開幕戦以来の上位フィニッシュ。これまでトラブル、不調に泣いた立川祐路/石浦宏明(ZENT CERMO GR Supra/BS)が4位フィニッシュ。僅差で表彰台を逃す
- 開催場所:スポーツランドSUGO
- 開催日:2022年09月17日(土) 〜 2022年09月18日(日)
遥か彼方の台風の影響が東北のスポーツランドSUGOに及び、目まぐるしく変化するコンディションに翻弄された300キロレースだった。今季最高位グリッド、2番手からスタートした立川祐路/石浦宏明(ZENT CERMO GR Supra/BS)が1周目にトップに立ち主導権を握った。ファステストタイムも叩き出すが、序盤に雨が降り始め、やがて上がるという状況が繰り返えされ、混乱の中、4位フィニッシュ。
<予選>
曇り空の下でQ1からコースレコードブレイクのタイムアタックが展開された。そして、Q2においては、今季3回のポールポジションを獲得している国本雄資/阪口晴南(WedsSports ADVAN GR Supra/YH)がコースレコードを更新して4度目のポールポジションを獲得。これに0.378秒差で立川/石浦組が続いた。第2戦から度重なるトラブルによって速さを発揮できないでいたが復調なってフロントローを獲得した。その後方、2列目、4番手グリッドに山本尚貴/牧野任祐(STANLEY NSX-GT/BS)が位置して、共に今季初勝利に向けて好位置スターティンググリッドを得た。
<決勝>
各車がスターティンググリッドに向かう時に小さな雨粒がウインドウに当たった。しかし、それはすぐに止み、ドライのまま決勝はスタートした。立川/石浦、山本/牧野組が1周目にポジションアップ。3コーナーでGT300クラスの一台がクラッシュして、セーフティーカーが導入されたが、3周目に解除、レースの序盤はブリヂストン装着車の1-2体制で進んだ。ところが12周目辺りから雨が降り始め、それがどんどんと激しさを増した。ここでレインタイヤへ交換するチーム、スリックのまま走行するチームが混在。立川/石浦組は16周目にレインへ。32周してドライバー交代のピットイン。順位はその時点で4位へ後退した。終盤に向けて路面は乾く方向となり、トップ集団はスリックへ交換してゴールを目指した。トップから立川/石浦組までが同一周回。5位の平峰一貴/ベルトラン・バゲット(カルソニックIMPUL Z/BS)以降は1周遅れとなる荒れた展開の第6戦だった。優勝は、第3戦で優勝した千代勝正/高星明誠(CRAFTSPORTS MOTUL Z/MI)。ランキングトップへ躍り出た。
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「予想していたよりも早く雨が降り始めて、それが断続的に降ったり止んだりしてレース展開に大きく影響しました。全く雨に翻弄された決勝でしたね。序盤のドライ、スリックタイヤでは優位性を発揮、それで1-2体制を築けたわけですが、ウエット、レインタイヤでは、ライバルメーカーさんに<やられた>という結果でした。そこで気を吐いてくれたのが立川/石浦組ですが、5位の平峰/バゲット組もランキング2位に留まっていてくれています。残す2レースで巻き返しを期します。」
決勝
- 開催日:2022/09/18
- 天候:Cloudy-Rain-Cloudy
- 路面:Dry-Wet-Dry
- 路面温度:33°C〜28°C
- 決勝出走:15
- 完走:15
- (3.586km x 84laps = 301.224km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 3 | 千代 勝正/高星 明誠 | MI | CRAFTSPORTS MOTUL Z | 84 | 1:58'41.824 | ||||||
2 | 23 | 松田 次生/R.クインタレッリ | MI | MOTUL AUTECH Z | 84 | 1:58'50.938 | ||||||
3 | 16 | 笹原 右京/大湯 都史樹 | DL | Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT | 84 | 1:59'28.544 | ||||||
4 | 38 | 立川 祐路/石浦 宏明 | BS | ZENT CERUMO GR Supra | 84 | 1:59'46.972 | ||||||
5 | 12 | 平峰 一貴/B.バゲット | BS | カルソニック IMPUL Z | 83 | 1:58'43.125 | ||||||
6 | 39 | 関口 雄飛/中山 雄一 | BS | PONOS GAINER GT-R | 83 | 1:58'44.533 | ||||||
7 | 64 | 伊沢 拓也/大津 弘樹 | DL | apr LC500h GT | 83 | 1:59'20.330 | ||||||
8 | 100 | I.O.フラガ/牧野 任祐 | BS | STANLEY NSX-GT | 83 | 1:59'33.107 | ||||||
9 | 37 | S.フェネストラズ/宮田 莉朋 | BS | KeePer TOM'S GR Supra | 83 | 1:59'55.232 | ||||||
10 | 36 | 坪井 翔/G.アレジ | BS | au TOM'S GR Supra | 83 | 2:00'55.311 | ||||||
11 | 14 | 大嶋 和也/山下 健太 | BS | ENEOS X PRIME GR Supra | 82 | 1:58'43.707 | ||||||
12 | 17 | 岩澤 優吾/松下 信治 | BS | Astemo NSX-GT | 82 | 1:58'46.285 | ||||||
13 | 8 | 野尻 智紀/福住 仁嶺 | BS | ARTA NSX-GT | 82 | 1:58'54.309 | ||||||
14 | 24 | 佐々木 大樹/平手 晃平 | YH | リアライズコーポレーションADVAN Z | 81 | 1:59'07.073 | ||||||
15 | 19 | 国本 雄資/阪口 晴南 | YH | WedsSport ADVAN GR Supra | 80 | 1:58'53.306 |