03-01.jpg 今回のテーマは「ポジション決め」、そうドライビング姿勢のことなんだ。"ポジションなんて"って思うかもしれない。でもね、走れば走るほど、速くなれば速くなるほど、ポジションってヤツは本当に重要だってことがわかってくるぞ。基本中の基本だけど、できていない人って意外と多いんだ。

 ボク、山野哲也が最初にモータースポーツを体験したのはクラブの先輩のラリー車。そのクルマで練習に行ったわけ。調子よく走ってたんだけど、なんか痛いんだよね、足が。ジーンズの裾をめくってみたら両ヒザの下あたりに青アザができちゃってるんだ。なんだこれ?って思ったけど、もう一回ドライブしたらその理由が発覚!コーナリングの横Gをこらえるのに自分の足をダッシュボードにあてて支えてるんだよね。自分自信、ビックリしたよ。さらに翌日、全身筋肉痛に...これはレッキとしたスポーツなんだって認識したんだ。

 相撲、野球、バレーボール、スキー。どんなスポーツにも基本姿勢っていうのがある。これはクルマも一緒。いい姿勢でドライビングすることが、上達する秘訣。さっそくその重要項目とノウハウをキミたちに伝授しよう。


03-02.jpg・ シート(座面)
 シートに座り、左足でクラッチペダルを踏んでみる。ここでクラッチを踏む左足がつま先立たないようにしっかり奥まで踏みこめることを確認。そのままペダルを思いっきり踏みこんで腰をシートバックに押しつける。ここで左足がつま先立ったらもう1ノッチ、シートを前にしよう。

・ シートバック(背もたれ)
 つぎにステアリングの上部を持ちながら背中を背もたれに押しつけてみる。このとき、腕を伸ばしきらず、ヒジがすこし曲がっている状態(およそ150°)にして、なおかつ肩がしっかり背もたれにくっついていることをチェック。肩と背もたれに隙間があったら背もたれを起こそう。"走る"ときは普段の運転より若干"前め"の姿勢がベター。

・ シートベルト
 シートベルトは腰側のベルトをなるべく下、かつ後ろの方向にしっかり引っ張り、次いで肩を締め上げる。3点式でも、4点式でも最初に腰、つぎに肩をしっかり固定することが基本だ。
 ドライビング中にカラダとシートの密着度を上げ、しっかりと固定することがいいポジションの基本。いくらクルマの性能が高くても、加減速やコーナリングでカラダが動いちゃったらまともな運転はできない。クルマは操作されてはじめて走るモノだからね。

次回はステアリング操作。ハンドルの回し方をしっかり覚えてコーナリングに備えよう!