大嶋和也/山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra/BS)が開幕戦を連覇
- 開催場所:岡山国際サーキット
- 開催日:2022年04月16日(土) 〜 2022年04月17日(日)
2回の合同テストを経てAUTOBACS SUPER GT 2022シリーズが岡山国際サーキットで開幕。今シーズンは、第1戦から有観客で、一部感染防止対策を行いつつそれ以外は、コロナ禍前の通常イベントとして開催された。ポールポジションからスタートした大嶋和也/山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra/BS)が一度もトップの座を明け渡さず、ファステストラップタイムも叩き出して2年連続開幕戦で優勝を飾った。
<予選>
晴天に恵まれたが、冷たい風が吹くドライコンディションの中での予選。坪井 翔/ジュリアーノ・アレジ(au TOM’S GR Supra/BS)がQ1でトップタイムを叩き出した。Q1のタイムアタックを担当した坪井は、岡山国際サーキットで行われている事前の公式合同テストでもトップタイムをマークしている。Q1よりもラップタイムが伸び悩むQ2だったが、その状況の中でブリヂストンタイヤユーザーがポールポジション獲得をかけてアタックを繰り広げた。昨年に坪井とともにチャンピオンを獲得した関口雄飛が移籍したDENSO KOBELCO SARD GR Supra/BSがトップに立って予選を終えるかと思われたが、それを逆転したのが大嶋/山下組。3番手に山本尚貴/牧野任祐(STANLEY NSX-GT/BS)、続いて立川祐路/石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra/BS)とトップ4をブリヂストン装着車が占めた。
<決勝>
空には雲ひとつない快晴の決勝日。予選日よりも気温が上昇して暑さを感じるほどのコンディションの中、スタートから大嶋/山下組が2位以下を引き離す展開となった。そのペースは圧倒的で、レース前半時点で2位に10秒以上のギャップを広げていた。レース中盤では、7番手スタートから追い上げてきた平峰一貴/ベルトラン・バゲット(カルソニックIMPUL Z/BS)の日産のニューマシンZが2位まで順位アップ。その後ろに立川/石浦組、関口/中山組そして山本/牧野組も並び、ともに2位争いの接戦を演じていた。終盤に入ってアクシデントが発生し、追い越し禁止のフルコースイエロー(FCY)が2回提示。1回目のFCYが解除されると順位の変動が起き、4位を走行していた、山本/牧野組が、バックストレートエンドで前の2台と3ワイドのブレーキングで一気に2位へ躍り出た。その背後では、予選でQ1敗退、9番手から追い上げてきた松田次生/ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z/MI)が残り10周で3位を奪取していた。2回目のFCY明けでは、トップの大嶋/山下組は、GT300クラスのマシンが直前でハーフスピンして接触し、大量リードが2秒以下となるドラマがあったが、首位を守ったままゴールラインを切った。
<優勝ドライバーコメント>
大嶋和也選手「良い結果が残せるだろうと思って来ていたものの、まさかここまでうまくいくとは思ってなかったのでほんと、ビックリしています。クルマも調子が良かったですし、タイヤも最後までグリップが落ちることなく走れましたし、ほんと皆さんのおかげかなと思っています。気温/路面温度が高くなると辛くなるかなと思っていたのですが、レース直前にセッティングを変えてもらって、とてもバランスが良かったので大きなリードを広げられました」
山下健太選手「大嶋選手が17秒差で交代してくれたのでもっと差を広げて勝ちたかったですが、マシンもタイヤも良いのに何故かペースが上げられず、FCYでGT300クラスのマシンとの巡りあわせや接触もあって、最後は100号車(山本/牧野)にあそこまで迫られてしまって、優勝してもあまり嬉しくなかったです。しかし、昨年と同じくここで勝てて、チャンピオンへ向けて良いスタートが切れたと思います」
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「予選日と比較して路面温度が一時的に5度以上アップしていましたが、持ち込んだタイヤのレンジとしては、問題ありませんでした。設定温度レンジの上の部分に当てはまる状況でした。優勝した大嶋/山本組やトップグループで接戦を演じていただいたブリヂストンユーザーチームの走行を見れば、開幕戦から優位性を示すことができたと思います。この勢いで第2戦の富士に臨みます」
決勝
- 開催日:2022/04/17
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:33°C〜28°C
- 決勝出走:15
- 完走:15
- (3.703km x 82laps = 303.646km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 14 | 大嶋 和也/山下 健太 | BS | ENEOS X PRIME GR Supra | 82 | 1:58'54.464 | ||||||
2 | 100 | I.O.フラガ/牧野 任祐 | BS | STANLEY NSX-GT | 82 | 1:58'56.262 | ||||||
3 | 23 | 松田 次生/R.クインタレッリ | MI | MOTUL AUTECH Z | 82 | 1:58'57.942 | ||||||
4 | 38 | 立川 祐路/石浦 宏明 | BS | ZENT CERUMO GR Supra | 82 | 1:59'04.225 | ||||||
5 | 3 | 千代 勝正/高星 明誠 | MI | CRAFTSPORTS MOTUL Z | 82 | 1:59'06.165 | ||||||
6 | 36 | 坪井 翔/G.アレジ | BS | au TOM'S GR Supra | 82 | 1:59'07.998 | ||||||
7 | 12 | 平峰 一貴/B.バゲット | BS | カルソニック IMPUL Z | 82 | 1:59'15.253 | ||||||
8 | 39 | 関口 雄飛/中山 雄一 | BS | PONOS GAINER GT-R | 82 | 1:59'15.407 | ||||||
9 | 17 | 岩澤 優吾/松下 信治 | BS | Astemo NSX-GT | 82 | 1:59'19.161 | ||||||
10 | 8 | 野尻 智紀/福住 仁嶺 | BS | ARTA NSX-GT | 82 | 1:59'19.803 | ||||||
11 | 37 | S.フェネストラズ/宮田 莉朋 | BS | KeePer TOM'S GR Supra | 82 | 1:59'20.992 | ||||||
12 | 16 | 笹原 右京/大湯 都史樹 | DL | Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT | 82 | 2:00'04.783 | ||||||
13 | 19 | 国本 雄資/阪口 晴南 | YH | WedsSport ADVAN GR Supra | 81 | 1:59'30.749 | ||||||
14 | 24 | 佐々木 大樹/平手 晃平 | YH | リアライズコーポレーションADVAN Z | 81 | 1:59'31.176 | ||||||
15 | 64 | 伊沢 拓也/大津 弘樹 | DL | apr LC500h GT | 81 | 1:59'34.940 |