坪井翔/山下健太(au TOM’S GR Supra/BS)が優勝!
- 開催場所:岡山国際サーキット
- 開催日:2025年04月12日(土) 〜 2025年04月13日(日)
2025年の開幕戦は、冷い雨の中、いきなりマルチクラッシュが起きて波乱の幕開けとなった。レースが再開されると2番手スタートの坪井翔/山下健太(au TOM’S GR Supra/BS)がトップに立ち、コースコンディションがウエットからハーフウエット、ドライと変化してもトップを快走。最終盤に4回目のセーフティカー(SC)導入でリードが無くなっても再び後続を突き放して2024年チャンピオンが新たなシーズンの初戦を制した。
<予選>春にしては、やや気温が高めの予選日だった。予選は、昨シーズンに行われて合算方式から2023年まで行われていたノックアウト方式に変更された。練習走行でトップタイムを叩き出しているディフェンディンググチャンピオン坪井/山下組(au TOM’S GR Spra/BS)が練習走行からの好調さを予選のQ1まで持続してトップタイムを叩き出した。これに大津弘樹/佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT/BS)、大嶋和也/福住仁嶺(ENEOS PRIME GR Spra/BS)が続いた。Q2になるとやや気温が下がり、最終コーナー方向から1コーナーへやや強め風が吹く状況となった。結果的に予選終了時点では開始時点よりも路面温度が4度低くなっていた。坪井がまずコースレコードを更新するタイムをマークして2年連続のポールポジション獲得かと思われたが、その直後にそのレコードを福住が0.075秒差でトップタイムを叩き出して2022年以来のポールポジションを奪取。1ポイントを得ている。
<決勝>土曜日の夜半から雨が降り始め、昼頃には雨が上がるという天候予報もあったが、決勝スタート時も雨は降り続けてコースコンディションはウエットとなった。82周、300Kmレースはセーフティカースタートで4周し、5周目から競技が始まった。しかし、その直後にウイリアムズコーナー(2コーナー)で石浦宏明/大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra/BS)がスピン。これによって大津/佐藤組と平峰一貴/ベルトラン・バゲット(TRS IMPUL with SDG Z/BS)が巻き込まれるマルチクラッシュが発生して、いきなり赤旗中断。約30分後に再びセーフティカーに3周先導されて11周目から競技が再開。そして、一気に坪井/山下組がトップに立った。雨は、小降りになるがレース後半まで降り続いた。残り周回30周あたりで雨が止みドライバー交代と共に各車レインタイヤからスリックへ交換。リードを保ってゴールへ突き進んでいた坪井/山下組の前に最後の試練が降りかかった。4度目のSC導入で一気にリードが消え、残り10周のスプリントレース勝負となった。レース再開直後からスパートした坪井/山下組は、2位の大嶋/福住組を突き放して優勝した。
<優勝ドライバーのコメント>
坪井翔選手「ウエットコンディションには絶対の自信があるので、レース再開から仕掛けてトップに立つことができました。その後、何度もSCが入ったりフルコースイエロー(FCY)となったりして荒れたレース展開でしたが、われわれは、どんどんとリードを広げることができました。最後は山下選手だったら大丈夫と思っていました。史上初のGT500クラスのチャンピオン三連覇へ良いスタートが切ることができたと思います」
山下健太選手「坪井選手が大きくリードを広げてくれた後にゴールを目指してコースインしたのですが、最後になってSCが入った時は<何だよっ!ちくしょう>という気持ちでしたけれど、チームがセットアップしてくれたクルマがものすごく良くて、なんとか抜かれずにリードを広げて勝つことができました。良かったです」
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「雨、そして路面温度が低い状況でしたが、ブリヂストンタイヤ装着車の一台がソフト、他は全てミディアムコンパウンドのレインタイヤでスタートを切っています。予想よりも長く雨が降り続けましたが、コースコンディションがハーフウエットに変化してもレインタイヤで引っ張ることができ、ドライアップしてきたところでスリックへ交換することできました。SCが何度も導入されたりFCYとなったりと荒れた展開でしたが、タイヤ選択とそのパフォーマンスを十分に発揮することができたと思います」
決勝
- 開催日:2025/04/13
- 天候:Rain-Cloudy
- 路面:Wet-Dry
- 路面温度:15°C〜15°C
- 決勝出走:15
- 完走:12
- (3.703km x 82laps = 303.646km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 1 | 坪井 翔 /山下 健太 |
BS
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au TOM'S GR Supra | 82 | 2:55'17.063 | ||||||
2 | 14 | 大嶋 和也 /福住 仁嶺 |
BS
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ENEOS X PRIME GR Supra | 82 | 2:55'19.922 | ||||||
3 | 39 | 関口 雄飛 /S.フェネストラズ |
BS
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DENSO KOBELCO SARD GR Supra | 82 | 2:55'29.431 | ||||||
4 | 100 | 山本 尚貴 /牧野 任祐 |
BS
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STANLEY CIVIC TYPE R-GT | 82 | 2:55'31.071 | ||||||
5 | 37 | 笹原 右京 /G.アレジ |
BS
![]() |
Deloitte TOM'S GR Supra | 82 | 2:55'32.183 | ||||||
6 | 23 | 千代 勝正 /高星 明誠 |
BS
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MOTUL AUTECH Z | 82 | 2:55'39.337 | ||||||
7 | 8 | 野尻 智紀 /松下 信治 |
BS
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ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 | 82 | 2:56'10.507 | ||||||
8 | 17 | 塚越 広大 /小出 峻 |
BS
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Astemo CIVIC TYPE R-GT | 81 | 2:54'05.029 | ||||||
9 | 64 | 伊沢 拓也 /大草 りき | DL | Modulo CIVIC TYPE R-GT | 81 | 2:55'41.324 | ||||||
10 | 3 | 佐々木 大樹 /三宅 淳詞 |
BS
![]() |
Niterra MOTUL Z | 80 | 2:55'42.629 | ||||||
11 | 24 | 松田 次生 /名取 鉄平 | YH | リアライズコーポレーションADVAN Z | 70 | 2:55'44.732 | ||||||
12 | 19 | 国本 雄資 /阪口 晴南 | YH | WedsSport ADVAN GR Supra | 65 | 2:26'59.365 | ||||||
- | 38 | 石浦 宏明 /大湯 都史樹 |
BS
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KeePer CERUMO GR Supra | 4 | DNF | ||||||
- | 16 | 大津 弘樹 /佐藤 蓮 |
BS
![]() |
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 | 4 | DNF | ||||||
- | 12 | 平峰 一貴 /B.バゲット |
BS
![]() |
TRS IMPUL with SDG Z | 4 | DNF |