みんなそろそろこのコーナーに慣れてきたころだね。さて、今回はシフト操作。前回のペダルワークと同じく、速さとスムーズさを追求しよう。そしてペダルワークとシフトワークをマッチングして...レーシングドライバー並みのテクをナビシートのパートナーに見せつけよう!
ところで、クルマってなんでシフトがあるんだろう。ボクも幼稚園のとき、お迎えのバスのカッコイイ運転手さんが長い棒をアッチやったりコッチやったり、なにしてるんだろう?って思ってた。その後、自転車やラジコンをいじるようになって理由がわかったきたんだ。「エンジン」のオイシイところ(いわゆるパワーバンドね)を引き出してあげるモノなんだってね。シフトといっても厳密にはミッションのなかのギアのこと。ゼロ発進から時速200キロまで対応するにはギアが1個じゃキツイんだ。だから5段階や6段階にわけて、その速度にあったギアを選択できるようになったってわけ。う~ん考えた人は賢いのだ。
シフト操作には大きく2種類ある。それはシフトアップ、そしてシフトダウン。スポーツドライビングにおいてはこのシフト操作が速く安全に走るためのキモとなってくる。いつもは何げなく操作しているシフトもクルマが極限状態になるとほんの小さなミスがスピンやコースアウト、はたまたマシンにダメージを与えることにもなるんだ。さてその具体的操作方法について説明しよう。
まずシフトアップ。これはそれほど難しい操作ではない。クラッチを切って加速しない時間をいかに減らすか=タイムロスをなくすか、が勝負!でも素早い操作にリスクはつきものなんだ。素早くすればするほど、ギアが入らなかったりすることが多くなる。確実にシフトアップするポイントは、しっかりと十分にクラッチを切る → 次のシフトへアップする → やさしくクラッチをつなぐという当然のことなんだけど、このステップをコンマ数秒のなかでやろうと思うとミスを誘発するわけだ。素早い確実な操作のコツは、
① クラッチって踏んでから切れるまでにタイムラグが0.2秒くらいあるから、その分、少しだけシフトアップのタイミングより先にクラッチは切っておく。
② そしてクラッチをつなぐときも「ドン!」とつながずに...これはペダル操作のクラッチ編をよく読んでね。
<シフトダウンに続く>