変則的な作戦で順位アップを果たしてトップを走行していた堤 優威/平良 響(muta Racing GR86 GT/BS)が終盤で首位を奪われるも、最後まで攻めの姿勢を崩さず0.5秒差で2位フィニッシュ。
- 開催場所:富士スピードウェイ
- 開催日:2023年05月03日(水) 〜 2023年05月04日(木)
最高のコンディション。快晴の空の下ドライで行われた第2戦。2回の給油が義務付けられている決勝で、堤 優威/平良 響(muta Racing GR86 GT/BS)はオープニングラップ、吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)が1周を終えて給油のみのピットストップを敢行。変則的な作戦で上位へ進出、2台が1-2を走行。しかし、堤/平良組は、終盤にポールスタートのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平(リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R/YH)に首位を奪われるが最後まで逆転する姿勢を崩さずに2位ゴールした。
<予選>
ブリヂストンタイヤ装着車4台全てがQ1を突破することができた。開幕戦2位の蒲生尚弥/篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG/BS)は、48Kgのセクセスウエイトを搭載しており、さすがに俊足を削がれる状況で苦しい展開となったが、Bグループ8番手でなんとかQ2に進出を果たすことができた。今シーズンにデビューしたニューマシンを駆る嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生(aprLC500h GT/BS)がポールポジションまで0.062秒差で惜しくも2番手グリッドを獲得。吉田/川合組が4番手。Q1でBグループトップタイムを叩き出し、ポールポジション奪取が期待された堤/平良組は、5番手。そして、蒲生/篠原組は、9番手、5列目から決勝をスタートすることとなった。昨シーズンのチャンピオンチーム、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平(リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R/YH)がポールポジションを獲得。
<決勝>
スタートして1周目に嵯峨/小高/根本組が順位を下げてしまった。その後もペースが上がらず苦しい展開。堤/平良組も大きく順位を下げてしまっていたが、吉田/川合組と共に序盤でピットに飛び込み、1回目の給油を終えて戦列に復帰した。この作戦によって各車が1回目のピットインを終えると一気に上位へ順位アップに成功した。堤/平良と吉田/川合組が1-2体制でレースは進行して行った。ポールスタートのデ・オリベイラ/名取組が100周レースの81周目にトップを奪い返した。堤/平良組は、2位となった後もトップ車両のテールにくらいついて最後の最後まで挽回のチャンスを伺っていた。しかし、逆転ならず、0.5秒差でゴールラインを切った。吉田/川合が3位。そしてサクセスウエイトによって苦しい展開ではあったが、2回のピットストップを4本のタイヤ交換と給油、ドライバー交代という堅実な作戦で着実に順位アップした蒲生/篠原組が4位ゴールを果たした。
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「優勝を逃したことは残念ですが、GT-Rのストレートの速さはここ富士ではとても大きなアドバンテージでしたね。最後までチャレンジした堤/平良組は素晴らしいレースをしていただいたと思います。吉田/川合組と共に変則的な作戦においても安定したペースで走行できるタイヤ性能を示すことができました。蒲生/篠原組は、よく順位アップしてくれました。嵯峨/小高/根本組は、今回決勝では振いませんでしたが、サクセスウエイトが軽いですから、次戦の鈴鹿で期待しています」
決勝
- 開催日:2023/05/04
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:38°C〜29°C
- 決勝出走:26
- 完走:23
- (4.563km x 93laps = 424.359km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 56 | J.P.デ・オリベイラ/名取 鉄平 | YH | リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R | 93 | 2:35'03.979 | ||||||
2 | 2 | 堤 優威/平良 響/加藤 寛規 | BS | muta Racing GR86 GT | 93 | 2:35'04.558 | ||||||
3 | 52 | 吉田 広樹/川合 孝汰 | BS | 埼玉トヨペット GB GR Supra GT | 92 | 2:33'55.666 | ||||||
4 | 65 | 蒲生 尚弥/篠原 拓朗 | BS | LEON PYRAMID AMG | 92 | 2:34'16.105 | ||||||
5 | 10 | 安田 裕信/大草 りき | DL | PONOS GAINER GT-R | 92 | 2:34'25.297 | ||||||
6 | 88 | 小暮 卓史/元嶋 佑弥 | YH | JLOC ランボルギーニ GT3 | 92 | 2:34'26.322 | ||||||
7 | 6 | 片山 義章/R.M.ムンタン/神 晴也 | YH | DOBOT Audi R8 LMS | 92 | 2:34'33.503 | ||||||
8 | 31 | 嵯峨 宏紀/小高 一斗/根本 悠生 | BS | apr LC500h GT | 92 | 2:34'46.804 | ||||||
9 | 96 | 新田 守男/高木 真一 | DL | K-tunes RC F GT3 | 92 | 2:34'47.953 | ||||||
10 | 25 | 菅波 冬悟/野中 誠太 | YH | HOPPY Schatz GR Supra GT | 92 | 2:35'07.307 | ||||||
11 | 61 | 井口 卓人/山内 英輝 | DL | SUBARU BRZ R&D SPORT | 91 | 2:33'40.495 | ||||||
12 | 20 | 平中 克幸/清水 英志郎/山田 真之亮 | DL | シェイドレーシング GR86 GT | 91 | 2:34'07.955 | ||||||
13 | 7 | 荒 聖治/柳田 真孝 | MI | Studie BMW M4 | 91 | 2:34'10.030 | ||||||
14 | 50 | I.O.フラガ/古谷 悠河/小山 美姫 | YH | ANEST IWATA Racing RC F GT3 | 91 | 2:34'10.943 | ||||||
15 | 27 | 岩澤 優吾/伊東 黎明 | YH | Yogibo NSX GT3 | 91 | 2:34'22.878 | ||||||
16 | 244 | 佐藤 公哉/三宅 淳詞 | YH | HACHI-ICHI GR Supra GT | 91 | 2:34'50.115 | ||||||
17 | 11 | 富田 竜一郎/石川 京侍/塩津 佑介 | DL | GAINER TANAX GT-R | 91 | 2:34'58.626 | ||||||
18 | 30 | 永井 宏明/織戸 学/小河 諒 | YH | apr GR86 GT | 90 | 2:33'46.888 | ||||||
19 | 360 | 青木 孝行/田中 篤/大滝 拓也 | YH | RUNUP RIVAUX GT-R | 90 | 2:34'33.864 | ||||||
20 | 48 | 井田 太陽/甲野 将哉/眞田 拓海 | YH | 植毛ケーズフロンティア GT-R | 90 | 2:34'39.928 | ||||||
21 | 22 | 和田 久/城内 政樹/加納 政樹 | YH | アールキューズ AMG GT3 | 89 | 2:34'32.960 | ||||||
22 | 5 | 冨林 勇佑/松井 孝允 | YH | マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号 | 87 | 2:35'12.343 | ||||||
23 | 60 | 吉本 大樹/河野 駿佑 | DL | Syntium LMcorsa GR Supra GT | 74 | 2:33'50.936 | ||||||
- | 18 | 小林 崇志/小出 峻 | YH | UPGARAGE NSX GT3 | 46 | DNF | ||||||
- | 4 | 谷口 信輝/片岡 龍也 | YH | グッドスマイル 初音ミク AMG | 42 | DNF | ||||||
- | 87 | 松浦 孝亮/坂口 夏月 | YH | Bamboo Airways ランボルギーニ GT3 | 9 | DNF |