坪井翔/宮田莉朋(au TOM’S GR Supra/BS)が今季3勝目!そしてシリーズチャンピオン獲得!!
- 開催場所:モビリティリゾートもてぎ
- 開催日:2023年11月04日(土) 〜 2023年11月05日(日)
予想もしなかったレース終盤の雨。チャンピオンを争うランキングトップ2台による優勝争いは、残り5周でトップを走行していた千代勝正/高星明誠(Niterra MOTUL Z/ML)のコースオフによって約10秒後方を走行していたランキングトップの坪井翔/宮田莉朋(au TOM’S GR Supra/BS)がトップへ。そのままゴールして優勝とチャンピオン獲得のダブルの喜びとなった。
<予選>最終戦は、サクセスウエイトは開幕戦と同じく無い。早朝サーキット周辺は気温が低く霧に包まれていた。そこから一気に気温が上昇、霧は晴れて練習走行では、セッション中に路面温度が10度上昇し、11月としては、異例の暑さだった。各チームは予選に向けてのセッティング、タイヤの確認に関して不確定な要素を残したまま予選を迎えることとなった。練習走行でトップタイムをマークしていたランキング2位の千代勝正/高星明誠(Niterra MOTUL Z/ML)がQ1とQ2でトップタイムを叩き出してポールポジションを獲得。前戦第7戦で優勝してランキングトップに躍り出た坪井翔/宮田莉朋(au TOM’S GR Supra/BS)が3番手。また、三つ巴でチャンピオンを争う一角の福住仁嶺/大津弘樹(ARTA MUGEN NSX-GT/BS)は、中段グリッド9番手からの決勝スタートとなった。フロントロウ2番手には、塚越広大/松下信治(Astemo NSX-GT/BS)が位置した。
<決勝>サーキットの上空の一部で黒い雲が広がる下で300Kmレースがスタートを切った。最終戦では、給油の回数義務は無く、通常であればドライバー交代のピットイン一回となる。グリッド上位3台が等間隔で周回を重ね始めた。5周を過ぎ小雨がパラつき始めたが、コースコンディションに影響を及ぼすほどのものではなかった。坪井/宮田組はファーストスティントで前を行く塚越/松下組をパスして2位へ順位を上げた。この位置でゴールすればライバルが勝ってもチャンピオンを獲得することができる。その後も雨は時折落ちてきた。そして終盤、残り10周あたりから雨が強まり始めた。4位を走行していた塚越/松下組はレインタイヤに交換した。そして58周目にトップを走行していた千代/高星が濡れた路面に足をすくわれてしまい、コースオフ。なんとかレースに復帰したが大きく順位を落としてしまった。坪井/宮田組がトップに立ちスリックタイヤのままゴールを目指し優勝。今季3勝目とチャンピオンを獲得した。
<優勝ドライバーのコメント>
坪井翔選手「予選で3番手になれたことが大きかったですね。そして、前の17号車を抜けばチャンピオンになれる、3号車もパスして勝てるかもと思い頑張りました。2番手で宮田選手にバトンタッチしてコンディションが変化する中でも頑張ってくれた。そしてトップに立ってからも雨が強くなったりして心配でしたがブリヂストンタイヤを信じて見守っていました。これでチャンピオンは2回目ですが、今回のチャンピオンの方が大きな存在ですね」
宮田莉朋選手「2位でゴールすれば、チャンピオンを獲得できるのは分かっていましたが、予選でQ1を突破でき、Q2で3番手グリッドという好位置でスタートできたのは大きかったと思います。終盤に雨が強い中で結構危ないシーンもあったのですがコース上に留まることだけに集中して走っていたらトップの3号車がコースオフ。あの状況で頑張れたのはタイヤのおかげですね。ボクは、スーパーフォーミュラでもトムスで走っていて、先週に続いてSUPER GTでもチャンピオンになれました。チームの皆がシーズン通して支えてくれたおかげです」
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「ここ数年、最終戦では、気温が高く、路面温度も高めの傾向ですから、その準備は万全でした。ですから、練習走行のセッション内で路面温度が大きく上昇しても心配はしていませんでした。雨の予報は出ていなかったのですが、多少の雨、ハーフウエットのコンディションでも弊社のタイヤであれば、スリックタイヤで走行できる優位性をしっかりと証明して坪井/宮田組が優勝、チャンピオン獲得という最高の結果でした」
決勝
- 開催日:2023/11/05
- 天候:Cloudy-Rain-Cloudy
- 路面:Dry-Wet-Dry
- 路面温度:28°C〜23°C
- 決勝出走:15
- 完走:14
- (4.801km x 63laps = 302.486km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 36 | 坪井 翔 /宮田 莉朋 | BS | au TOM'S GR Supra | 63 | 1:52'47.402 | ||||||
2 | 23 | 松田 次生 /R.クインタレッリ | MI | MOTUL AUTECH Z | 63 | 1:52'52.561 | ||||||
3 | 17 | 塚越 広大 /松下 信治 | BS | Astemo NSX-GT | 63 | 1:53'03.672 | ||||||
4 | 1 | 平峰 一貴 /B.バゲット | BS | MARELLI IMPUL Z | 63 | 1:53'17.751 | ||||||
5 | 8 | 野尻 智紀 /大湯 都史樹 | BS | ARTA MUGEN NSX-GT | 63 | 1:53'19.447 | ||||||
6 | 14 | 大嶋 和也 /山下 健太 | BS | ENEOS X PRIME GR Supra | 63 | 1:53'33.858 | ||||||
7 | 39 | 関口 雄飛 /中山 雄一 | BS | DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 63 | 1:53'39.266 | ||||||
8 | 19 | 国本 雄資 /阪口 晴南 | YH | WedsSport ADVAN GR Supra | 63 | 1:53'46.221 | ||||||
9 | 37 | 笹原 右京 /G.アレジ | BS | Deloitte TOM'S GR Supra | 63 | 1:53'49.491 | ||||||
10 | 100 | 牧野 任祐 /木村 偉織 | BS | STANLEY NSX-GT | 63 | 1:53'52.936 | ||||||
11 | 38 | 立川 祐路 /石浦 宏明 | BS | ZENT CERUMO GR Supra | 63 | 1:53'55.136 | ||||||
12 | 16 | 福住 仁嶺 /大津 弘樹 | BS | ARTA MUGEN NSX-GT | 63 | 1:53'58.697 | ||||||
13 | 3 | 千代 勝正 /高星 明誠 | MI | Niterra MOTUL Z | 63 | 1:54'19.403 | ||||||
14 | 24 | 佐々木 大樹 /平手 晃平 | YH | リアライズコーポレーションADVAN Z | 62 | 1:53'23.616 | ||||||
- | 64 | 伊沢 拓也 /太田 格之進 | DL | Modulo NSX-GT | 42 | DNF |