蒲生尚弥/篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG/BS)が2位フィニッシュしてランキングトップを守る
- 開催場所:モビリティリゾートもてぎ
- 開催日:2024年11月02日(土) 〜 2024年11月03日(日)
ポールポジションスタートの小高一斗/中村 仁(apr LC500/BS)が300Kmレースの半ばまでトップをキープするが終盤にGT500クラスのマシンに接触を受け押し出されてしまい大きく順位を下げてしまった。ランキングトップの蒲生尚弥/篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG/BS)は、常に上位グループで周回を重ねて2位フィニッシュし、ポイントを加算して最終戦を迎えることとなった。
<予選>今シーズン半ばに変更された予選方式が採用され、初めて施行されたウエットコンディションの予選。Q1では全車が出走。そこでランキング2位につけている堤 優威/平良 響(muta Racing GR86 GT/BS)がセッション終盤にアタックを予定していたが、赤旗が提示されて終了となり、アタックできずに下位に沈んでしまった。ランキングトップの蒲生/篠原組は、このセッション2番手でライバルに対して優位な状況となった。Q1の結果で上位14番手までをアッパー、15番手以下をロアーに分けてQ2を行った。決勝のグリッドは、Q2のタイムで決定される。依然としてコンディションは雨、コースはウエット。しかし、小雨となって明らかにコース上の水量は減ってきていた。Q1に比較してQ2のタイムは秒単位で向上。アッパーグループのポール奪取合戦は、荒 聖治/ニコラス・クルッテン(Studie BMW M4/MI)と小林崇志/小出 峻(UPGARAGE NSX GT3/DL)の間で繰り広げられていたが、そこへセッション最終版で小高一斗/中村 仁(apr LC500/BS)がQ1の13番手から一気にトップタイムを叩き出してポールポジションを獲得した。蒲生/篠原組は4番手、吉田広樹/野中誠太(Green Brave GR Supra/BS)は11番手。そしてロアーグループでは堤/平良組が16番手で決勝をスタートすることとなった。
<決勝>1周目から4番手スタートの蒲生/篠原組はポジション一つ上げていて、序盤では荒 /クルッテンを挟んで小高/中村組がトップ、蒲生/篠原組が3番手で周回を重ねていた。そして、中盤では蒲生/篠原組がもうひとつポジションを上げてブリヂストン装着車が1-2となっていた。この2台はタイヤ無交換作戦をとった。17番手から追い上げてきた小暮卓史/元嶋祐弥(VENTENY Lamborghini GT3/YH)がピットストップを終えてトップに立った後に蒲生/篠原組は、2位へ。4位走行をしていた小高/中村組は、GT500クラスマシンと3台並んでコーナーに入った際に接触されてコースオフして大きく順位を下げてしまった。終盤に小林/小出組の追撃を受ける蒲生/篠原組は、それを凌いで2位フィニッシュ。15ポイントを加えて84点で最終戦を迎える。チャンピオンを争う堤/平良組は、13位フィニッシュでポイントを獲得できず、ランキング3位で鈴鹿大会に臨むこととなった。
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「決勝で他メーカーさんの88号車小暮/元嶋組に勝たれてしまいましたが、ウエットコンディションの予選ポールを小高/中村組が奪取していただいて、開発陣としては嬉しい結果でした。決勝は晴れてドライコンディションとなりました。ブリヂストンユーザーさんはタイヤ無交換作戦をとったのですが、タイヤのパフォーマンス目線では交換しても変わらない状態です、しかし、もてぎは、パッシングしにくいという点を考えると交換の時間を短縮して前に出るということが重要視されたと考えます。蒲生/篠原組がポジションをキープできたのも作戦が功を奏した結果ですね。小高/中村組は不運、残念でした。最終戦の鈴鹿のコンディションは不確定なのですが、ブリヂストン勢を強力にバックアップしてチャンピオン獲得をサポートします」
決勝
- 開催日:2024/11/03
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:27
- 完走:23
- (4.801km x 59laps = 283.259km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 88 | 小暮 卓史 /元嶋 佑弥 | YH | VENTENY Lamborghini GT3 | 59 | 1:55'28.374 | ||||||
