フェルナンド・アロンソ選手、ルイス・ハミルトン選手などは、2017年にF1に参戦するドライバーのうち、F1王者を経験した者である。そして、そのほかにも一つの共通点を持っている。それは、モータースポーツのキャリアの初期にレーシングカートを経験している、ということである。

RACING KARTとは? krtv_img2.jpg

F1を始めとするモータースポーツの中で、そのキャリアをレーシングカートからスタートさせたというドライバーは多い。ルイス・ハミルトン選手やフェルナンド・アロンソ選手など現F1ドライバーの多くがレーシングカートを経験している。

このように多くのドライバーが少年時代から......つまりモータースポーツのキャリアをレーシングカートから始めていることからわかるように、これはエントリーカテゴリーといえるのである。

カートの構造はシンプル。パイプフレームに、エンジン、シート、そしてタイヤを取り付けただけだ。操作も至って単純で、ステアリングを手で、アクセルを右足で、ブレーキを左足でコントロールするだけ。

レースについては、CIK-FIAによって制定されたルールのもと、さまざまなクラスや格式があり、それぞれ使用するフレームやタイヤ、エンジンが細かく決められている。ブリヂストンが参戦する全日本選手権や世界選手権ともなると、ストレートスピードで時速150kmを越えるようなパフォーマンスを発揮する。

もちろんレースばかりではなく、趣味として気軽にモータースポーツに触れることができるのもレーシングカートの大きな魅力。レンタルカートを用意しているコースなども多く、子供から大人までが楽しめる。

ブリヂストンとRACING KART

ブリヂストンのレーシングカートの歴史は、1976年にまで遡ることができる。その年、日本に初めて世界最高峰のフォーミュラ、F1がやってくる。そのレースに日本人ドライバーとともにスポット参戦したブリヂストンは、モータースポーツの裾野からレースに取り組むことの重要性を理解する。

そこでブリヂストンは、初めてF1に参戦したときのタイヤに使用したコンパウンドを使い、そして同じ断面形状を持つ、レーシングカート専用タイヤを開発する。当時もレーシングカートという競技はあったが、そこで使われていたタイヤはいわゆる遊園地のゴーカートに使われているものと大きな違いはなかったのだ。 ブリヂストンが開発したレーシングカート専用タイヤは、世界のカート界において、タイヤの考え方を大きく変えた。そのタイヤは日本のみならず、世界中のカーターから支持され、次第にそのシェアを拡大していくのである。

2017年シーズンの見どころ

国内カートレースの最高峰である全日本カート選手権。

この全日本カート選手権におけるトップカテゴリーは、2016年まで 「KFクラス」で争われてきたが、2017シーズンからは国際カート委員会 (CIK-FIA)の現行カテゴリーに合わせ、「OKクラス」に移行する。

全日本OKクラス選手権は、他のタイヤメーカー2社とのタイヤ競争が繰り広げられ、ブリヂストンを含めた3社ともレース毎にスペシャルタイヤを投入する。昨年は惜しくも他社に全日本トップカテゴリー王者の座を奪われたが、ブリヂストンは王者奪回を至上命題として今年も全力でOKクラスに挑む。

レーシングカートを観戦することの楽しさの一つには、「未来のトップドライバー」を探し出すことがある。前述のように、現在のトップドライバーの多くはレーシングカートを経験している。逆にいえば、いまレーシングカートを戦っているカーターの中に、将来のスーパースターがいるかもしれないというわけだ。未来のF1王者を探しに、レーシングカートを観戦してみてはいかがだろうか。