黒澤治樹/蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG/BS)が3位をゲット
- 開催場所:チャン・インターナショナルサーキット
- 開催日:2019年06月29日(土) 〜 2019年06月30日(日)
ブリヂストン装着車がシーズン序盤戦でポイントを稼ぎ、ウェイトハンディを与えられている状況下、前半戦の締めくくりである第4戦で昨年のチャンピオンチーム、黒澤治樹/蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG/BS)が予選6番手グリッドから決勝で順位アップし3位表彰台を獲得。高木真一/福住仁嶺(ARTA NSX GT3/BS)は9位でゴールして2ポイントを獲得。ランキングトップに立った。
<予選>
第3戦を終えてポイントランキングのトップに立っている新田守男/阪口晴南(K-tunes RC F GT3/BS)は、60Kgのハンディウェイトを搭載。これはGT500およびGT300を通じて最大の積載ウェイトとなっている。ランキング2位の高木真一/福住仁嶺(ARTA NSX GT3/BS)も57Kgと厳しい状況となっているが、それに代わって昨年のチャンピオン黒澤治樹/蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG/BS)が練習走行でトップタイムを叩き出してポールポジション候補に名乗りを上げていた。しかし、練習走行から予選へコンディションが路面温度で約10度上昇して状況が大きく変わってしまった。ブレーキングとハンドリングに安定性を欠いてしまい、13番手でQ1を突破。Q2で6番手まで順位アップするに留まった。気を吐いたのは高木/福住組。ハンディウェイトを物ともせず5番手グリッドを得た。ポールポジションは、同コースを得意とするマザーシャシー(MC)の松井孝充/佐藤公哉(HOPPY 86 MC/YH)が獲得した。
<決勝>
SUPER GTがタイ入りして気温、路面温度が一番高まった決勝日だった。
ポールポジションの松井/佐藤組に2番手スタートの平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ(リアライズ日産自動車大学校 GT-R/YH)が1周目から襲いかかってトップに立ち、一気に2位以下との差を開いた。黒澤/蒲生組は5位へ。そして19周のショートスティントを終えピットへ向かいフロント2輪だけを交換して給油、黒澤から蒲生へドライバー交代。レースが3分の2を終えようとしていた時にGT500クラスのマシン複数が接触、1台がコース上にストップしてしまってセーフティカーが導入された。その時点で黒澤/蒲生組は実質的に5位まで順位を上げていた。セーフティカーが退いた後も安定したタイヤ性能を武器に攻め続け、D'station Vantage GT3/YHを可交わして4位に浮上。さらに最終周にGAINER TANAX GT-R/DLがスピンを喫したことで3位まで順位を上げてゴールした。
<ドライバーのコメント>
黒澤治樹選手のコメント「厳しい戦いの中でゲットできた3位でした。決勝直前のサーキットサファリとウォームアップで最後のセットアップをしました。タイヤがすごく良くて、走ればどんどんとタイムアップし、最高でした。ミスなく走れたし、尚弥(蒲生)選手も上手く走ってくれて、チームのピット作業もミスなかった結果の3位。これからもミスのない戦いを続けて行きたいと思います」
蒲生尚弥選手のコメント「クルマの調子もタイヤの調子も良かったので、最後の最後までチャンスを待っていただけでした。良いタイミングでチャンスが来てくれました。練習走行でトップタイムを叩き出せたのは、単独で走行できれば、あの様な速さはあるのですけれど、混戦でペースが乱れると苦しくなる。ライバルのGT-Rは直線が速いですから厳しいレースでした。フロントだけを交換しましたが最後までリヤタイヤは全く問題なくて、タイヤは本当に素晴らしかったです」
<ブリヂストン MSタイヤ開発部マネージャー:松本真幸のコメント>
「65号車のLEONさんが追い上げてくれて、表彰台ゲットとなりました。予選順位がもう少し良ければ優勝争いもできたかなという期待もありましたが精一杯頑張っていただいた結果だと思います。同チームのフロントタイヤ2本の交換については、これまでのデータを見ますとフロントタイヤの摩耗が厳しいので、フロントだけの交換を判断しました。早めのピットインでしたが長めのセカンドスティントもしっかり走って終盤に順位をアップ、その結果獲得できた3位だったと思います」
決勝
- 開催日:2019/06/30
- 天候:Cloudy-Fine-Cloudy
- 路面:Dry
- 路面温度:48℃〜44℃
- 決勝出走:24
- 完走:24
- (4.554km x 62laps = 282.348km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 10 | 星野 一樹/石川 京侍 | YH | GAINER TANAX triple a GT-R | 62 | 1:44:28.062 | ||||||
2 | 56 | 平峰 一貴/S.フェネストラズ | YH | リアライズ日産自動車大学校 GT-R | 62 | +0.796 | ||||||
3 | 65 | 黒澤 治樹/蒲生 尚弥 | BS | LEON PYRAMID AMG | 62 | +21.206 | ||||||
4 | 25 | 松井 孝允/佐藤 公哉 | YH | HOPPY 86 MC | 62 | +35.937 | ||||||
5 | 88 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | YH | マネバ ランボルギーニGT3 | 62 | +36.446 | ||||||
6 | 33 | S.トン/M.リー | YH | エヴァRT初号機 X Works GT-R | 62 | +36.923 | ||||||
7 | 87 | 高橋 翼/A.クート | YH | T-DASH ランボルギーニGT3 | 62 | +41.982 | ||||||
8 | 11 | 平中 克幸/安田 知宏 | DL | TANAX GAINER GT-R | 62 | +44.835 | ||||||
9 | 55 | 高木 真一/福住 仁嶺 | BS | ARTA NSX GT3 | 62 | +45.770 | ||||||
10 | 34 | 道上 龍/大津 弘樹 | YH | Modulo KENWOOD NSX GT3 | 62 | +46.054 | ||||||
11 | 61 | 井口 卓人/山内 英輝 | DL | SUBARU BRZ R&D SPORT | 62 | +46.481 | ||||||
12 | 4 | 谷口 信輝/片岡 龍也 | YH | グッドスマイル 初音ミク AMG | 62 | +1:19.296 | ||||||
13 | 21 | R.ライアン/富田 竜一郎 | YH | Hitotsuyama Audi R8 LMS | 62 | +1:20.095 | ||||||
14 | 96 | 新田 守男/阪口 晴南 | BS | HACHI-ICHI GR Supra GT | 61 | |||||||
15 | 60 | 吉本 大樹/宮田 莉朋 | DL | SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 | 61 | |||||||
16 | 9 | 横溝 直輝/峰尾 恭輔 | YH | PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHE | 61 | |||||||
17 | 35 | N.ホートンカム/S.ウォーキンショー | YH | arto RC F GT3 | 61 | |||||||
18 | 31 | 嵯峨 宏紀/中山 友貴 | BS | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 61 | |||||||
19 | 7 | 藤井 誠暢/J.P.デ・オリベイラ | YH | D'station Vantage GT3 | 61 | |||||||
20 | 50 | 加納 政樹/山下 亮生 | YH | ARNAGE AMG GT3 | 60 | |||||||
21 | 2 | 高橋 一穂/加藤 寛規 | YH | シンティアム・アップル・ロータス | 60 | |||||||
22 | 30 | 永井 宏明/織戸 学 | YH | TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT | 59 | |||||||
23 | 52 | 脇阪 薫一/吉田 広樹 | BS | 埼玉トヨペットGB マークX MC | 52 | |||||||
24 | 18 | 小林 崇志/松浦 孝亮 | YH | UPGARAGE NSX-GT3 | 51 |