2018年 SUPER GT 第2戦 富士スピードウェイ [GT300]

2018年オートバックスSUPER GTシリーズ第2戦は、富士スピードウェイで開催され決勝日に55,000人の大観衆を集めた。予選日は濃霧によって変則的なタイムスケジュールとなったが、決勝日は快晴に恵まれた。富士で強さを発揮する高木/ウォーキンショー組、BMW＋ブリヂストンのマッチングが最高の結果を残した。

＜予選＞
僅か30分の練習走行の後に20分間の予選1セッションが行われた。高木がタイムアタック、富士最速の前評判通りにポールポジションをゲット。3番手に黒澤治樹/蒲生尚弥（LEON CVSTOS AMG/BS）が食い込んだ。

＜決勝＞
快晴の決勝日。500キロ、110周のレースがスタート。ポールポジションスタートの高木/ウォーキンショー組がポジションをキープして徐々に2位以下とのギャップを築きながら周回を重ねた。盤石のレースを展開する高木/ウォーキンショー組の背後では、クラス7番手スタートの嵯峨宏紀/平手晃平（TOYOTA PRIUS apr GT/BS）が1周目に5位、2周目に4位、23周目に3位へと順位をあげていた。2位走行のマシンがメカニカルトラブルでリタイヤし、2位へ。その時点でブリヂストン装着車が1-2体制を確実にした。高木/ウォーキンショー組は、2位に25秒以上の大差をつけて優勝。嵯峨/平手組が見事なレース展開で2位をゲットした。

＜優勝ドライバーコメント＞
高木真一選手「素直に嬉しいです。実は今日履いたタイヤは、ロングランのテストをしていませんでした。スタート時には路面温度が40℃もあったからロングランの落ち込みを少し心配していました。しかし、序盤から2位以下がじわじわ離れて、後半に入っても心配したような落ち込みもなかったです。ブリヂストンタイヤのおかげで勝てました」

S.ウォーキンショー選手「高木さんが最初のスティントから素晴らしい走りを見せてくれて、第2スティントを担当し、2位とのギャップをキープすることだけを考えていました。タイヤのウォームアップに少し苦しんだのですが、タイヤが温まってからは思い通りのパフォーマンスを発揮してくれて、ギャップをキープしたまま高木さんに繋ぐことができました。優勝できて嬉しいです」

＜ブリヂストン MSタイヤ開発部マネージャー：松本真幸のコメント＞
「現状において、BMW M6とブリヂストンタイヤのマッチングが富士スピードウェイにおいて最強のパフォーマンスを発揮しています。毎スティント確実に2位とのギャップを築いていたのでピットストップ毎に4本のタイヤを交換。一方、2位に食い込んだプリウスは、タイヤ無交換作戦を組み込んだりして、戦略的に順位を上げてきました。次戦の鈴鹿では他のユーザーさん達の活躍にも期待しています」