代替えの第3戦でH.コバライネン/平手晃平(DENSO KOBELCO SARD RC F/BS)が2位入賞し、ランキングトップに浮上

  • 開催場所:ツインリンクもてぎ
  • 開催日:2016年11月13日(日) 〜 2016年11月12日(土)
669401.jpg

2016オートバックス SUPER GT第3戦がツインリンクもてぎで開催され、決勝日に23,500人の観衆を集めた。オートポリスで開催予定だった本来の第3戦が震災の影響で中止され、代替え戦として最終イベントであるもてぎの土曜日に予選と決勝をワンデイで行う形式で開催された。ポールポジションスタートのH.コバライネン/平手晃平(DENSO KOBELCO SARD RC F/BS)は、順位をひとつ落としたものの、2位ゴール。3ポイント差のポイントリーダーとして最終戦の第8戦に臨むこととなった。なお、このイベントではウエイトハンディはポイントと同じだけのキロ数が積まれ、前戦(ポイント×2キロ)までより半減している。

669402.jpg

<予選>
通常のノックアウト方式の予選ではなく、15分間のセッション1回、1人のドライバーによるタイムアタックとなった。前日まで降っていた雨の影響によって路面がハーフウェット状態だったのでウェットタイヤを装着するマシンが大半だったが、直ぐに路面が乾くことを予測してスリックタイヤを装着したマシンもあった。コースの一部が乾き始めたが15分間では完全にドライにはならず、ウェットタイヤでも難しい状況の中、コバライネン/平手組がトップタイムをマークしてポールポジションを獲得した。

<決勝>
午後の決勝は、ドライコンディションとなった。コバライネン/平手組がスタートで一気に後続を引き離すことに成功し、3番手グリッドからスタートした伊藤大輔/N.キャシディー(au TOM'S RC F/BS)も好スタートを切って2番手に順位をアップした。序盤で大量リードを築いたコバライネン/平手組だったがGT300クラスのマシンがクラッシュし、セーフティカーがコースイン、そこまでのマージンが無くなってしまった。再スタート後もトップの座を守ったがピットインしてドライバー交替、給油とタイヤ交換した後コースに復帰したが、タイヤ無交換のマシンに続いて2位となった。終盤にトップを猛追したが僅か0.239秒差で2位。この結果、ランキングトップで最終戦を迎えることとなった。

<GT500クラス 2位フィニッシュドライバーのコメント>
H.コバライネン選手
「第3戦の予選を担当した。ハーフウエットのコンディションは、とても難しかったけれどラップを重ねる毎にウェットタイヤのグリップが増してきてセッションの最終ラップにベストタイムを叩き出すことが出来た。僅差だったけれどブリヂストンのおかげでグリッド最前列から決勝をスタートすることが出来た。決勝では、とてもペースが良く、晃平(平手)が素晴らしいスタートとドライビングでトップをキープしてくれた。自分の担当したセカンドスティントで先行したマシンを最後まで追い回したけれど、抜くに至らなかった。しかし、ランキングトップとなって、明日が楽しみだ」

平手晃平選手
「ヘイキ(コバライネン)の予選アタックは最高だった。ブリヂストンのウェットタイヤとのマッチングが良かったようです。そして決勝のスタートは、自分でもビックリすするほどの上手いスタートを切ることが出来、一気にリードを広げられたのですが、直ぐにセーティカーが入って仕切り直しになってしまった。再スタートも決まってトップをキープ出来ましたが、タイヤ無交換のチームがあって順位を落としてしまいました。ただヘイキの追い上げは凄くて、あと何周かあったらトップを奪還出来ていたでしょうね。ランキングトップになったし、この調子で最終戦の優勝とチャンピオンを狙います」

