es000.jpgボク、山野哲也はレーシングドライバー。でも単なるレース好きだけではないんだ。もっと好きなのはクルマ。小学生の頃からミニカーやプラモデルで遊び、自転車やラジコンに凝ったボクは自動車免許取得とともにホンモノのクルマをドライビングするようになったんだ。自分より大きなクルマを動かすのにビクビクしつつも、だんだん快感に変わり、気づいたころにはクルマを"操る"ようになれたってわけ。日が経つにつれ、ドライビングがうまくなっていったボクは、いつしか周りの人と比較したくなったんだ。そこで挑戦したのがジムカーナ。21歳のころ。ナンバー付きでOKだし、お金もあまりかからないからね。そこで数々の優勝を経験し、25歳でレースを始めたんだ。N1レースとジムカーナを掛け持ちし、32歳でついにGT選手権に出場。アマチュアからプロへ移行しながら、いろんなことを経験したよ。

 レース活動をしながら、ブリヂストンのポテンザRE540Sとかのタイヤの開発テストやポテンザドライビングレッスンの講師もしている。そんないろいろな経験を積むほどボクは感じることがあるんだ。ボクは何がイチバン楽しいことかってことをね。それは、やっぱりみんなに運転の楽しさを伝えることなんだ。クルマの運転を楽しんでもらいたい、そんなボクの願いが通じてくれればHappyだよ。
 ヨーロッパって普通の人たちでも街中で小さなマニュアル車でヒュンヒュン走っているっていうよね。おそらくクルマを運転することをけっこう楽しんでいる人が多いと思うんだ。だからクルマの運転を楽しむ延長線上でモータースポーツも生まれ、発展してきたんだと思う。日本では渋滞とか多くて、クルマって単なる移動手段と考えている人が多いかもしれないけど、クルマの運転ってのは本来とっても楽しめるもの。何もスポーティなクルマでなくたって、運転を楽しむことはできるし、運転を楽しめば、移動も楽しめるよね。そんな楽しみを見つけるためにこそ、この"ENJOY!スポーツドライビング"をヒントにして欲しいんだ。

 速く、カッコよく走りたい!ってキミにはもちろん、彼女や友達や家族に"うまいね!"って言われたいキミにも、クルマの運転なんて退屈でやだよぉ、ってキミにもみんなにクルマの運転をより楽しんでもらえるためのヒントをこのコーナーで紹介するよ!

【山野哲也 プロフィール】
es001.jpgジムカーナの頂点、全日本ジムカーナ選手権で前人未踏のシリーズ6連覇を達成し、更に連勝を続けるブリヂストン契約ドライバー。
ジムカーナで培った微妙なマシンコントロール技術でサーキットでのツーリングカーレースでも大活躍。
現在、S2000で参戦するジムカーナの他、全日本GT(GT300クラス)にも出場、ともにチャンピオンを狙う。
FF・FR・4WDなど駆動方式を問わず、またサーキット・ジムカーナ・ダートラなど様々な競技でシチュエーションでマシンを自在にコントロールするテクニックはまさに"ドライビング・マジック"
フォーミュラカーよりもハコ車が面白い!と言い切る35歳。東京都出身。