高木真一/S.ウォーキンショー(ARTA BMW M6 GT3/BS)が富士スピードウェイ3連勝。嵯峨宏紀/平手晃平(TOYOTA PRIUS apr GT/BS)が3位表彰台を獲得
- 開催場所:富士スピードウェイ
- 開催日:2018年08月04日(土) 〜 2018年08月05日(日)
2018年オートバックスSUPER GTシリーズ後半戦のスタートとなる第5戦は、今シーズン2回目となる富士スピードウェイが舞台。参加する車両規定が多種なGT300クラスにおいて、FIA GT3のBMW M6は今回も圧倒的な速さを示して2位以下をラップダウンにして今季2勝目、昨シーズンから富士スピードウェイにおいて3連勝を記録した。また高木がGT300クラス通算20勝を達成した。
<予選>
灼熱のコンディション下で僅差のグリッド争奪戦が繰り広げられた。トップ7までが約1秒差の中にひしめく予選となった。高木真一/S.ウォーキンショー(ARTA BMW M6 GT3/BS)が100分の14秒差で2番手グリッド、フロントローを得て決勝に向けて盤石の予選結果を得た。ポールポジションは、JAF-GT規定のマザーシャシー車両、松井孝允/坪井翔/近藤翼(HOPPY 86MC/YH)が獲得した。
<決勝>
500マイルレースの序盤、高木/ウォーキンショー組はファーストスティントの8周目にトップを奪うと、ラップを重ねる度に2位以下に差を広げて行った。淡々とトップを快走するBMWの背後では、レースの最序盤でショートスティントによって義務ピット回数を消化しつつ以後ロングスティントを走ったり、タイヤ2本交換あるいは無交換でピット停車時間の短縮をするなど、チームにより様々な作戦が見られた。今回余裕をもってゴールを目指した高木/ウォーキンショー組は全ピットストップでタイヤ4本を交換。安定した速さを示した。
一方でクラス11番手から決勝をスタートした嵯峨/平手組は、第1スティントで表彰台圏内まで一気に順位アップ。時折タイヤ無交換でピットストップタイムを短縮し、3位を確実にした。直後にはクラス9番手スタートの黒澤治樹/蒲生尚弥(LEON CVSTOS AMG/BS)が終盤追い上げて3位と約10秒差で4位ゴールを果たした。
<優勝ドライバーコメント>
高木真一選手「今回の富士はBMW M6 GT3にとっては相性がよく好結果を残せてきているので、前戦タイでノーポイントに終わったことでウェイト(ハンディ)が増えなくてよかったと気持ちを切り替えてレースウィークに臨みました。タイで上位に入ってウェイトを載せていたら、今日の結果はなかったと思います。もちろん今回は優勝が目標でしたが、最低でも表彰台をと思っていました。タイヤを供給してくれるブリヂストンさんも含めて、チームの皆が一丸となっていいクルマに仕上げてくれ最高のレースウィークになりました。個人的に通算優勝20勝の最多記録は、特に気にしてはいません」
S.ウォーキンショー選手「僕は2番目のスティントと4番目のスティントを担当したのですが、高木さんがトップに立ってくれて僕は高木さんがつくってくれたギャップを拡げていくだけでした。最初のスティントはハードタイヤを選び、タイヤは最後までグリップが安定していてコンスタントにラップを刻めるスティントでした。最後のスティントはミディアムタイヤを選んで走りました。路面温度も少し下がっていたようですが、このコンディションとミディアムタイヤとはとても相性が良く、グリップも最後まで安定していて最高な結果になりました。これでランキングトップになれたのは嬉しいのですが、次戦の菅生は僕たちにとってあまり相性がよくありません。でも表彰台を狙う作戦で、悪くてもポイントを獲れるようがんばってチャンピオンを目指します」
<ブリヂストン MSタイヤ開発部マネージャー:松本真幸のコメント>
「ここ富士では圧倒的な速さ、強さを誇るBMW M6が驚異的な富士3連勝を達成。それを今回も強力にサポートできたと思います。GT300クラスはタイヤ交換の作戦が多彩ですが、優勝チームは毎回のピットストップで必ず4本交換を実施して余裕をもって勝利のゴールへ向けて邁進して行きました。一方予選11番手からタイヤ2本交換などの作戦で着実に順位アップしてきた嵯峨/平手組は、前戦に続いて表彰台を獲得しました。シリーズランキング上位をブリヂストンユーザーが独占している状況となってきました。」