<ブリヂストン タイヤエンジニア:松本真幸のコメント>
「金曜日の練習走行がウエットコンディションだったので予選と決勝へ向けてのセットアップが正確に出来ない状況の中で迎えた予選はハーフウエットとなりドライバーもチームも大変だったと思います。しかし、その状況下でブリヂストンとSARDチームのRC Fがポールポジションを獲得出来ました。そして決勝ではタイヤ無交換のマシンに先行されてしまいましたが、走行ペースとしてはブリヂストン装着車が上回っていたと思います。明日の最終戦では優勝、チャンピオンへ向けてチームとドライバーを強力にサポートしたいと思います」

レース結果

コース:ツインリンクもてぎ

[GT500]

決勝

  • 開催日:2016/11/12
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:24℃ ~22℃
  • 決勝出走:15
  • 完走:13
  • (4.801km x 53laps = 254.453km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 24 佐々木 大樹/柳田 真孝 YH ニッサン GT-R ニスモ GT500 53 1:40:10.155
2 39 H.コバライネン /平手 晃平 BS Bridgestone LEXUS RC F 53 +0.239
3 36 伊藤 大輔/N.キャシディ BS Bridgestone LEXUS RC F 53 +6.003
4 6 大嶋 和也/A.カルダレッリ BS Bridgestone LEXUS RC F 53 +6.327
5 19 関口 雄飛/国本 雄資 YH LEXUS RC F 53 +10.156
6 38 立川 祐路/L.ジャトン BS Bridgestone LEXUS RC F 53 +25.940
7 12 安田 知宏/J.P.デ・オリベイラ BS Bridgestone ニッサン GT-R ニスモ GT500 53 +34.239
8 46 本山 哲/千代 勝正 MI ニッサン GT-R ニスモ GT500 53 +34.548
9 1 松田 次生/R.クインタレッリ MI ニッサン GT-R ニスモ GT500 53 +43.835
10 100 山本 尚貴/伊沢 拓也 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 53 +57.450
11 8 松浦 孝亮/野尻 智紀 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 53 +57.685
12 15 武藤 英紀/牧野 任祐 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 53 +1:02.146
13 64 中嶋 大祐/B.バゲット DL Honda NSX CONCEPT-GT 52
- 37 J.ロシター/平川 亮 BS Bridgestone LEXUS RC F 21 DNF
- 17 岩澤 優吾/小暮 卓史 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 18 DNF
[GT500]

予選

  • 開催日:2016/11/12
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Wet
  • 路面温度:12℃ ~ 17℃
  • 決勝出走:15
  • (4.801km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 39 H.コバライネン /平手 晃平 BS Bridgestone LEXUS RC F 1:45.885
2 24 佐々木 大樹/柳田 真孝 YH ニッサン GT-R ニスモ GT500 1:45.950
3 36 伊藤 大輔/N.キャシディ BS Bridgestone LEXUS RC F 1:45.994
4 100 山本 尚貴/伊沢 拓也 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 1:46.126
5 64 中嶋 大祐/B.バゲット DL Honda NSX CONCEPT-GT 1:46.442
6 46 本山 哲/千代 勝正 MI ニッサン GT-R ニスモ GT500 1:46.498
7 15 武藤 英紀/牧野 任祐 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 1:46.697
8 19 関口 雄飛/国本 雄資 YH LEXUS RC F 1:46.757
9 8 松浦 孝亮/野尻 智紀 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 1:46.886
10 6 大嶋 和也/A.カルダレッリ BS Bridgestone LEXUS RC F 1:47.064
11 12 安田 知宏/J.P.デ・オリベイラ BS Bridgestone ニッサン GT-R ニスモ GT500 1:47.103
12 1 松田 次生/R.クインタレッリ MI ニッサン GT-R ニスモ GT500 1:47.816
13 17 岩澤 優吾/小暮 卓史 BS Bridgestone Honda NSX CONCEPT-GT 1:47.860
14 38 立川 祐路/L.ジャトン BS Bridgestone LEXUS RC F 1:48.450
15 37 J.ロシター/平川 亮 BS Bridgestone LEXUS RC F 1:51.146