ BS Bridgestone KeePer TOM'S LC500 66 1:37:49.453
9 64 B.バゲット/松浦 孝亮 DL Modulo Epson NSX-GT 66 1:37:53.096
10 36 中嶋 一貴/関口 雄飛 BS Bridgestone au TOM'S LC500 65 1:35:17.495
11 100 山本 尚貴/J.バトン BS Bridgestone RAYBRIG NSX-GT 65 1:37:02.860
12 23 松田 次生/R.クインタレッリ MI MOTUL AUTECH Z 65 1:37:08.021
13 3 本山 哲/千代 勝正 MI CRAFTSPORTS MOTUL Z 65 1:37:18.355
- 8 野尻 智紀/伊沢 拓也 BS Bridgestone TGR中ジHSR旭ロードスター 35 DNF
- 24 J.P.デ・オリベイラ/高星 明誠 YH フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R 22 DNF
[GT500]

予選

  • 開催日:2018/06/30
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Wet-Dry
  • 路面温度:35℃〜34℃
  • 決勝出走:15
  • (4.554km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 16 武藤 英紀/中嶋 大祐 YH MOTUL MUGEN NSX-GT 1:23.341
2 17 岩澤 優吾/小暮 卓史 BS Bridgestone KEIHIN NSX-GT 1:23.458
3 39 H.コバライネン /小林 可夢偉 BS Bridgestone DENSO KOBELCO SARD LC500 1:23.676
4 24 J.P.デ・オリベイラ/高星 明誠 YH フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R 1:23.687
5 100 山本 尚貴/J.バトン BS Bridgestone RAYBRIG NSX-GT 1:24.001
6 19 国本 雄資/山下 健太 YH WedsSport ADVAN LC500 1:24.053
7 12 佐々木 大樹/J.マーデンボロー BS Bridgestone カルソニック IMPUL GT-R 1:24.146
8 8 野尻 智紀/伊沢 拓也 BS Bridgestone TGR中ジHSR旭ロードスター 1:24.359
9 3 本山 哲/千代 勝正 MI CRAFTSPORTS MOTUL Z 1:30.228
10 36 中嶋 一貴/関口 雄飛 BS Bridgestone au TOM'S LC500 1:30.653
11 6 大嶋 和也/F.ローゼンクヴィスト BS Bridgestone WAKO'S 4CR LC500 1:30.811
12 1 平川 亮/N.キャシディ BS Bridgestone KeePer TOM'S LC500 1:31.039
13 38 立川 祐路/L.ジャトン BS Bridgestone ZENT CERUMO LC500 1:31.064
14 64 B.バゲット/松浦 孝亮 DL Modulo Epson NSX-GT 1:31.524
15 23 松田 次生/R.クインタレッリ MI MOTUL AUTECH Z 1:31.588