2 | 65 | 蒲生 尚弥 /篠原 拓朗 | BS | LEON PYRAMID AMG | 58 | 1:53'56.252 | ||||||
3 | 18 | 小林 崇志 /小出 峻 | YH | UPGARAGE NSX GT3 | 58 | 1:53'59.204 | ||||||
4 | 87 | 松浦 孝亮 /坂口 夏月 | YH | METALIVE S Lamborghini GT3 | 58 | 1:54'13.535 | ||||||
5 | 7 | 荒 聖治 /N.クルッテン | MI | Studie BMW M4 | 58 | 1:54'17.426 | ||||||
6 | 777 | 藤井 誠暢 /C.ファグ | DL | D'station Vantage GT3 | 58 | 1:54'18.178 | ||||||
7 | 52 | 吉田 広樹 /野中 誠太 | BS | Green Brave GR Supra GT | 58 | 1:54'19.527 | ||||||
8 | 56 | 佐々木 大樹 /J.P.デ・オリベイラ | YH | リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R | 58 | 1:54'19.598 | ||||||
9 | 6 | 片山 義章 /R.M.ムンタン | YH | UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI | 58 | 1:54'34.051 | ||||||
10 | 4 | 谷口 信輝 /片岡 龍也 | YH | グッドスマイル 初音ミク AMG | 58 | 1:54'34.403 | ||||||
11 | 31 | 小高 一斗 /中村 仁 | BS | apr LC500h GT | 58 | 1:54'52.641 | ||||||
12 | 60 | 吉本 大樹 /河野 駿佑 | DL | Syntium LMcorsa GR Supra GT | 58 | 1:54'53.201 | ||||||
13 | 2 | 堤 優威 /平良 響 | BS | muta Racing GR86 GT | 58 | 1:54'58.055 | ||||||
14 | 96 | 新田 守男 /高木 真一 | DL | K-tunes RC F GT3 | 58 | 1:55'06.115 | ||||||
15 | 45 | K.コッツォリーノ /L.ワドゥー | MI | PONOS FERRARI 296 | 58 | 1:55'16.391 | ||||||
16 | 20 | 平中 克幸 /清水 英志郎 | MI | シェイドレーシング GR86 GT | 58 | 1:55'31.517 | ||||||
17 | 62 | 平手 晃平 /平木 湧也 | YH | HELM MOTORSPORTS GTR | 58 | 1:55'32.646 | ||||||
18 | 360 | 青木 孝行 /荒川 麟 | YH | RUNUP RIVAUX GT-R | 57 | 1:53'54.282 | ||||||
19 | 30 | 織戸 学 /小林 利徠斗 | YH | apr GR86 GT | 57 | 1:54'35.450 | ||||||
20 | 22 | 和田 久 /城内 政樹 | YH | アールキューズ AMG GT3 | 57 | 1:55'23.203 | ||||||
21 | 48 | 井田 太陽 /柴田 優作 | YH | 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R | 56 | 1:54'33.341 | ||||||
22 | 5 | 塩津 佑介 /藤波 清斗 | YH | マッハ車検エアバスター MC86 マッハ号 | 47 | 1:34'43.961 | ||||||
23 | 11 | 富田 竜一郎 /石川 京侍 | DL | GAINER TANAX Z | 47 | 1:55'17.004 | ||||||
- | 61 | 井口 卓人 /山内 英輝 | DL | SUBARU BRZ R&D SPORT | 40 | DNF | ||||||
- | 50 | I.O.フラガ /古谷 悠河 | YH | ANEST IWATA Racing RC F GT3 | 37 | DNF | ||||||
- | 25 | 菅波 冬悟 /松井 孝允 | YH | HOPPY Schatz GR Supra GT | 7 | DNF | ||||||
- | 9 | 阪口 良平 /冨林 勇佑 | YH | PACIFIC ふいすぽっ NAC AMG | 6 | DNF |