決勝
- 開催日:2018/08/05
- 天候:Cloudy
- 路面:Dry
- 路面温度:47℃〜34℃
- 決勝出走:28
- 完走:22
- (4.563km x 177laps = 807.651km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 55 | 高木 真一/S.ウォーキンショー | BS | ARTA BMW M6 GT3 | 164 | 4:41:14.166 | ||||||
2 | 0 | 谷口 信輝/片岡 龍也 | YH | グッドスマイル 初音ミク AMG | 163 | |||||||
3 | 31 | 青木 孝之/平手 晃平 | BS | TOYOTA PRIUS apr GT | 163 | |||||||
4 | 65 | 黒澤 治樹/蒲生 尚弥 | BS | LEON CVSTOS AMG | 163 | |||||||
5 | 25 | 松井 孝允/坪井 翔/近藤 翼 | YH | HOPPY 86 MC | 163 | |||||||
6 | 88 | 平峰 一貴/M.マペッリ | YH | マネバ ランボルギーニGT3 | 162 | |||||||
7 | 7 | 藤井 誠暢/S.ミューラー | YH | D'station Porsche | 162 | |||||||
8 | 10 | 星野 一樹/吉田 広樹 | YH | GAINER TANAX triple a GT-R | 162 | |||||||
9 | 18 | 中山 友貴/小林 崇志 | YH | UPGARAGE 86 MC | 162 | |||||||
10 | 96 | 新田 守男/中山 雄一 | BS | HACHI-ICHI GR Supra GT | 162 | |||||||
11 | 50 | 加納 政樹/安岡 秀徒/坂本 祐也 | YH | EXE AMG GT3 | 161 | |||||||
12 | 360 | 柴田 優作/青木 孝行/柳田 真孝 | YH | RUNUP RIVAUX GT-R | 161 | |||||||
13 | 117 | 井出 有治/阪口 良平/J.グーノン | YH | EIcars BENTLEY | 161 | |||||||
14 | 21 | R.ライアン/富田 竜一郎/篠原 拓朗 | DL | Hitotsuyama Audi R8 LMS | 161 | |||||||
15 | 9 | 久保 凜太郎/石川 京侍/峰尾 恭輔 | YH | GULF NAC PORSCHE 911 | 161 | |||||||
16 | 35 | N.ジャルーンスルカワッタナ/N.ホートンカム/山西 康司 | YH | arto RC F GT3 | 160 | |||||||
17 | 777 | 横溝 直輝/木村 武史 | YH | CARGUY ADA NSX GT3 | 160 | |||||||
18 | 48 | 田中 勝輝/飯田 太陽/R.ブラッドリー | YH | 植毛 GT-R | 159 | |||||||
19 | 5 | 坂口 夏月 /平木 湧也/藤波 清斗 | YH | マッハ車検 MC86 Y’s distraction | 156 | |||||||
20 | 2 | 高橋 一穂/加藤 寛規 | YH | シンティアム・アップル・ロータス | 153 | |||||||
21 | 22 | 和田 久/城内 政樹/植田 正幸 | YH | アールキューズ AMG GT3 | 153 | |||||||
22 | 11 | 平中 克幸/安田 裕信 | DL | TANAX GAINER GT-R | 149 | |||||||
- | 26 | 山田 真之亮/川端 伸太朗/中野 信治 | YH | TAISAN R8 FUKUSHIMA | 98 | DNF | ||||||
- | 87 | 佐藤 公哉/元嶋 佑弥/高橋 翼 | YH | リーガルフロンティア ランボルギーニ GT3 | 51 | DNF | ||||||
- | 52 | 番場 琢/脇阪 薫一 | YH | 埼玉トヨペットGreen Brave マークX MC | 36 | DNF |